反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC FIGHT NIGHT JAPAN 観戦記②

 中盤戦の感想を。

菊野克紀○-×サム・シシリア(2R チョークスリーパー)
 菊野はいつも通りガードを下げて間合いを探っていくスタイル。シシリアのパンチを顔面にもらいヒヤリとする場面もあったが、パンチや左ミドル、ローで攻めていく。ローが効いてきたか、1R中盤からシシリアは下がり始めるようになってくる。
 迎えた2R、菊野がケージに押し込みながら組み付くとテイクダウンに成功し、そのままバックを奪ってチョークの体勢へ。それほど厳しいポジションには見えなかったが、シシリアが体を入れ替えようと動いたはずみに余計ふかく極まってしまいタップ。菊野がまさかの一本勝利。
 とりあえず白星という結果は出したものの最後は「うっかり極まっちゃった」という感じだったし、スタンドの攻防に危なっかしさが残るのも相変わらず。これをもって復活とは断言しにくい試合内容。あと菊野はどうせなら「最後のチョークは沖縄拳法仕込みです」とか言い出したら面白かったのに。

アレックス・カサレス×-○金原正徳(判定)
 サイドキックやハイキックを繰り出すカサレスを金原はテイクダウン。立ち上がられてしまうものの、スタンドの攻防から離れ際に右をヒット!これでグラついたカサレスは逃げ回るように後退し、金原はパンチラッシュで追いこんでいく。できればここで決めてしまいたかったが、攻めきれずラウンド終了。
 続く2R、金原は序盤にカサレスを押し込んでテイクダウンを奪うと、背中におぶさりながらチョーク狙い。ここもカサレスに凌がれてしまうが、バックをキープし続け相手に何もさせずラウンドを終える。
 3Rはカサレスの打撃に押され下がり続ける展開になるものの(金原は2Rで拳を骨折した模様)、カサレスも大逆転につなげるほどの追い上げは見せられず試合終了。三者29-28で金原が勝利し、デビュー戦でランカーを破る大金星。戦極フェザー級GP以来の大仕事をやってのけた。

堀口恭司○-×ジョン・デロス・レイエス(1R TKO)
 堀口はいつも通りの軽快なステップから左ミドルを叩き込み、そのままレイエスを押し倒してパウンドで削っていく。レイエスも下からの足関やスタンドに戻った後の跳びヒザなど積極的に仕掛けていくが、3分過ぎにレイエスのローに合わせた堀口の左フックがヒット。下がったレイエスに堀口は追撃の連打を打ち込むと、最後は首相撲からのヒザを入れ、倒れたレイエスにパウンドを落とし続けレフェリーがストップ。圧巻の内容でUFC3連勝を達成。
 何かもう、堀口からは全盛期の五味と同じ「客が期待している勝ち方をきっちりやってのける」「勝負どころで迷わず一気に決めてくれる」という空気がプンプンしていて、本当にしびれる。ランカー陣との対戦がないのでタイトルマッチを口にするのは時期尚早だろうが、このまま一気に突っ走ってほしい。

ストラッサー起一○-×リチャード・ウォルシュ(判定)
 オーストラリア出身のウォルシュは見るからに実家が農場をやっていそうな風貌。
 1R、ストラッサーはいきなりウォルシュの左を被弾。さらにタックルに行こうと頭を下げたところにヒザを食らってしまい、一気にピンチへ追い込まれる。ここから組み付いて何とかごまかしていくストラッサーだが、鼻血が出ておりかなり苦しそう。ウォルシュを寝かしたいところだが、ダメージもありなかなかペースがつかめない。
 2Rも序盤はストラッサーが打撃で押し込まれていたが、ウォルシュは攻め疲れか中盤辺りから動きが落ちてくる。ストラッサーはテイクダウンは奪えないがケージに押し込み続けた状態で2Rを終了。少し持ち直してきたか。
 3Rもしつこく組み付いていくストラッサーは、遂にテイクダウンに成功。そのままバックに回り4の字フックをかけ、チョークスリーパーを狙い続けていく。3Rはストラッサー攻勢のまま試合終了。
 1Rがウォルシュ、3Rがストラッサーで2Rが微妙だったが、判定はスプリットでストラッサー。ダメージが大きいのは明らかにストラッサーで、ブーイングをしていたウォルシュ応援団の気持ちも非常に理解できるが、ラウンドごとに採点する競技ではどうしても生じてくる事態。ウォルシュは2R以降攻め切れなかったのが痛かった。

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Commented by スラッカー at 2014-09-23 02:17 x
成程~
自分はウォルシュの金網やグローブ掴みが採点に影響したのでなければあの判定はHDの範疇を越えてると思っていましたが
そういう事なら範囲内ですね

堀口は軽量級であの破壊力は凄いですよね
目というか勘もいいですしもしかしたら本当に王者になれるかもです
ただ不思議な事にこの勘というのは下り坂になると一気に落ちてそのまま復活する事はありませんよね
武道とかだとそういうのは一度体得したら…とかいうけどそういうのとは別物なんですかね
それとも単に武道のそういうのは幻想なんでしょうか
Commented by nugueira at 2014-09-23 09:49
>スラッカー様
 確かに、いわゆる「当て勘」のいい選手は一度負けはじめるとなかなか盛り返せないですよね。KIDやリデルなんかもそのタイプに属すると思いますが。やっぱりある程度のフィジカルも伴わないと当て勘も活きてこないので、年齢の影響が出てくるんですかね。
Commented by みゆパパ at 2014-09-23 09:50 x
そうですね、私もスラッカーさんと同意見です。

2R、散々ウォルシュが金網を掴んでいるところをレフェリーに注意されていたので、いい加減減点しろと思ってました。
2Rの個人的採点で、それを考慮しても9-9でしたので、28-28でドローが妥当かとw

会場観戦だと、金網掴みを注意するレフェリーってのに気づいた人も少なかったのではないかと。
なので、勝利コール後のブーイングになってしまったのではないでしょうか。

いわゆる神がかっているってやつですかね。
その部分も、全盛期の五味選手と相通ずるものがありますね。
恥ずかしながら、UFCデビューまで試合を観たことがなかったのですが、本当に今一番期待できる日本人選手と言っても過言ではないですよね。
Commented by nugueira at 2014-09-24 23:21
>みゆパパ様
 ウォルシュvsスラッカーはアメリカのメディアの採点も全員ウォルシュ勝利だったようで、やっぱり金網掴みが影響したんですかね。仰るとおり、会場観戦ではよほど近い席でないと気が付かなかったと思います。
by nugueira | 2014-09-22 11:13 | UFC | Comments(4)