反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

あんたがTAISHO

 10月28日に行われたDEEPフェザー級トーナメント1回戦、前田吉朗に32秒KO負けを喫したTAISHOが、戦前の予告どおり総合引退を表明。

 引退の覚悟を背負ってリングに上がるTAISHOに「ひょっとしたら」と期待する気持ちも少なからずあったが、待ち受けていた結果は下馬評以上の前田の圧勝。でも、これはこれで悪くない結末だと思う。時として映画以上にドラマチックな展開に出くわすことができるのが格闘技の魅力なら、大多数の場合においてそうではない過酷な現実を見せられるのもまた格闘技の醍醐味のはずだから。

 それにしても関心させられたのはTAISHOの引き際の潔さ。トーナメント出場決定の際に今回限りでの総合引退を表明し、それから試合本番を迎えるまでの淡々として落ち着いた態度は、引退する格闘家の姿としては非常に新鮮だった。

 リタイアのタイミングを判断するのはどの競技の選手にとっても難しいことだと思うが、1試合ごとに命を削る格闘技の世界では、その判断ミスが悲惨な事態を招きかねない。明らかに選手としてのピークを過ぎているのに、きれいな引き際を見せることができず醜態を晒してきた選手の何と多いことか。

 そんな中で、今回のTAISHOの悲壮感なき引退劇には、見ていて何か安心させられるものがあった。体を限界までボロボロにしながら続けるだけが格闘技じゃない、という点はもっと多くの人に理解されてもいいと思う。

 フェザー級のベルトはこのまま前田に巻いてほしい。人気blogランキングへ 
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by nugueira | 2005-11-01 02:23 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)