反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

プロボドニコフvsアルジェリ

 エキサイトマッチの感想を。まずはWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、デメトリアス・アンドレイドvsブライアン・ローズ。
 1R、いきなりアンドレイドのワンツーがどんぴしゃでヒットしローズがダウン。アンドレイドはこの後もペースを握り、グッと伸びる左ストレートでガードの隙間からローズの顔面を捉えていく。3Rにはアンドレイドのプッシングでローズが倒れたかと思いきや、その前に右フックを入れているというお見事なダウン。
 アンドレイドはこの後も上下左右全ての方向から繰り出すパンチでローズを圧倒し、6Rにはノーガードからのフェイントで翻弄とやりたい放題。最後は7Rに右アッパーからの連打でめった打ちにしたところでレフェリーがストップ。指名挑戦者相手にこの勝ち方、本当に強いわ。

 続いてWBO世界スーパーライト級タイトルマッチ、ルスラン・プロボドニコフvsクリス・アルジェリ。
 上背ではアルジェリが上回るが、プロボドニコフは1Rに相打ち気味の左フックでアルジェリを吹き飛ばすようにダウンを奪うと、追撃のボディで2度目のダウンを奪取。結果を知らずに見ていたらここで勝負あり、と絶対思っていたはず。
 しかし2R以降はアルジェリがプロボドニコフの圧力を捌きながら上手く左を突き刺していく。手数はアルジェリ、大きい一発はプロボドニコフというジャッジの難しいラウンドが続くが、アルジェリの左の多彩さが目立つ。
 キックボクシング出身というよりアマエリート出身選手のようなアルジェリにプロボドニコフはなかなかペースを握れず、中盤に入ると前に出続けてはいるがパンチが当たらなくなってくる。対するアルジェリは7Rに左ボディから打ち下ろしの右というコンビネーションを見せ、徐々にリズムに乗ってくる。プロボドニコフはボディを連打して足を止めるなりしないといけないはずだが、攻めが同じリズムで工夫が見られず、ファイタータイプの悪いパターンにはまってしまった感じ。
 結局後半になってもこの流れは変わらず、フットワークを駆使したアルジェリが細かい左でポイントを奪い続け試合終了。アルジェリの方もまともなダメージは与えておらずジャッジ1名はプロボドニコフのプレッシャーを評価したが、スプリット判定でアルジェリが王座を奪取。
 アルジェリはこれでパッキャオとの試合が組まれたわけでまさに出世試合となった形だが、完全にプロボドニコフの拙攻に助けられた形。今回のような試合運びでパッキャオをやり過ごせるとはとても思えず、申し訳ないが何かをやらかしそうな期待感はゼロ。パッキャオに久しぶりのKO勝利を献上して役目を終えそうな感じ。
[PR]
Commented by みゆパパ at 2014-08-15 01:32 x
逃げて逃げて逃げまくるアルジェリ
追って追って追いまくるパッキャオ

そして大差判定勝利

どこかで観たことのある試合が頭をよぎりますw
Commented by なちょ at 2014-08-15 22:12 x
書いてあるとおりアルジェリはキックボクシング出身とは思えないテクニシャンですね。それに引き換えプロドニコフはパンチを振り回すだけで、引き出しが全然無かった。ここまでの選手でしょう。

しかしアルジェリはパッキャオにまったく勝てるとは思えない、しかししかし今のパッキャオがアルジェリをKO出来るのでしょうか?

Commented by nugueira at 2014-08-15 23:36
>みゆパパ様
 パッキャオvsアルジェリは明らかにパッキャオのKO劇を期待されている組み合わせでしょうし、パッキャオにとっては「KOできなければ事実上負け」という空気も多少出てくると思っています。久々の爆発をぜひ見せてほしいのですが・・・。
by nugueira | 2014-08-11 23:55 | ボクシング | Comments(3)