反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

Krush.43の感想②

朱里○-×谷山佳菜子(判定)
 空手出身の谷山は距離をキープしながら前蹴りをヒット。朱里はパンチの間合いに入りたいところだがなかなか距離を詰められず、谷山の方がいいリズムで動いている印象。
 2Rに入ると朱里が圧力をかけ続けて距離を詰めるもののなかなか追いきれず、3Rにようやく接近戦の場面が増え、朱里がパンチで攻勢。ドローでもいいように見えたが、2R以降のプレッシャーが評価されたか朱里が判定勝利で防衛に成功。
 試合前の煽りVでも男子の試合への対抗意識を示していた朱里だが、そういう意味では残念ながらインパクトを残せず。試合後のマイクで絶叫していたK-1への道のりは楽ではなさそう。

寺戸伸近○-×ヴェダット・ウルック(1R KO)
 ローでの探り合いから、ウルックはトリッキーな後ろ回し蹴りを連発。少々やりにくそうな感じの選手で、寺戸もしばらくは様子見か・・・と思った瞬間、ウルックをロープ際に詰めると寺戸の右フックが炸裂!崩れ落ちたウルックはそのままピクリとも動けず、寺戸が衝撃のワンパンチKOでISKA王座3度目の防衛に成功。
 寺戸の試合を生で見るのは本当に久しぶりだったが、もう鳥肌立った。山内の勝利といい、旧全日本キックファンにとってはたまらん興業だったな。

HIROYA×-○寺崎直樹(1R KO)
 寺戸のKO勝利でBooch Beat応援団が意気上がる中、試合開始。寺崎が序盤から思い切り良くパンチを振るい突進していくと、右フックが入りHIROYAの動きが一瞬止まる。HIROYAはこの一発で完全に勢いに呑まれてしまい、寺崎はここから一気に猛ラッシュ。何とか間合いを取りつつ打ち返そうとするHIROYAの反撃をものともせず右フックでダウンを奪うと、立ち上がったHIROYAになおも連打を入れ2度目のダウン。立ち上がったHIROYAだが足元がフラついており、レフェリーがたまらずストップ。場内が割れんばかりの大歓声に包まれる中、寺崎がまさかのKO勝利で-65キロ王座を奪取。
 寺崎が最初の一発を入れてからKOまでの場内の空気を、どう表現すればいいのか。おそらく見ている側の大半は「寺崎は今回のタイトル挑戦を花道に引退するんだろうな」という見方をしていたはずで、決着の瞬間、大声で「マジかあああ!!!」と叫ぶしかなかった。控えめに言っても「格闘技の全ジャンルを通じて2~3年に1度見られるかどうかの大アップセット」で、寺崎は選手人生で一度できるかどうかのパフォーマンスをこの試合で発揮してしまったという感じ。本当に凄いものを見てしまった。
 寺崎は試合後のマイクで「(WILDRUSHリーグで敗れた選手に対し)あの時自分を倒してくれてありがとうございます。挑戦してきていいよ。」と、苦労人らしい温かみのある台詞を披露。挑戦権獲得につながった前回の逆転KOを含めて、本当に映画を見せられているような気分になった。

 これだけ見事な寺崎の勝利に水を差したくはないのだが、Booch Beat応援団のマナーの悪さについてはやはり苦情を言っておきたい。劇的なKOの連発で興奮する気持ちは分からなくもない、というか自分も興奮していたのだが、サイリウムをリングに投げ入れるのはいただけなかった。前の人に当たったら物理的に危ないわけで、行儀が悪い云々のレベルでなく、自分が危険な行為をしている自覚は持っておいてほしい。相撲の結びの一番後に座布団を投げている感覚なのかもしれないけど。

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Commented by みゆパパ at 2014-07-16 10:53 x
その昔、試合会場ではないのですが、
某海水浴場で、五味選手に遭遇したことがありましてね。
タイソングリフィンにKO勝ちした直後だったこともあり、
おそらく祝勝会ムードだったんでしょうけどね。

会った直後は、こちらもテンション上がって握手してもらったりしたのです。
そして五味選手は海の家でインタビュー受けてたり、その後も騒いだりせず綺麗なお姉さんと二人で大人しかったんですよ。
でも、だんだんと取り巻き連中が必要以上にギャーギャー騒ぎだすわ、
本来禁止のはずのバーベキュー始めるわで、ちょっとうんざりしたことを思い出しました。
Commented by nugueira at 2014-07-17 23:51
>みゆパパ様
 選手本人の評価と取り巻きの評価は区別するよう心掛けてますし、現に今回の寺崎の試合は素晴らしかったんですが、多少なりとも本人のイメージまで悪くなりかねないのは本当にもったいないですよね。
by nugueira | 2014-07-15 23:33 | Krush | Comments(2)