反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

UFC175の感想

 メイン以外の感想を。

ジョージ・ループ×-○ロブ・フォント(1R KO)
 ループがリーチの長さを活かして上手く戦っていたが、2分過ぎにフォントが飛び込みながらの右フックを打ち込み、ループが前のめりに崩れ落ちる。ループはこれでここ3戦のうち2度のKO負け。ダメージの蓄積が心配。

ユライア・フェイバー○-×アレックス・カサレス(3R 裸絞め)
 1R、フェイバーがしつこい片足タックルからテイクダウンを奪うとそのままパウンドで削り続けて試合を掌握。この後もフェイバーは立てば鋭い踏み込みからのパンチ、テイクダウンを奪えばパウンド攻勢でカサレスを圧倒。3Rもカサレスの蹴り足をつかみながらの右フックでテイクダウンを奪うと、そのままスルスルとバックに回りチョークスリーパーで一本。文句なしの快勝を見せたフェイバー、これで日本大会でのKID戦は確定か。フェイバーが生で見られるのは今年の日本大会最大の注目点かも。

マーカス・ブリメージ×-○ラッセル・ドーン(判定)
 1Rはテイクダウンを奪ったドーンがそのままバックをキープし続け優勢。しかし2Rに入るとドーンはテイクダウンは取るがそこから先の攻めが作れず、逆にブリメージがスタンドで右フックを繰り返しヒット。3Rも微妙な内容だが、テイクダウンを取れなくなったドーンが攻めあぐねた印象で試合終了。
 個人的採点は29-28でブリメージだったが、判定はスプリットでドーン。3Rは相当微妙だったのでまあ納得だが、一人30-27でドーンにつけていたのがよく分からない。

ユライア・ホール○-×チアゴ・サントス(判定)
 序盤からホールのパンチとサントスの蹴りの応酬が繰り広げられる打撃戦。ホールは蹴り足をつかんでテイクダウンするもそこから先に攻め込まず、早くもローを効かされてきたか・・・と思ったら右足の指を脱臼していたことがインターバルに判明。
 不利などころかストップがかかってもおかしくない状況に追い込まれたホールだが、ここから先も気迫でサントスを圧倒。ノーガードの構えで前進し続けサントスを下がらせると、パンチ、さらにはソバットや浴びせ蹴りまで繰り出していく。
 サントスが下がりながらも打撃の精度ではやや上回っている印象でホールには苦しい戦いが続くが、3Rも左ローから左ハイへの二段蹴りでサントスの動きを止め、終了間際にはバックを取られた状態からアームロックであわや一本、という場面を作ってみせる。相当微妙な判定が予想されたが、結果は3-0でホールが勝利。
 格闘技を精神論で語るのはあまり良くないのだが、2R以降のホールの気迫と根性にはしびれた。しかも「勝ち負けを超えていい試合だった」というまとめをしようと思っていたらホールが勝っちゃうというオマケつき。サントスは完全に気合い負けした形だな。

 シュトルーフvsミトリオンは当日のシュトルーフの体調不良により試合中止。心臓病で1年以上休養していたシュトルーフ、選手生命というレベルで苦しい状況に追い込まれてしまったか。

ロンダ・ラウジー○-×アレクシス・デイビス(1R TKO)
 相変わらず相手を殺しそうな形相で入場してくるロンダ。開始と同時にパンチの打ち合いを挑むと、ロンダの右がデイビスのテンプルにヒット。一瞬動きの止まったデイビスにすかさずロンダが組み付くと、ヒザを打ち込んでから払い腰で投げ、デイビスを袈裟固めの体勢で固めたまま顔面へパンチの雨あられ。たまらずレフェリーがストップし、わずか16秒でロンダが4度目の防衛に成功。
 いやもう、ただただ驚いた。失礼な物言いかもしれないが、女子の試合を見て鳥肌が立つ日が来るとは思わなかった。かつては投げからの腕十字という印象しかなかったロンダだが、マクマン戦といい今回といい打撃にも進歩を見せており、一人だけ別の次元へと突き進んでいる印象。試合後のインタビューでアルドが欠場したUFC176への出場を打診されている時はさすがに無茶だろうと思ったが、手の怪我もありこれは実現しなさそう。最近のUFCの流れだと本当に出しかねない雰囲気があるので、ちょっと安心した。

 実際問題、来月のメインはどうなる。人気ブログランキングへ
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Commented by みゆパパ at 2014-07-08 13:57 x
ロンダのことは以前から好きではないと公言してきましたし、今もそれに変わりはないのですが、「凄い」ということを認めないわけにはいかなくなりました。

女子部門はstrikeforceが行っていましたし、日本でもそこそこの規模で大会が行われてはいましたが、やはりメインストリームな存在とは言い難かったかと思います。
さらに言えば、ボクシングなんぞはもっと前から主要団体に階級が存在していながら、マイナーな存在からいまだ抜け出すことはできていません。
もちろんUFCのプロモート力あってこそでしょうが、女子MMAをここまでメジャーな存在に押し上げることに成功した、ロンダの功績は凄まじいものがあると思います。

今後、挑戦に値する選手が増えてくれないと衰退しそうではありますが、
しばらくはロンダの存在のおかげで女子部門も盛り上がりそうですね。


フェイバーの試合は生で観たい!でも対戦相手はKIDじゃないほうがいい!w
Commented by nugueira at 2014-07-08 23:32
>みゆパパ様
 ロンダは一時期のMAXにおける魔裟斗と同じような存在になってきていると思います。そうなると「ロンダ後の女子MMA」が不安になってしまうのもまた事実なんですが。
 まあ生フェイバーが見れるだけで十分幸せなので、細かいことは気にせずに・・・。
Commented by なちょ at 2014-07-09 18:31 x
女子ボクシングはアメリカでかなり盛り上がった時期はあるんですよ。
レイラ・アリ、クリスティ・マーチン、ミア・セント・ジョンのルックス系、ルシア・ライカ、アン・ウルフの実力派系が同時期にそろった時があったんですが、それぞれが避けあって試合が実現しないまま、レイラ・アリの引退を切っ掛けに衰退していきました。
だから(詳しく無いですが)ロンダ選手には強い相手とどんどん試合して欲しいですね。そうすれば新たなスター選手が生まれて人気は継続できるように思います。

ドイツも一時期ものすごく盛り上がっていましたが、こっちはスター選手が引退をして衰退が始まり、今では跡形もありません。

あとアルゼンチンとメキシコでは女子ボクシングは結構人気あります。
Commented by なちょ at 2014-07-09 18:35 x
そういえばボクシングから転向したホリー・ホルムとロンダ選手は試合しないのでしょうか?
Commented by みゆパパ at 2014-07-10 09:26 x
>なちょさん

UFCは各階級で、常にこの選手ならと思わせるような強豪選手をチャンピオンにぶつけるので、タイトルマッチは常に盛り上がります。
が、女子バンタムだけは、今のところロンダの対抗馬となりえるような選手が皆無です。
女子MMA選手が育っていく土壌(練習環境)が整ってないんでしょうね。

ホルム選手は別の団体でチャンピオンになっているようですね。
UFCはホルム選手と契約すべく交渉中らしいです。
この選手の試合は見たことがないので、タックル防御やグラウンドにどの程度対応できるのか分かりませんが、
少なくともスタンドの攻防では、数少ないロンダに対抗できる選手になりそうですね。
Commented by みゆパパ at 2014-07-11 12:24 x
リアルタイムな話題でしたね。

ホルム選手とUFCの契約が結ばれたようです。
Commented by nugueira at 2014-07-12 00:32
>なちょ様、みゆパパ様
 私も「ホルムとUFCが契約」というニュースを見て「おっ!タイムリー!」と思いました。こういう異種格闘技臭の強い組み合わせになってしまうのは当面仕方のないところでしょうね。ロンダが苦戦するようになった時が女子MMAというジャンルが確立される瞬間だろう、と思っています。
by nugueira | 2014-07-07 22:40 | UFC | Comments(7)