反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC174の感想

 WOWOWで観戦したメイン枠の感想を。

オヴァンス・サンプレー○-×ライアン・ジモ(2R キムラロック)
 空手の構えで間合いを測るジモに対し、リーチで勝るサンプレーは遠い間合いから左フックをヒット。なかなか間合いに入れないジモに対し、1R終盤にはサンプレーがテイクダウンも奪う。
 2Rもサンプレー優位の流れは変わらず、ジモの蹴り足をつかんでテイクダウンするとバックへ。チョークを狙った後、最後はキムラの体勢で捻り上げて一本。極めたというよりは力ずくで外したという感じのフィニッシュで、サンプレーは2試合連続「よく分からないうちに一本決まっていた」という勝ち方を収め、これで4連勝。

アンドレイ・アルロフスキー○-×ブレンダン・シャウブ(判定)
 お互い打たれ弱さに自覚があるのか、必要以上に打ち合いの場面を作らない意外と静かな展開。飛び込んで右ストレートを打ち込み続けるシャウブに、アルロフスキーは金網に押し込みながら細かいパンチを入れていく。1Rはどちらかというとアルロフスキーのペースか。
 2Rもなかなかクリーンヒットの出ないフラストレーションの溜まる展開で、1R同様アルロフスキーが試合をコントロールしている印象だったが、ラウンド終盤にシャウブの右アッパーがヒットしアルロフスキーのアゴが跳ね上がる。3Rにはテイクダウンを奪ったシャウブが上をキープしたままパウンド・鉄槌を落とし続け、ようやく明確にポイントを奪って試合終了。
 個人的採点は29-28でシャウブだったが、判定はスプリットでアルロフスキー。まあ2Rも最後のアッパーの場面以外はアルロフスキーがペースを握っていたとも言えるので、想定の範囲内のジャッジか。とりあえず出戻り初戦はクリアしたアルロフスキーだが、こういう煮え切らない試合内容だと先行きは苦しくなりそう。

ライアン・ベイダー○-×ハファエル・フェイジャオン(判定)
 1R、テイクダウンを奪ったベイダーは立ち上がられながらもしつこく組み続け、一度距離が離れた後も再び弾丸タックルからテイクダウン。ケージに詰めながらパウンドを落とすと、ヒザをボディに突きさし「バチーン」と大きな音をさせたところでラウンド終了。
 2R以降もベイダーのペースは落ちず、少々懐かしい感じすら受けるテイクダウン&パウンドスタイルでフェイジャオンを削り続け試合を掌握。3R序盤に右フックを食らい少々ヒヤリとする場面はあったが、この後も結局はテイクダウンを奪い、フェイジャオンに得意の打撃の場面を作らせることなく完勝。やはりライトヘビー級ではベイダーに勝てるかどうかが実力を測る一つの目安か。

ローリー・マクドナルド○-×タイロン・ウッドリー(判定)
 前蹴りやブラジリアンキックを繰り出しながらパンチで攻めるマクドナルドに、ウッドリーは組み付いてケージに押し込みながらヒザ蹴り。マクドナルドの蹴り足をつかんでテイクダウンを奪いかける場面もあり、1Rは微妙だがウッドリーか。ただラウンド終盤からマクドナルドが主導権を握り出した印象。
 2Rに入るとこの流れは顕著になり、マクドナルドが圧力をかけてウッドリーをケージ際に詰めると、そこから逃すことなく小刻みなコンビネーション。ボクシングテクニックでウッドリーの圧力を封じ、試合の流れを握る。
 3Rは後がないウッドリーが前に出てパンチを振るおうとするものの、それを見透かしたかのようにマクドナルドがタックルを入れてテイクダウンを奪いダメ押し。終盤に集中力を切らす悪い癖を出すこともなく、ウッドリーを制圧。ここ最近の試合では一番の出来栄えだったが、タイトルマッチへの挑戦権獲得という点ではややピール不足か。

デメトリアス・ジョンソン○-×アリ・バガウティノフ(判定)
 1R、ローを出していくジョンソンにバガウティノフはキレのある連打を返す。組み合いになるとジョンソンが首相撲からのヒザを連打するが、ラウンド終盤にはバガウティノフがジョンソンを担ぎ上げるようにテイクダウン。序盤からお互いがいいパフォーマンスを見せる好勝負だが、長丁場になるとジョンソンの土俵か。
 案の定というか、バガウティノフが多少なりとも五分にわたり合えたのは1Rぐらいで、これ以降はジョンソンがペースを掌握。前回のベナビデス戦もそうだったがジョンソンは打撃スキルを上げてきている印象で、首相撲からのヒザとローでバガウティノフを着実に削っていく。タイトル獲得時とは別の選手のようだ。
 バガウティノフにしてみるとパンチを出しても出してもジョンソンに当たらず、かといって組みつきにいっても相手を捕えることができない、という非常にフラストレーションの溜まる展開のまま時間が経過。一方のジョンソンは無尽蔵のスタミナは相変わらずで、後半戦に入ってもペースが落ちない。バガウティノフの懐に飛び込んで蹴りを入れるとすぐさま体の向きを変えて別の方向へ、というまるで1Rのような動きを平気で見せてしまうのだから手が付けられない。
 粘るバガウティノフを結局フィニッシュすることはできなかったものの、三者フルマークの圧倒的内容でジョンソンが4度目の防衛に成功。UFC3連勝のバガウティノフをタイトルマッチに引っ張り出さないといけないフライ級の選手層も考えると、こりゃ当分王座は安泰だな。と思った頃が意外と危なかったりもするんだけど。

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by nugueira | 2014-06-15 22:10 | UFC | Comments(0)