反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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ソネン引退。潔い決断か、ヴァンダレイへの止めの一撃か。

 UFC175を薬物検査の陽性反応により欠場となったチェール・ソネンが、そのまま現役引退を発表。
 2010年8月のアンデウソン戦以降オクタゴンの中でも外でもうるさいぐらい存在感を発揮し、ベルトには手が届かなかったがUFCの主役の一人であり続けた男が、あまりに唐突に現役生活に幕を引いた。

 本人の弁によると不妊治療目的のステロイド使用が引っかかってしまったわけで、医療目的のステロイドも一切禁止というコミッションの方針変更によって生じた「制度移行期の犠牲者」という見方もできなくはない。ただTRT禁止の方針が打ち出されたときにも書いたが、仮にソネンが「合法的ステロイダー」のままオクタゴンに上がって勝利したとしても、見ている我々にはもやもや感が付きまとったはずで、これはもう「現行制度下ではソネンは戦うことは許されない」という事実のみを受け入れるべきだろう。

 やや穿った見方をすると、処分が下ってすぐさま引退を表明したのは「火消し」としては完璧で、本来は「目玉カードの一つに穴をあけた戦犯」となるはずが一転、自分が上に書きかけたような同情論まで呼び起こすことに(おそらくはある程度)成功している。ソネンの最近の戦績が下降線をたどっており、現役生活に固執するメリットが薄れつつあることも踏まえれば、今回の決断は危機管理の面からもベストの選択ということになるのではないか。

 さらに一歩進めて考えると、同じく薬物検査のゴタゴタにより先に欠場したヴァンダレイ・シウバが比較対象になることは必須で、今回の発表で「OKヴァンダレイ、俺は潔くオクタゴンから退くことにした。さあ、お前はどうする?」というプレッシャーが少なからずかかってくる。
 昼にこのニュースを聞いたとき、自分は年金未納騒動の際に当時の福田官房長官が辞任した一件を思いだしたのだが、今回のソネンは電撃引退を表明することで去り際にヴァンダレイの喉元にナイフを突きつけてみせた・・・と捉えるのはあまりに考えすぎだろうか?

 一度パンクラスで試合をしていたっけ。人気ブログランキングへ
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Commented at 2014-06-13 08:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by みゆパパ at 2014-06-13 10:10 x
締めのヒネりはさすがヌゲイラさん。
でも考えすぎですww

ソネンは自身の保身を考えて最善の行動をとったに過ぎないのではないかと思います。
このままUFCと関係を持った仕事を続けられるでしょうしね。
デイナが即ソネンを擁護するような発言をしたことからも伺えます。

それに対してヴァンダレイですよ・・・
すぐさまツイッターでソネンに噛みつくような発言していたようですし、
もう痛い子まっしぐらって感じで、見ていて痛々しいです。
PRIDEで活躍した選手がここまで評価を落としてしまったのを目の当たりにすると、本当に悲しくなります。
Commented by おっさん at 2014-06-13 22:26 x
こっそり薬を使ってた事、すぐ引退を表明した事、家族を言い訳のネタにしてる事、全てがあからさま過ぎてソネンの腹黒さを感じずにはいられないですが、概ねの雰囲気ではソネンの思惑通り上手く火消しになって、すぐにUFC番組のメインとしての地位をより強固に確立するんでしょうな。

薬物失格も2度目だし、人種差別発言、公聴会での偽証や刑事裁判の有罪判決もあるような真っ黒な男なのに、ズッファにもメディアにもファンにも認められて人気なんだから本当に凄い男です。
検査や裁判では事実からは逃げられませんが、立ち回りという点では完璧なんでしょうね。
Commented by nugueira at 2014-06-15 08:26
>ブルボン様
 確かにダンヘン含め、隠れステロイダーは今回のニュースにドキっとしているでしょうね。コメントは大歓迎ですので、今後ともよろしくお願いします。

>みゆパパ様、おっさん様
 ダナも最近「自分の後継者はソネン」みたいな発言をしていたことがありますし、このままズッファの要職に就くのは既定路線でしょうね。おっさん様ご指摘のように、真っ黒な経歴をトーク能力一本で乗り切るスキルは色々な意味で凄いです。
by nugueira | 2014-06-12 23:13 | UFC | Comments(4)