反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

ホプキンス&ポーター

 エキサイトマッチの感想を。まずIBF世界ウェルター級タイトルマッチ、ショーン・ポーターvsポール・マリナッジ。
 ポーターは1Rからガンガン踏み込んでパンチを振るい、自分のリズムで試合を組み立てていく。ポーターはタイトルを奪取した試合でも鋭い踏み込みで攻める「パッキャオ・スタイル」を見せていた一方で粗さも感じさせていたのだが、今回の試合では失速を見せないまま圧倒。2Rも近距離の打ち合いに持ち込んで左右のフックをヒットさせ、さながらパッキャオvsマルガリートのような展開になってくる。
 スピードでは優位と見られていたマリナッジだがポーターを翻弄する暇さえ与えてもらえず、3Rもポーターが上下左右の連打で猛攻。迎えた4R、ポーターが打ち下ろしの右でダウンを奪うと、その後も飛び込みざまの左ショートをクリーンヒットさせ、そのまま連打でマリナッジを粉砕。
 ポーターってここまで強い選手だったっけ?というのが素直な感想。タイトルを奪取したときの観戦記で「ベルト獲得を機に化けるかも」と書いたのだが、本当にその通りになっちゃった。これでウェルター級戦線がますます面白くなってきた。

 続いてWBA・IBF世界ライトヘビー級王座統一戦、バーナード・ホプキンス vs ベイブト・シュメノフ。
 シュメノフはおなじみベタ足からの空手の正拳突きのようなパンチ。ホプキンスは半身の構えでシュメノフの間合いを外し続ける。2Rはホプキンスが右のカウンターを入れるが攻めは単発。シュメノフは手数は出し続けるがなかなかクリーンヒットが入らない。
 ポイント的にはシュメノフが圧力と手数で優勢の展開だったが、これも2Rまで。3Rに入ると距離を見切ったかホプキンスのジャブが顔面を捉え出し、4Rには一瞬の隙を突いてホプキンスの右ショートアッパーがヒット。5Rにはホプキンスがどんぴしゃのタイミングで飛びこんでの右をヒット。6Rにはホプキンスが右を入れた後すぐさまスイッチして左をヒット、と変幻自在の攻撃で翻弄。ホプキンスは最小限の動きでポイントを奪い続けており、一方のシュメノフは全くリズムに乗れない。
 後半に入ってもホプキンスがペースを握る展開は変わらず。ディフェンスの時は脱力して無駄な力を一切使わず、攻撃に転じるときは瞬時にトップギアへ切り替え。まるで武道の達人の試合を見るような気分になってくる。
 強引に攻めてリズムを変えたいシュメノフだが、11Rに一瞬ガードが空いたところでホプキンスの右を食らい膝をつくようにダウンし、これで勝負あり。一人がシュメノフにつける不可思議ジャッジがありつつも、ホプキンスが王座統一に成功。

 いやもう、ホプキンス凄すぎ。こんな49歳ありえないって。強豪揃いのライトヘビー級戦線だが、「50歳で統一王者になってみせる」というホプキンスの発言が虚勢にもビッグマウスにも聞こえず、実現してもおかしくないかも・・・とすら思えてくる。まずは3本目のベルトを狙いアドニス・スティーブンソンと激突か?

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by nugueira | 2014-05-17 21:52 | ボクシング | Comments(0)