コバレフ&アブラハム
2014年 05月 05日
まずWBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ、ロバート・スティーグリッツvsアルツール・アブラハム。
1Rから前に出ていったのはスティーグリッツ。終盤に入れた右ストレートは効いたか。2R以降もスティーグリッツはガンガン前に出ていき、アブラハムの攻防分離スタイルを上手く突いて攻撃の隙を作らせない。クリンチも多いのだが単発ながらいいパンチを入れ続け、着実にポイントを取っていく。6Rには右のショートでアブラハムをグラつかせ、思い通りの展開で前半戦を終了。対するアブラハムは攻撃の時間帯を全く作らせてもらえない。
しかし後半戦に入った途端、スティーグリッツは攻め疲れか急にペースダウン。7Rにはアブラハムが振り回すようなパンチを次々にヒットさせ、ようやく反撃に転じる。
8Rにはアブラハムがラビットパンチ、スティーグリッツがホールディングで減点と荒れた内容になってくるが、流れはアブラハム。露骨なクリンチが増えてきたスティーグリッツに対し、連打は出ないものの着実に有効打を入れ続け、前半戦の失点を取り返していく。
苦しい戦いの続くスティーグリッツはなんとか踏ん張って逃げ切りたいところだが、最終ラウンド残り30秒でアブラハムの左アッパーから右ストレートが入りスティーグリッツ痛恨のダウン!ジャッジは割れたが結果的にこのダウンが勝敗を分ける形となり、スプリットでアブラハムが勝利。ラバーマッチを制し王座返り咲きを果たした。スティーグリッツは前半戦は完璧なゲームメイクをしていたが、その反動として後半に分かりやすすぎるペースダウンをしたのが痛かった。
続いてWBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ、セルゲイ・コバレフvsセドリック・アグニュー。
1R、ジリジリと圧力をかけながら少しずつ手数を増やしていくコバレフだが、調子よく攻めだしたと思ったところでアグニューのパンチをもらいダウン!と思ったらローブローだった。
これで怒ったというわけではないだろうが2Rに早くも回転を上げてきたコバロフ、左フックをきれいに打ち抜いてダウンを奪取。試合の行方はこの時点でだいたい見えてくる。アグニューもコバレフの打ち終わりを狙ってパンチを返してはいるのだが如何せん手数が足りず、4Rにはようやく反撃しコバレフが後退!と思ったらバッティング。結局ひたすらガードを固めて防戦一方になり、コバレフに削られ続けるだけの展開に。
コバレフは6Rにボディからの連打を入れて2度目のダウンを奪うと、7Rにも左ボディが突き刺さりアグニューがうずくまるようにダウン。アグビューはこのまま立ち上がれず、コバレフが圧倒的な内容でKO防衛。この前初めて試合映像を見たときも思ったが、こいつメチャクチャ強いわ。以前TKが言っていたけど、ロシア人はやっぱり硬水を飲んでるから骨が硬いのかね。大塚ビバレッジあたりがロシア産のミネラルウォーターを販売してくれないものだろうか。
最近山藤アナが可愛く見えてきた。人気ブログランキングへ