メイウェザーvsマイダナ
2014年 05月 04日
WBAスーパーライト級インターナショナル王座決定戦
エイドリアン・ブローナー○-×カルロス・モリナ(判定)
1Rはブローナーがスピードで優位に立つものの、やや慎重な立ち上がり。続く2Rにはモリナの右フックがヒットしブローナー後退。マイダナ戦を引きずっているかのような危なっかしい展開になってくる。
3Rには焦れたブローナーがモリナを抱えて投げ倒す場面があったが、減点はなし。このラウンドもモリナが攻勢をかけ、回転力のある連打にブローナーはやりにくそう。
しかし4Rに入るとブローナーが回転力を上げ、左右のフックをモリナのボディ・顔面に次々と叩き込む。これ以降のラウンドは本調子を取り戻したブローナーに対しモリナは手数が出なくなり、ほぼワンサイドの展開に。ブローナーはアリ・シャッフルを出す余裕を見せモリナをしきりに挑発するが、慎重な戦いを意識したのかダウンは奪えず試合終了。内容的に課題なしとは言い難いが、とりあえず再起戦を白星で飾った。スーパーライト級もタレント揃いなので、しばらくはこの階級で頑張ってほしい。
WBCシルバー・ウェルター級王座決定戦
アミール・カーン○-×ルイス・コラーゾ(判定)
ジリジリと圧力をかけていくコラーゾに対し、カーンは素早い踏み込みからパンチを打ち込んでいく。2Rには左でコラーゾをグラつかせ、カーンが非常にいい動きを見せる。
コラーゾは引き続き圧力をかけ続けるがカーンは上手くいなし続け、4Rには鮮やかな右ショートでダウンを奪取。序盤で完全に主導権を握る。
コラーゾはこれ以降も前に出続け、カーンのパンチを被弾しながらも反撃のチャンスを狙い続ける。分かりやすい一発逆転狙いだが、カーンも打たれ弱いだけに逆に怖い展開。コラーゾの圧力をカーンがかわし続ける闘牛のような展開が続くが、8R遂にコラーゾのパンチがヒット!カーンの動きが一瞬止まる。
残りは4Rあるだけにカーンはまだまだ油断できないか・・・という空気になってくるが、10Rにカーンが左ボディを突き差した後左右のフック連打、さらにボディを打ち込みコラーゾがダウン。更に追撃のラッシュでこのラウンド2度目のダウンを奪い、これで事実上勝負あり。カーンも一発を恐れたか終盤は詰めの甘い内容だったが、ウェルター級転向初戦を上々の内容でクリア。これでメイウェザー戦も視界に入ってきたか?
WBA・WBC世界ウェルター級王座統一戦
フロイド・メイウェザー・ジュニア○-×マルコス・マイダナ(判定)
1R、いきなりメイウェザーをロープに詰めたマイダナが猛然と左右のフックを連打。とはいえメイウェザーにとってもこれは想定の範囲内のはずで、手数で遅れをとったのはともかくロープ際でも落ち着いて対処している印象。
2Rにはメイウェザーが右ボディから左フックを叩き込み、パンチの精度では上回っているところを印象づける。これ以降もメイウェザーはボディジャブを繰り返し突き差すなど有効打の数では上回るのだが、マイダナの圧力と手数がそれを帳消しにしてしまう。下を見ながら左右のフックを振り回す完全なパワープレーなのだが、メイウェザーは手数で後手に回ってしまい、3~5Rはダメージはともかくポイントを失い続けている印象。
それでもメイウェザーは6Rに右アッパーをヒットさせると、そこからは距離をキープして左右のパンチを入れていき、ようやくリズムをつかんでくる。7Rに入るとマイダナはさすがに攻め疲れが出てきたのか失速気味になり、メイウェザーは手数でも劣勢の印象がなくなってくる。
後半戦は生命線だった突進力を失ってしまったマイダナをメイウェザーがコントロールし、上下左右のパンチを着実に打ち込んでいく勝ちパターン。遅ればせながらようやくいつものメイウェザーの試合という雰囲気の中、12Rが終了。
個人的採点では6R以降は全てメイウェザーが取り、116-112でメイウェザー。実際のジャッジは1名ドローがいたが残り2名はメイウェザーを支持し、苦戦しながらもメイウェザーが王座統一に成功。
後半戦も手数の面ではやや微妙なラウンドがあったので、1名ドローという点も含めてまあ納得のジャッジ。戦前はメイウェザーのワンサイドゲームかと思っていたので、前半だけでもあわやという展開に持ち込んでみせたマイダナの大健闘、という評価が妥当なところか。やっぱりメイウェザーに土をつけるとしたら、こういう風にダメージはさておき手数で押しまくるパワーファイターなんだろうな、というのを再確認させられた試合でもあった。
とはいえ前回のカネロ、今回のマイダナはそのスタイルを徹底したにも関わらず結局敗れているわけで、本当にこの戦法で勝つスキル・体力を持つボクサーが存在するのか、と考えると相当怪しくなってきたのも確かなのだが。
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ただいろんな見方ができる試合だったとは思います
でも再戦は同じ光景が繰り返されそうなので見たくないですね
マイダナはいいパフォーマンスは見せましたが、これ以上の結果は出せないでしょうね。ジョー小泉も言っていましたがこれでメイウェザーが負けたらボクシングという競技が終わってしまうので、3名中1名ドローぐらいがちょうどいいと思います。
>ユウツギ様
両者ともに旬を逃してしまったことは間違いないのですが、何としても実現してほしいカードですよねえ。
善戦と言っていいのかもしれませんが、
試合後のメイの顔の綺麗さを見れば、まあやっぱりという感想しか出ませんでした。
骨骨さん同様再戦はいりませんwそしてカーン戦もそそられませんw
パッキャオも今のところアラム爺の手から逃れることできそうもないみたいだし、微妙ですよね。
それいいですね!
あまり期待してませんが、パッキャオ×カネロを、アラムとデラが画策しているとかなんとかありましたね。
パッキャオにとって理想なのは、来年2試合カネロ→メイでしょうね。
夢みすぎかww
メイウェザーvsパッキャオの価値が前より下がっている1番の要因はやはり、パッキャオの敗戦と衰えである事は間違いないんですが、それなら!パッキャオが、メイウェザーがやや手こずったり、判定までいった強豪に圧倒的KOを飾れば、またさらに旬がくるのではないか!という単純な発想をしています。とりあえず、カネロかマイダナに3R以内のKOとかが理想です。ただ、冷静に考えると、カネロ戦なんかは、かなり危ないと見ています。
あまり派手な勝ち方しちゃうと、我々ファンの期待感は増してしまいますが、肝心のメイが逃げそうですねw
カネロはララに負けちゃうんじゃないかと思ってたりしますw
そして不運なララさんはカネロに勝って名を上げても、メイには相手されなさそうですよねぇw
ララ×メイとか結構興味あるんですけどね。
カネロやマイダナはスタイル的にもパッキャオと噛みあいそうですね。ただ今のパッキャオがスーパーウェルターの選手と戦うのは厳しいでしょうから、さすがにカネロはやめておいた方がいい気が・・・。