反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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ピーターソン&クロフォード

 溜まっていたエキサイトマッチを順次消化しているので、感想を。

 まずIBF世界スーパーライト級タイトルマッチ、レイモント・ピーターソンvsティエリー・ジャン。
 序盤から丁寧に左ジャブを突いてペースを握ったのはピーターソン。上手く距離を取ってアウトボクシングで試合を組み立てていく。3R辺りからピーターソンは強いパンチも増やし序盤は完全に試合を掌握。打ち合いになればまだ分からない感じもするので、ジャンとしては強引に前に出て流れを変えたいところか・・・と思っていたら5Rから逆にジャンが露骨に下がる場面が増え、流れが一気にピーターソンへと傾いていく。6Rには倒しに来たピーターソンが連打で圧倒し、ジャンはジリ貧の展開に。
 7・8Rはピーターソンのペースダウンもあってジャンが左右のボディ連打を起点に反撃に転じたのだが、9Rはピーターソンが再び圧力を強めて流れを呼び戻す。ピーターソンは上体が柔らかく使えていてディフェンスも上手く、ジャンは時おりいいパンチは入れてもその後が続かない。
 結局危なかったのは7・8Rぐらいで、ピーターソンが終始ジャンを寄せ付けず大差の判定勝利で防衛。ピーターソンはマティセにKOされた印象しかないのだが、ここまで強い王者だったとは。これをKOしたマティセはやっぱり化け物だな。

 続いてWBO世界ライト級タイトルマッチ、リッキー・バーンズvsテレンス・クロフォード。
 1Rに先手を取ったのはクロフォード。細かい連打が効くうえに、上下左右の打ち分けも非常に上手い。サウスポーの構えに加えてうるさい連打が飛んでくるため、バーンズは非常にやりにくそう。
 間合いを完全にクロフォードに支配され、バーンズはパンチを振っても振っても当たらない非常に嫌な展開。4Rには逆にクロフォードがバーンズをロープ際に詰めてめった打ちにし、序盤で早くもワンサイドゲームになってくる。
 これ以降もバーンズは自分のボクシングをさせてもらえず、クロフォードの一方的な展開のままラウンドが経過。クロフォードはコンパクトな連打を出すうえに一発一発がきちんとガードの空いたところを狙っており、終盤になってもスピードが衰えない、という実に厄介な選手。結局8Rと12Rにもバーンズをサンドバッグ状態にしたクロフォードが、判定勝利でベルトを奪取。ジャッジは4~6ポイント差だったが、王者の地元でこの判定だったわけで、まあ圧倒的な内容。
 バーンズみたいなタイプを相手に距離を支配して勢いを殺すのはよくある戦術だが、クロフォードの場合そこからきっちり攻め込んでバーンズを押し込んでいたのが凄い。少し気の早い話だが、他団体王者との試合をぜひ見てみたい。
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by nugueira | 2014-04-26 23:53 | ボクシング | Comments(0)