反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC172の感想

 WOWOWで見た感想を。

五味隆典○-×アイザック・ヴァリーフラッグ(判定)
 低い体勢で前に出てパンチを振るう五味に、ヴァリーフラッグは細かく動き続けながらパンチ、ローで応戦。五味は顔面へのパンチを簡単にもらいすぎてしまい、先手を許す苦しい展開。しかしヴァリーフラッグが蹴りからバランスを崩して転倒すると、上を取った五味がバックに移ってチョーク狙い。これは極まらなかったが、スタンドで再開した後は五味のパンチがヴァリーフラッグを捉えるようになり、やや優勢の印象で1R終了。なんか両者とも危なっかしい動き。
 五味は2Rに入ってもパンチの大振りが目立ち冴えない動きだが、それでもボディを入れてヴァリーフラッグを下がらせると、パンチの有効打を増やしていく。ドロドロの展開だか流れは一応五味か。
 しかし最終ラウンド、ケージ際のもみ合うような動きから亀になった五味に、ヴァリーフラッグがパンチ連打。止められてもおかしくない体勢だったが、五味は何とか脱出。この後パンチ連打を入れて盛り返すものの、終盤にはテイクダウンからバックを取られてしまう厳しい展開で試合終了。かなり微妙な差だったが、判定は三者とも29-28で五味。苦しみながらも復帰戦をものにした。
 五味はとりあえず結果だけは出して9月の日本大会へつないだが、内容的にはものたりないどころではないひどさ。前座で強豪とは言い難い選手に泥試合、というのが今の五味のポジションなんだなあ、という厳しい現実を見せられてしまった。

マックス・ホロウェイ○-×アンドレ・フィリ(3R ギロチンチョーク)
 フェザー級にしては長身の両者、序盤から積極的にパンチ・キックを繰り出すバチバチの打ち合い。フィリのパンチ連打でホロウェイが一瞬グラつく場面があり、ラウンド後半はフィリがテイクダウンも奪って攻勢。1Rは取ったか。
 しかし2R序盤にホロウェイのバックスピンキックがボディに突き刺さり、フィリが一気に失速。前に出れなくなったフィリにホロウェイがパンチやヒザを着実に入れ、ペースを奪い返す。
 3Rもホロウェイ優位の流れは変わらず、フィリはタックルには行くが真正直すぎてテイクダウンにつながらない。ホロウェイも決定打は出ないのでこのまま判定か…と思ったラウンド終盤、ホロウェイがパンチ連打を叩き込むと、ごまかすようにタックルに来たフィリをギロチンに捕え、そのまま一本勝ち。

ジム・ミラー○-×ヤンシー・メデイロス(1R ギロチンチョーク)
 序盤は両者遠い間合いから様子を見合っていたが、ミラーのボディストレートがグサリ。「効いてない」というパフォーマンスを見せるメデイロスだがダメージをごまかしているのは明らかで、距離を詰めたミラーは払い腰のような投げでテイクダウンを奪うと、そのままギロチンの体勢へ。堪え続けたメデイロスは最後は失神し、ミラーが2試合連続の一本勝ち。ボディを効かせた後のたたみかけるような流れはお見事の一言。

ルーク・ロックホールド○-×ティム・ボーシュ(1R アームロック)
 ボーシュがタックルに行くが、ロックホールドは回転するような動きでバックに回るとそのまま横三角の体勢へ。ロックホールドが三角に捉えたまま右腕をアームロックに捉えると、ボーシュは堪らずタップ!ロックホールドが圧巻のパフォーマンスで一本勝ち。これでフィリッポウ戦の勝利と合わせて、ヴィトー戦の敗北は帳消しにした形。ストライクフォース最後のミドル級王者がいよいよタイトル戦線へ浮上してきた。

フィル・デイビス×-○アンソニー・ジョンソン(判定)
 1Rからジリジリと圧力をかけるジョンソン。テイクダウンにいきたいデイビスだがドッシリ構えたジョンソンの隙を突くことができない。ジョンソンは逆に右アッパーをヒットさせデイビスを下がらせると、バランスを崩したデイビスにパンチ連打!元ウェルター級のジョンソンがデイビスをパワーで圧倒、という物凄い展開に。
 2R以降もこの流れは変わらず、ジョンソンの圧力に下がり続けるデイビスはタックルに行く機会すらつかめない。ジョンソンも2R以降は手数が落ちたが、単発のパンチを入れて攻勢の印象をキープし、3Rには自分からタックルに行く余裕も見せて最後までデイビスを圧倒。出戻りのジョンソンがいきなり上位ランカーを破る大金星を挙げた。というかどうしてこいつがウェルター級で試合をしようと試みたんだ。

ジョン・ジョーンズ○-×グローバー・テイシェイラ(判定)
 開始早々左ミドルを入れるジョーンズに、テイシェイラはパンチで応戦。ジョーンズはこの後もパンチ・関節蹴り・エルボー・タックルと多彩な攻めを見せ、ラウンド終了間際にはかかと落とし。相変わらず攻撃を散らすのが上手く、次に何を出してくるのか分からない。
 2Rに入るとジョーンズが間合いを見切り出したのか、テイシェイラのパンチをもらわずにヒジやパンチを入れる場面が増えてくる。終盤にはジョーンズがケージ際に詰めてボディを叩き込み、優勢の印象を強くする。ただテイシェイラもクリーンヒットは少ないがパンチは出し続けており、リズムを変えるというよりはこのまま強引に前に出た方がよさそう。
 しかしこの日のジョーンズは充実しており、テイシェイラにつけ入る隙を与えない。特に凄かったのはヒジで、エヴァンス戦でも見せていた前手のヒジに加え、今回の試合ではケージに詰めての左右のヒジ連打、タックルのフェイントから上方向に突きあげるヒジ、と多彩なバリエーションを披露。テイシェイラも3Rまではケージ際でエルボーとアッパーの打ち合いを見せていたが、4R以降は打つ手なし。タフなテイシェイラをKOすることはできず、5R終盤にはさすがに攻め疲れたジョーンズが流していたが、圧倒的な力の差を見せ三者フルマークの判定勝利で7度目の防衛。
 この試合に関してはとにかくジョーンズが強すぎた、というしかなく、テイシェイラもよく5R持ったなという感じ。試合を重ねるたびにエルボーのレパートリーが増えるのは反則だよなあ。次はグスタフソンとの再戦が待ち受けているが、今回のジョーンズなら難なく返り討ちにしてしまいそう。

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Commented by スラッカー at 2014-04-27 17:50 x
いいじゃないですか菊野さん
高坂さんと夢の師弟コンビ
そして師匠の高坂をたてる為控えめかつあえて技術論には触れない解説
自分は面白かったですよw
Commented by みゆパパ at 2014-04-28 08:09 x
ホロウェイ×フィリのレフェリーはクソでしたねw
あれだけガッチリ入ってるんだから至近から両手と顔確認できる位置に移動しろと。ホロウェイに言われてから慌てて移動してましたもんねぇ。

五味はとりあえずは日本大会に繋げただけでも良しとしましょう。

デイビスはせっかくタイトルマッチ掴みかけてたはずなのに、本人もガッカリでしょうね。

ジョンソンが万が一ベルトとっちゃったりしたら、ラシャド・エヴァンスはまた移籍するんですかねw
Commented by gsp at 2014-04-29 12:51 x
五味は相変わらず危なっかしいですねえ…いつパンチを貰うかヒヤヒヤしていました。セコンドにもいわれていましたが、もっとコンパクトにパンチ打てないんですかね?
ディビスが元ウェルターのジョンソンにふっとばされた時は盛り上がりましたwテイシェイラとやってくれないかなあ。
ルークは強いですね。ウェイドマンにも勝てる気がします。
Commented by nugueira at 2014-04-29 16:13
>スラッカー様
 いやまあ、正直予想通りではあるのですが。周りが必死に発言のチャンスを振っているのに根こそぎ受け流してしまい、見てるこっちがハラハラしました。

>みゆパパ様、gsp様
 五味の立ち位置的に、今は結果以上のものは求めてはいけないということなんですかね。
 ジョンソンは穴も多そうですが、ライトヘビーのコマが増えたのは面白い展開ですね。他の上位陣との対戦でしばらくは楽しめそうです。
by nugueira | 2014-04-27 14:43 | UFC | Comments(4)