反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

UFC on FOXの感想

 UFC on FOX、WOWOWで見たメインカード枠の感想を。まずは稲垣氏に代わって堀江ガンツが解説に登場というサプライズ!Kamipro残党がここまでのし上がってきたか!

ブラッド・タヴァレス×-○ヨエル・ロメロ(判定)
 1R、ロメロが跳びヒザでタヴァレスを金網際に押し込むと、パンチ連打から引っこ抜くようにテイクダウン。タヴァレスは立ち上がるものの、ロメロはこの後も反り投げのようにタイクダウンを奪うと上をキープし、のっけからパワーで圧倒。
 年齢を考えると2R以降もこれをキープできるかどうかが問題か…と思っていたが、2Rも開始早々にロメロがきれいなタックルからテイクダウンを奪うと、スタンドに戻った後もカウンターの左ヒジを打ち込みタヴァレスの額をカットしてみせる。思いのほかペース配分して戦っているロメロに、タヴァレスはつけ入る隙が見つけられない感じ。
 結局3Rもロメロが豪快なテイクダウンを繰り返して逆転の隙を与えず、5連勝中だったタヴァレスを寄せ付けず圧勝。ロメロが勝つならパワーにものを言わせての短期決戦だと思っていたのだが、2RのヒジといいMMAへのアジャストを休息に進めている感じ。このタイプの選手がフルラウンド戦えるスキルを身につけると、厄介な存在になりそう。

ドナルド・セラーニ○-×エジソン・バルボーザ(1R 裸絞め)
 開始早々バルボーザのパンチがヒットしセラーニがぐらつく!タックルに行ってなんとか凌ぐセラーニだが、バルボーザはこの後もロー・ミドル・ボディブロー・左右のフックと猛攻。セラーニはムキになって打ち合いに行かないのはいい判断だが、しばらくは耐え凌ぐしかないか…と思ったところでセラーニの左ジャブがカウンター気味にヒット!バルボーザがダウンしたところでセラーニはすぐさまバックを奪うと、そのまま絞め上げてバルボーザがタップ。セラーニが大逆転の一本勝利でライト級ランカー対決を制した。

ミーシャ・テイト○-×リズ・カモーシェ(判定)
 試合前から「対照的な2人の対戦です」とカモーシェの容姿を合法的に罵倒するWOWOW実況陣。1Rは組み付いてミーシャを押し込んだカモーシェがテイクダウン。ミーシャは背中はつけずに立ち上がるもののバックを取られてまたテイクダウン、という展開を続けてしまい1Rが終了。
 2Rはミーシャがスタンドで圧力をかけ、ケージ際で組んだところでもボディへのヒザ。中盤はカモーシェにまたもテイクダウンを奪われるが、ギロチンに捕えかける場面も作り反撃。微妙だが攻撃の姿勢を見せたミーシャが取っていてもおかしくないラウンドか。
 勝負の最終ラウンド、ミーシャがパンチ連打で攻めると自らタックルに行きテイクダウン。パウンドで削りながらチョークスリーパーの体勢へ移行し、一気に攻め立てる。粘るカモーシェから一本は取れなかったものの、明確にラウンドを取って試合終了。
 個人的採点では29-28でミーシャ。ただ2Rはカモーシェと見る方が妥当なのかな、とも思ったが判定は3-0でミーシャ。やはりFOXが地上波視聴者向けにミーシャをプッシュしたか、という見方は穿ちすぎ?

ファブリシオ・ヴェウドゥム○-×トラヴィス・ブラウン(判定)
 正確なジャブを入れていくヴェウドゥムに、ブラウンは大振りな一発で反撃。やはりまともに食らったら一瞬で試合が終わりそう。と思っているうちに、ケージ際でブラウンの左が入りヴェウドゥムがダウン!そのままブラウンがパウンドを連打し、レフェリーが止めてしまうか…というムードになるが、足にしがみついたヴェウドゥムがバックに回りテイクダウン。ブラウンに立たれてしまうものの、ラウンド後半はヴェウドゥムが正確な打撃で反撃に転じる。左ボディや左ミドル、アッパーを入れていくと終了間際にはパンチ連打を叩き込み完全にペースを掌握。ブラウンはやはりスタミナが不安要素か。
 2Rはヴェウドゥムが早々にテイクダウンに成功すると、パウンドで削りながら腕関節狙い。ブラウンに凌がれ立たれてしまうものの、見事な試合運びでブラウンをコントロール。ブラウンはここから盛り返す展開が思い浮かばなくなってくる。
 試合の焦点はヴェウドゥムがKO・一本を取れるかどうかに移ってくるが、ヴェウドゥムも攻め疲れか3R以降は手数がやや落ちてくる。それでも綺麗なジャブを打ち続け、時おりアッパーもヒットさせるものの、タフなブラウンはダウンせず持ちこたえる。後半はややダレた展開になってしまったものの、ヴェウドゥムが危なげない内容でブラウンを完封。タイトル挑戦権を手にした。
 ヴェウドゥムは最終ラウンドもジャブ連打を見せており、最後まで丁寧な組み立てをキープしていたのが印象的。寝技に頼らずともボクシングで十分戦えるスキルを身につけており、ヴェラスケスとのタイトルマッチはいい試合が期待できそう。一方のブラウンは予想されていたとはいえ、1Rを凌がれると後はペースダウンする一方という分かりやすい短所を晒してしまった。

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Commented by みゆパパ at 2014-04-21 14:56 x
ヘビー級ファイターの場合、スタミナの有無の差が非常に大きいように感じます。
ファブ×ブラウンは典型的な「後半両者失速」でしたね。

そんな中ヴェラスケスは最後までスピードが落ちないですし、
とてもファブにはあの圧力を最後まで捌くことはできないのではないでしょうか。
ファブが勝つとしたら、ヒョードル戦同様早い段階でうまく関節決めることくらいしか想像できません。

他階級でも砂漠化しそうなところで良い選手が出てくるんで、
ヘビー級でも若い世代に期待したいところなのですが・・・
Commented by gsp at 2014-04-21 16:41 x
ファブの左でファブがダウンしちゃってますよ!w
私もみゆパパさんと同意見です。

ヘビー級にはなかなか新しい星が現れませんねえ…みんな減量して違う階級に行ってしまうんですかね。
Commented by nugueira at 2014-04-21 22:38
>みゆパパ様
 私も正直ヴェラスケスとは差があると思っており、「いい試合が期待できそう」とは書いたものの「勝てそう」と書かなかったのはそういう意図があります。

>gsp様
 失礼しました、訂正しておきました。
 確かにヴェウドゥムの次にめぼしい挑戦者がいるかというと、一気に人材難になってしまいますね。ボクシングもクリチコの長期政権が続いていますし、ヘビー級は基本的に選手層が薄い階級なんですかね。
by nugueira | 2014-04-20 15:59 | UFC | Comments(3)