Krush.40観戦記②
2014年 04月 17日
真弘は入場テーマに『キッズ・リターン』を使用し、セコンドには小林聡の姿が。今宵、全日本キックが後楽園に蘇る!この演出にはしびれた。
1Rからいつものスピーディーな動きを見せる真弘だが、上背で大きくリードするアジャウィーの懐になかなか入り込めない。クリーンヒットはもらわないもののアジャウィーのヒザが危ないタイミングで飛んでくる場面もあり、思ったように真弘のペースにならないまま時間が経過。
結局真弘は自分の間合いになかなか入れず、距離が詰まるとアジャウィーがクリンチ、という噛み合わない展開のまま3Rが終了。クリンチによるアジャウィーの減点で真弘がなんとか勝ちを拾ったが、期待された快勝劇は見せられず。来月の板橋vs大月の勝者と真弘によるタイトルマッチは今すぐ組んでほしいぐらいの好カードだが、もう1試合ぐらいインパクトのある勝利を見せないと流れ的に辛いか。
山本優弥×-○牧平圭太(延長判定)
ミドル・ローを繰り出す牧平に、優弥はローとパンチで対抗。互いに目立った有効打はないが、両者の気迫が全面に出たいい空気で試合がスタート。
2Rに入ると牧平がローからパンチにつなげるいいコンビネーションを出して優勢な印象。優弥は時おりパンチは入れるものの単発で、もっと手数が欲しい。3Rもペースをつかんでいるのは牧平だが、優弥も距離を詰めてのパンチで応戦。両者一歩も退かない熱戦は延長戦へ突入。
迎えた延長ラウンド開始直後、優弥がハイキックからもつれるように倒れるが、ここでレフェリーがダウンを宣告。再開後の優弥はノーガードのまま前進すると牧平のパンチを食らっても後退せず、逆に鬼のような気迫で牧平を下がらせる。必死の反撃を続ける優弥だが起死回生の一発は入れられず試合終了。判定前にダウンシーンについて異例のビデオ判定が行われるがダウン判定は覆らず、牧平が判定勝利で-67kgの新王者に。
優弥にとっては残念な結果だったが、あの場面できちんとビデオ判定に踏み切った審判団の判断は評価したい。本戦を含め牧平が主導権を握っていたことは間違いなく堂々の勝利と言っていいが、次の防衛戦ではダイレクトリマッチを組んでも文句をいう人はいないのでは。
城戸康裕○-×中島弘貴(判定)
中島はミドルとロー、城戸はローを蹴り合う展開からスタート。中島がコーナーに詰めてパンチで攻め込むが、ここで城戸の右のショートがヒットし中島ダウン!立ち上がった後も中島はダメージが残っているのか、城戸の左右のパンチをもらい続ける。2度目のダウンこそ食わなかったものの、中島にはいきなり苦しい展開。
しかし2Rは中島がボディブローを起点に反撃し、跳びヒザも繰り出して攻勢。城戸は1Rから一転して下がる場面が増え、勝負の行方はまだ分からないか、という雰囲気になってくる。
3Rも中島の攻勢が続くが、細かくローを入れて反撃した城戸はミドル連打で手数を増やし印象を良くして試合終了。1Rのダウン以外は守勢の場面も目立った城戸だが、老獪な攻めを見せて3度目の防衛に成功。
本戦のKO決着は1試合で派手さには欠けたものの、ダブルメインは両方とも見応え十分の内容。5月も55kg&60kgのダブルタイトルマッチが組まれているので、2ヶ月連続観戦を視野にスケジュールを組むか。
来月は野杁も登場。人気ブログランキングへ