ゴロフキンvsアダマ
2014年 03月 24日
1Rから前に出て行くゴロフキン。ジャブ・ボディを入れていくとラウンド終了間際に打ち下ろしの左で押し倒すようにダウンを奪取。早くも主導権を握る。
2Rはアダマの右が入る場面もあったが、引き続きゴロフキンのペース。アダマは早くも足元がおぼつかなくなってくる。3Rに入るとゴロフキンが今まで以上に手数を増やして猛攻を仕掛け、アダマは何をしていいか分からなくなっている様子。
解説が言っていたようにゴロフキンはとにかく力みのないボクシングで、一発で倒すパンチというよりは、相手のガードが空いているところに次々と連打を打ち込んでいく。一方で力まずとも効かせられるパンチ力を持っているからたちが悪く、アダマはどんどん削られていき着実にフィニッシュへと近づいていく。
5Rからアッパーを多用し始めたゴロフキンは6Rに左アッパーで2度目のダウンを奪うと、7R開始早々にはアダマが左ジャブをもらっただけで膝をつくようにダウン。更に左フックを食らったアダマが棒立ちになったところでたまらずレフェリーがストップし、ゴロフキンが今回も圧巻のKO防衛。
これでゴロフキンは歴代3位タイとなる世界戦10連続KO防衛。世界記録の17連続KO防衛を気にするのはさすがにまだ早いが、無理にKOを狙わずとも自然体で戦っているだけでダウンが奪えるスタイル、さらに他のビッグネームが対戦を嫌がっている状況を考えると、KO記録はまだまだ伸びていきそう。