反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

UFC171の感想

 WOWOW中継を見た感想を。とにかくメインが素晴らしすぎた。

オヴァンス・サンプレー○-×ニキタ・クリロフ(1R 肩固め)
 サンプレーが左ミドルからのタックルでテイクダウン。クリロフはギロチンの体勢でサンプレーの首を捕えるが、サンプレーはそのままサイドポジションへ。するとサンプレーは首を捕えられたまま肩固めの体勢へ移行し、クリロフはギロチンの姿勢のまま失神。サンプレーが珍しい形での一本勝ちを極めた。

ジェイク・シールズ×-○ヘクター・ロンバード(判定)
 1Rからロンバードが左右のパンチを振り回し猛攻。シールズはフックをかわしてタックルに行くが腰の重いロンバードはテイクダウンを許さず、逆に組み合いになると足払いなどの柔道技でシールズを軽々とテイクダウン。何か岩石が動いて戦っているみたい。
 2R以降もロンバードがパンチからの投げでテイクダウンという展開は変わらないが、シールズは素早くガードポジションに移って追撃を許さず、1Rほどの決定的なダメージは許さない。ロンバードもスタミナ切れか2R後半からは圧力・手数とも落ちるようになり、3R終了間際にはヒザ蹴りで飛び込んだシールズがギロチンに捕える場面を作るものの、ここでタイムアップ。最後以外は危なげなくシールズを圧倒したロンバードがウェルター級2連勝。スタミナに不安はあるが、5分間限定・ウェルター級最強という感じ。

ディエゴ・サンチェス×-○マイルス・ジュリー(判定)
 1R序盤にパンチ連打を振るいながら突っ込んでいくサンチェス。しかしジュリーは落ち着いてサンチェスの圧力を捌きながら単発のパンチを入れ続け、右カウンター、テイクダウンと優勢な展開で1Rを終了。
 2R序盤にはジュリーがサンチェスの蹴り足をつかみながら右フックをクリーンヒットさせサンチェスは大流血。それでもサンチェスはひるまず、ガンガン前に出続けるいつものファイトスタイル。しかしジュリーは最後まで落ち着いた戦いぶりで打ち合いには応じず、終了間際にはきっちりテイクダウン。いわゆる「サンチェス・タイム」を作る隙を与えず完勝。これでUFC5連勝のジュリー、次戦は上位ランカーとの対戦になるか。

カーロス・コンディット×-○タイロン・ウッドリー(2R TKO)
 開始早々ウッドリーの強烈な右がヒット!コンディットはバックステップでダメージは殺しているが、ウッドリーの圧力に下がらされる展開。ウッドリーはコンディットのスーパーマンパンチを防ぐとすぐさまカウンターのタックルでテイクダウンを奪い、コンディットが三角絞めに移行すると持ち上げてスラム!コンディットも決定打は許さないものの、ウッドリーがパワーで圧倒する展開で1Rが終了。
 2Rもウッドリーがテイクダウンし上をキープ。コンディットはウッドリーのパワープレーをなかなか捌くことができない。スタンドに再開後、ウッドリーがローキックを叩き込むとコンディットがもんどりうつように倒れ込みレフェリーがすぐさまストップ。最初は何が起きたのか理解できなかったが、スロー再生を見るとテイクダウンの時点でコンディットが右足を痛めており、ローを食らった際に踏ん張っていた右足が壊れた模様。長丁場になればコンディット優位ではないかと思っていたが、ウッドリーがその時間を与えずコンディットを粉砕。一気にタイトル戦線に躍り出た。コンディットはタイトル挑戦が懸かった試合での一敗が痛いのもさることながら、膝の状態が心配。長期欠場にならなければいいが。

ジョニー・ヘンドリックス○-×ロビー・ローラー(判定)
 1R序盤にパンチで突っ込みヒザ蹴りを繰り出すローラー。ヘンドリックスはこれを捌くと、前に出ながらパンチ・ローで攻勢。1Rはジョニヘンやや優勢ではあるものの、調整ミスのせいかこれまでのような爆発力が見られないのが気がかり。
 2Rに入ってもなかなかいつものペースにならないジョニヘンだが、ローラーのワンツーをもらってようやくエンジンがかかってきたか、ラウンド中盤以降はワンツー・ロー・首相撲からのヒザでローラーを圧倒。パンチの威力はいつもの半分ぐらいだが、その分手数を増やしてペースを握った感じ。
 ここまでポイント自体はジョニヘンが取っているが、展開としてはむしろローラーがやりたい内容になってきているよなあ…と思った3R、ローラーの左フックがヒットしジョニヘンぐらつく!ジョニヘンはこの後も打ち合いに応じ一方的な展開にはさせないものの、ローラーが押し続けてラウンド終了。一気に試合の行方が分からなくなってきた。
 4Rに入ってもこの流れは変わらず、スタンドで主導権を握るのはローラー。流血で視界が悪くなっているジョニヘンに対して派手な一発は狙わず着実にジャブを突き差し、時折左アッパーをビッグヒット。ジョニヘンは完全に流れを持っていかれてしまった形に。
 勝負の懸かった最終5R、後のないジョニヘンがここで攻勢を仕掛け、序盤から前に出ていく。一度はタックルを切られローラーのワンツーをもらうが、ここで起死回生の左フックをヒット!この一発で下がり出したローラーに次々とパンチ連打を浴びせると、ケージ際で遂にテイクダウン。最後に底力を見せ、ポイントを奪った。
 個人的採点では48-47でジョニヘン。ただ1~3Rは微妙な差なので判定は割れるか…という空気の中、読み上げられたジャッジは三者とも48-47でジョニヘン。予想外の大苦戦を強いられながらも、ジョニヘンが念願のウェルター級王座を獲得した。(ラウンド毎の採点を見ると、例によって相当ひどいジャッジがいたらしいが。)
 結果的に最終ラウンドの攻防が勝敗を分けたわけで、前回の試合でフルラウンドを経験していたジョニヘンとローラーの差がここで出たか。とはいえ戦前の予想ではジョニヘンのワンサイドという声が圧倒的だったはずで、これだけの大激戦に持ち込んだローラーがとにかくお見事。ストライクフォースからの出戻り1年で王座獲得、というMMA史上最大のシンデレラストーリーは実現しなかったが、決して評価は下がらない試合内容だった。
 ジョニヘンの初防衛戦の相手はおそらくウッドリー。レスリング+爆発力のあるパンチ、という似たタイプでウッドリーは長丁場の試合がどこまでできるか未知数なだけに、ジョニヘンにとってはやりやすい相手では。まあそうは言っても試合が始まったら何が起こるか分からない、というのはこの日の一戦が図らずも証明しているんだけど。

 中島アナが今回で卒業。ショック。人気ブログランキングへ
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Commented by みゆパパ at 2014-03-16 21:52 x
ロンバートがシャープなストレート撃っててびっくりしましたw
ブン回すフックっていうイメージしかなかったんですよね。

コンディットは靱帯かもなんていう話もありますが、GSPと同じ故障だとしたら長期欠場ですよね。

ジョニヘンは明らかに動きが悪かったですね。
それでも5Rの動きは、やはりベルトへの執念ですかね。
綺麗に1、2,5Rジョニヘンでの三者48-47だと思ってたんですけど、
そうじゃなかったんですかw
Commented by ユウツギ at 2014-03-18 01:09 x
僕は、山藤さんがメッチャ好きです。
Commented by ロイ at 2014-03-19 00:54 x
ロンバートのフィジカル半端なかったです。スタミナは難がありそうでしたが。シールズは最後のギロチン以外は見せ場が全くなく完敗でしたね。
コンディットはもっと見たかったのに残念でした。
ジョニヘンはもっとベストな状態での試合が見たかった。
あんなにもテイクダウン出来とは驚きました。おかげで試合としては面白かったですが。判定イロイロ言われてますが、私的には48-47ジョニヘンで問題無しだと感じましたが・・・(1.2.5ジョニヘン3.4ローラー)。
Commented by nugueira at 2014-03-21 15:10
>みゆパパ様
 一人は2Rがジョニヘン10-8、5Rが10-10という帳尻合わせみたいな点をつけていたみたいです。

>ユウツギ様
 エキサイトマッチ卒業のときもガッカリしたのですが、今回で格闘技中継から卒業してしまうのでテンションだだ下がりです。後任誰なんですかね。

>ロイ様
 ジョニヘンは肘を怪我していたみたいですね。それであれだけの試合をしたのは逆に凄い、という話になってきますが、新王者がいきなり長期欠場するのは残念です。
by nugueira | 2014-03-16 14:23 | UFC | Comments(4)