反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

GLORY 13の感想

 BSフジで見たアーツ引退興行の感想を。

ジェロム・レ・バンナ×-○セルゲイ・ハリトーノフ(判定)
 ハリトーノフはえらい増量した印象。ストライクフォースに出てる頃より明らかに身体が大きくなってる、というか無理やりデカくしている。
 1Rはそのハリトーノフが圧力をかけ続けるが、バンナも左ミドルを着実に入れて落ち着いて対処している感じ。2Rに入ってもバンナは圧力をかけられつつ有効打の数では五分の展開を続けるのだが、ハリトーノフが一発一発の重さで上回ったのか、左フックをもらったバンナがヒザをつくようにダウン。再開後も右ストレートで2度目のダウンを奪われ、試合をほぼ決定づけられてしまう。
 バンナは3Rにもダウンを奪われ、KOは免れたものの完敗。動き自体は決して悪くなかったし、K-1末期の頃よりは断然よかったと思うのだが。ハリトーノフもパワープレーで勝利をものにしたが、これ以上の伸びしろがあるかというと微妙な印象。

ダニエル・ギタ○-×エロール・ジマーマン(1R KO)
 開始と同時にギタが左ロー・左ミドルの連打でジマーマンを押し込むと、最後はカウンターの左フック一発。ジマーマンは足元から崩れ落ちそのまま立ち上がれず、ギタがわずか35秒での衝撃KO勝利。昨年の大晦日にシュルトに敗れて以降負けが込んでいたが、久々にKO製造機の本領発揮となる快勝劇。いやー、鳥肌立った。

ニキー・ホルツケン○-×カラペット・カラペティアン(判定)
ジョセフ・バルテリーニ○-×レイモンド・ダニエルス(3R KO)

 ウェルター級トーナメントの準決勝。まずホルツケンはドンピシャのタイミングで打ち込む左フックでダウンを重ね大差の判定勝利。もう一方の試合はバルテリーニがローを効かせてからの右ハイ一発というお手本のような組み立てでKO。どちらも説得力十分の勝ち方で決勝へ。

ニキー・ホルツケン○-×ジョセフ・バルテリーニ(3R TKO)
 決勝は互いに手数を出し続ける打ち合いとなったものの、ホルツケンが準決勝同様に左フックを要所で入れ続けペースを握る。最後は試合終了間際の乱打戦で右を打ち抜きフィニッシュ。文句なしのKOでトーナメントを制覇した。
 ホルツケンはMAXで何度か試合を見ているはずだが、こんなに強い選手だったっけ?適正体重で試合をしてポテンシャルが全開になったのかもしれないが、大化けしたなあ。

レミー・ボンヤスキー×-○アンデウソン・“ブラドック”・シウバ(判定)
 ブラドックの試合を初めて見たが、一発の重さも連打のキレもあり、確かにいい選手。対するレミーも動きは悪くなく、蹴りを中心に手数を出し続けて簡単にはブラドックのペースにさせない。
 1Rはシウバが手数で優勢だったが、2Rに入った途端レミーがミドルの連打で反撃。シウバのパンチをもらった中盤に一度動きが落ちるが、ラウンド後半には再び持ち直す。3Rに入るとスタミナ切れか手数がガクッと落ちたブラドックをほぼ一方的に攻め立てて試合終了。
 2・3Rをレミーが取ったか・・・と思ったものの判定は三者ともブラドック。確かに2Rは微妙な内容でパンチを効かせたブラドックに入ってもおかしくはないのだが。レミーが非常にいいパフォーマンスを見せてくれていただけに残念。

ピーター・アーツ×-○リコ・ベホーベン(判定)
 開始と同時に前に出たアーツが右のパンチとハイキックで攻勢。相変わらずの年齢を感じさせない動きを見せる。対するベホーベンもロー中心の組み立てで、丁寧に戦っている印象。
 2Rも圧力をかけ続けるアーツだが、徐々にベホーベンのローを効かされ動きが落ちてくる。アーツはひるむことなく最後まで前に出て攻め続けるが、決定打を入れることはできず3Rが終了。
 なぜか一人がアーツに入れる不可解ジャッジがあったが、ベホーベンが判定で勝利。アーツは引退試合を勝利で飾ることはできなかったが、お茶を濁すことなく20歳近く歳の離れたバリバリの若手と戦ってくれたこと自体が賞賛に値する。
 自分が格闘技観戦にハマったのは2000年のPRIDE.10からなのだが、それ以前からK-1だけは見ていて、98年のアーツの3試合連続1ラウンドKOによるGP制覇は鮮烈に印象に残っている。格闘技ファン以外の層にも届く「遠心力」をもち、それを40代まで維持し続けたという点においては間違いなく空前絶後の存在。
 ありきたりな表現だが、リングを去る選手に格闘技ファンからかける言葉はやはりこれ以外に思いつかない。本当におつかれさまでした。

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Commented by みゆパパ at 2013-12-25 10:39 x
久しぶりのK-1(じゃないけど)を観ることができたこと自体に感謝でした。

試合内容としては、ギダとウェルター級の試合のおかげで締まってくれましたね。

アーツは足元がおぼつかなくなってましたね。それでも判定まで持ち込んだあたりはやはりセンスが違うんでしょうか。
それ以上にバンナのほうが引退したほうがいいと思うんですけどね。
引退後の生活のことも考えてほしいです。
Commented by nugueira at 2013-12-27 22:49
>みゆパパ様
 アーツは序盤からなんでもないローで足が流れちゃってましたね。それでも年齢を考えればあのパフォーマンスは十分すぎるほどで、センスはもとよりコンディショニング調整能力に長けているのかなと思います。
 バンナの現役にこだわる姿勢は応援したいんですが、格闘技でそれを許容するのはリスクが大きすぎるんですよねえ・・・。
by nugueira | 2013-12-23 23:35 | その他(立ち技系) | Comments(2)