反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

ホプキンス&ウォード

 エキサイトマッチの感想を。

 まずスーパーミドル級12回戦、アンドレ・ウォードvsエドウィン・ロドリゲス。ウォードは前の試合から1年2ヶ月も空いたのか。
 1Rはロドリゲスが強引に距離を詰めて仕掛けていく展開。ウォードも押されっぱなしではなく、左が顔面を捉える。2Rも同じ展開だが、パンチの正確さで上回るのはウォード。右も有効打が入るようになり、3Rに入った辺りからロドリゲスの前進がパタリと止まる。気づけば試合はウォードのペースに。
 4Rには首を抱えるようなクリンチからレフェリーのストップを無視してパンチを続けたため、両者が2ポイント減点という珍しい裁定。これ以降もウォードが主導権を握る展開は変わらず、ロドリゲスはウォードのスピードについていくことができない。ウォードは左ジャブが本当に綺麗で、スッとロドリゲスの顔面に入ってしまう。後半は左ジャブというより左ストレートという感じになり、ロドリゲスの顔面がのけぞる場面が何度も繰り返される。
 ダウンこそ奪えなかったものの、ウォードが最後までスピード・手数でロドリゲスを圧倒し続け大差の判定勝利。やっぱり強いわ。

 続いてIBF世界ライトヘビー級タイトルマッチ、バーナード・ホプキンスvsカロ・ムラット。ホプキンスが大橋秀行と同年齢、という事実に改めて驚愕。
 序盤から手数を出していくのはムラットなのだが、ホプキンスは打たれているというより打たせている感じで有効打は許さず、単発ながら着実にパンチをヒットさせる省エネ戦法。
 3Rにはムラットの左フックが入るものの、そこから追撃はできず。ホプキンスは上半身の動きを上手く使ってムラットの有効打を防ぐのだが、こんなに柔らかいディフェンスができる選手だったっけ?
 ムラットとしては乱打戦に持ち込みたいところだが、ホプキンスのノーモーションの右ストレートがとにかく良く当たり、ペースを握られてしまう。7Rにはホプキンスがショートの連打でメッタ打ちにし、イラついたムラットは反則パンチを出してしまうという展開。完全にホプキンスがムラットを手玉にとっている。
 8Rにはホプキンスが何かをしゃべってよそ見をしながら猛攻、ともうやりたい放題。アンデウソンの試合を見ているような気分になってくる。9Rには余裕を見せすぎたかムラットの左右をもらってしまい終盤はややペースダウンしたものの、最後までムラットを寄せ付けず圧勝。
 ホプキンスはデラホーヤ戦の印象が強く、パワープレーが得意なイメージを勝手にもっていたのだが、今回はベテランらしい技巧派の試合運びで相手を圧倒。この年齢でこのパフォーマンスができちゃうということはヒールキャラはさておき、アスリートとしては優秀かつストイックなんだろうな。
 それにしても脂ののってきている30歳の中堅をいいようにいたぶる48歳。会社組織に置き換えた場合、非常に面倒な存在である(何の話なんだ)。
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Commented by なちょ at 2013-12-16 06:03 x
「やっぱり強いわ」、ウォードの試合はまさにこの言葉が当てはまる、磐石の横綱相撲、付け入る隙が見当たらない。
でもロドリゲスが計量オーバーしたのが気に食わない、世界戦で今年計量オーバーしたケースは10回を下らないでしょうけど、多すぎます。

管理人さん、ホプキンスの印象が古すぎます(笑)
最近というかここ数年のホプキンスはあんな感じですよ、むしろ今回は格下選手ということもあってアグレッシブに倒しに行ってました。その分被弾してましたが。8Rによそみしてしゃべってたのはレフェリーに試合を止めろと言ってたみたいです。
ホプ爺はボクシング組織でも非常に面倒な存在です、どれだけ若手が潰されてきたことか。。。

クルーザーとライトヘビーは伝統的に良い選手が集まらない=盛り上がらない階級なんですが、ここへ来て奇跡的にホプキンス、アドニス・スティーブンソン、コバレフとスター選手が揃ってきているのですが、これまたプロモーションの問題でホプキンスは他の選手と戦えない状況にあります。これは非常に残念。
Commented by nugueira at 2013-12-18 22:15
>なちょ様
 うーん、やはり古すぎましたか。ホプキンス絡みのビッグマッチは是非見たいのですが、ここでもプロモーションの壁が出てきてしまうのは残念です。
by nugueira | 2013-12-11 23:48 | ボクシング | Comments(2)