反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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GSP王座返上。「王の帰還」はあり得るのか。

 ジョルジュ・サンピーエルがUFC王座の返上と休養を発表。

 前回の試合後に示唆していた内容だったので、「引退でなくて良かった」と受け止めておくべきか。去就不明のままベルトを保持されるよりは、新王者決定戦が行われることでビジネス面の損害も最小限にはなるわけだし。

 以前GSPについて「名勝負・名場面なき名王者」という表現を使ったことがあるのだが、毎試合完璧な内容で相手を制圧しつつ、目の覚めるようなフィニッシュや手に汗握る激戦には縁遠い、というのがGSPの卓越した強さを端的に表すと同時に物足りない部分でもあった。
 そういう意味でヘンドリックス戦はジャッジについて議論は呼んだものの、大ピンチに追い込まれた絶対王者が接戦を制すという文句なしの激闘。これまで欠けていた「実力伯仲の相手との名勝負」というピースを手に入れると同時にGSPがオクタゴンを一時離れる、というのは運命の皮肉だろうか。

 UFCにとってGSP離脱が大打撃なのは間違いないが、ウェルター級はもともと層の厚い元祖・神の階級。新王者戦を争うヘンドリックスとローラーだけでなく元暫定王者のコンディットや捲土重来を期すマクドナルドなど、タレントには事欠かない。絶対王者がいなくなり群雄割拠となったことで、今後はここから誰が抜け出すか、という新たな楽しみが生まれてくる。
 後はGSPが復帰後にそこにどう絡んでいくか、絡んでいけるかだが、これについては現時点では何とも言い難い。ここ2試合の内容を見るにその強さがピークを過ぎつつあるのは否定できない事実。今回の休養は肉体の怪我ではなくメンタル面が主な原因のようだが、一度切れてしまった糸は果たして元に戻ってくれるのか。後から振り返るとヘンドリックス戦は結果的に一つの時代の終わりだった、という結論になってしまうのかもしれない。
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Commented by みゆパパ at 2013-12-15 09:05 x
この年の瀬に、どデカイニュースが飛び込んできたものです。
野球界で言えば、イチローやダルビッシュが引退ってのと同じくらい、
あるいは宇多田ヒカルが休養、ってのと同等の衝撃なはずなんですけどね。
Yahooニュースのトップにすらこないってどういうこと!

私は、他の大勢のMMAファンの方々と同様、KOや一本でのストップ勝ちに興奮しますし、フィニッシュ狙いに行かないファイターは嫌いなんですが、ことGSPに関しては何故か批判的になれない選手でした。
やはり、あの五味を完膚無きまでにたたきのめしたBJペンを圧倒した試合が強く印象に残っているためかと思います。

とにかく、いつの日か戻ってきてくれることを願うばかりです。
Commented by nugueira at 2013-12-18 22:13
>みゆパパ様
 記事中で物足りないとは書かせてもらいましたが、GSPは判定勝ちでも「塩漬け」ではなく「制圧」という表現の方がしっくりくる稀有な存在でしたね。オクタゴンで敗れることがないままのベルト返上は消化不良なので、どういう結末になるにせよ復帰して白黒つけてくれることを願っています。
by nugueira | 2013-12-14 20:16 | UFC | Comments(2)