反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

亀田祭り

 火曜の亀田祭りの感想を。

 まずIBF世界ミニマム級タイトルマッチ、高山勝成vsビルヒリオ・シルバノ。1R、高山が右フックでいきなりシルバノをぐらつかせる。フットワークが非常にいい感じ。
 2R以降はシルバノも手数を増やすものの、高山のフットワークについていくことができない。高山のスピードがとにかく素晴らしく、シルバノがパンチを出しても高山は既に射程距離外、という場面が頻繁に出てくる。スピードでここまで相手を圧倒する試合は全階級を通じてちょっと記憶がない。『はじめの一歩』に出てくる板垣の試合はこんな感じなのだろうか。
 高山が右フック・左ボディを次々と打ち込み、後半はコーナーに詰めてのラッシュで仕留めにかかる。シルバノもタフで結局ダウンは奪えなかったものの、高山は終盤までスピードが落ちることなく挑戦者を圧倒し続け、一人はフルマークをつける大差の判定で防衛に成功。IBF非公認の時代に退路を断って王座を獲得した不遇の王者が、凱旋試合で最高のパフォーマンスを見せつけた。

 続いてWBO世界バンタム級タイトルマッチ、亀田和毅vsイマヌエル・ナイジャラ。こちらも序盤からペースを握った王者が、2R終盤には左フックを入れて押し気味に試合を進める展開。ナイジャラはリーチで上回っているのにそれを活かすことができず、簡単に懐に入られてしまう。非常に真っ正直なボクシングをやっちゃている感じ。
 和毅は序盤から左ボディを執拗に打ち続け、完全に試合を掌握。ダウンを奪うことはできず後半はやや流し気味な感じで終了し、大差の判定で防衛に成功。ナイジャラは接近戦で怖い一発を持っているという感じもなく、亀田陣営が例によってお手ごろな挑戦者を上手く見つけてきたという印象。

 そしてIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ、亀田大毅vsリボリオ・ソリス。序盤はお互い様子見の展開からスタート。ソリスは河野戦では大振りなパンチで手数を出していたが、今回は静かな出だし。やはり外国人選手もテレ東とTBSでは違う仕様になるのか。
 それでも3Rからはソリスが攻勢を強め、左右のフックとアッパーを打っていく。大毅はカウンターの左フックや距離を取ってのジャブで応戦するが、手数で遅れを取っている印象。
 この後もお互い遠い距離で積極的に攻める気のなさそうな展開が続き、ソリスが手数でリードすれば大毅も左のダブル・トリプルを出していくという互角なのか何なのかよく分からない流れになってくる。9Rに入るとソリスがようやく持ち味を思い出したかのようにフック、アッパーを連打。亀田は11Rにようやく左フックをまともにヒットさせるものの、手数で劣勢な印象を覆せないまま試合終了。
 さすがに大毅の勝ちはないだろう、と思っていたが判定は大接戦のスプリットでソリス。この内容でも接戦に仕立て上げてしまうのが凄いというべきか、さしもの亀田判定をもってしても今回は勝ちにはできなかったというべきか。
 試合後の「やっぱりIBF王座は防衛」という結論については亀田陣営・IBF・JBCの誰が一番悪いのかよく分からないが、もはやコメントする気力すら沸いてこない。JBCがIBF・WBOに加盟したときは「やっと世界の潮流に乗ってくれた」と褒めたのだが、結局ルールの混乱を撒き散らして亀田家だけを利する展開に。1年もしないうちに結論を出しちゃいけないのは分かっているが、今のところ「こんなことなら加盟しない方が良かった」と思えてしまう。
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Commented by みゆパパ at 2013-12-07 16:15 x
三男のも次男のも、試合そのものは全く観る気もなくチラとも観てないので、試合内容についてはコメントできません。

ベルト保持の件については、
まず次男本人がブログで「ソリスが勝ったら両方の王座が空位になる」と書いてます。
親父や長男がマスコミやJBCの責任だとかのたまってますけど、戦った次男本人がその認識だったんですけどね。
要は、次男が勝った場合には普通に防衛成功として防衛回数もしっかりカウントできましたからね。タイトルマッチとして試合をしたかったんですよ。当日計量を行っていることからもそれは明らかです。

そしてその後予想どおりの展開ですが、長男がベルト返上でSフライ転向だそうで。
WBAのSフライには1位にデンカオセーン、2位に河野がいたはずですが、決定戦は誰と誰になるでしょうねぇw大方予想はできますがーw
Commented by ユウツギ at 2013-12-07 20:37 x
えー!長男、モレノとやらないんすか!そんな、それまでの防衛戦はともかくとしても、来年はいよいよ大一番だと思って応援していたのに!
Commented by おっさん at 2013-12-07 22:17 x
まあどう考えても統括団体が悪いでしょう。
亀田は選手でしかなく、それを決める立場では全くないし。
そもそもボクシング界に競技性を求めるというのは野暮かなあと。
試合そのものを見るという以外にあんまり意味を求めない方が良いかも知れません。
Commented by nugueira at 2013-12-08 08:47
>みゆパパ様、ユウツギ様
 まあ「リスクのある大勝負はしない」という経営方針なんでしょうね。こうして日本人初の4階級制覇への道筋が着々と・・・。

>おっさん様
 確かに亀田家に限らずここ何年かの動きを見ていると団体側が自分からベルトの価値を下げてるケースが多すぎますね。ベルトはおまけだと思って試合だけ楽しむという姿勢は確かにアリかもしれません。
by nugueira | 2013-12-05 23:23 | ボクシング | Comments(4)