ゾウ・シミンvsトスカノ
2013年 11月 30日
1Rからシミンがジャブ、フックを着実にヒット。トスカノのカウンター気味の右をもらう場面もあったが、主導権はシミン。2Rにはシミンが繰り返し右クロスを入れ、トスカノは早くも顔が真っ赤に。
3Rにはトスカノをロープ際に詰めたシミンが猛ラッシュ。ただ前回の試合同様、シミンは相手を追い込んでもそこから倒すパンチがない。トスカノも根性を見せて手数は出していく。
シミンは攻め込んでいるのにダウンが取れない展開が続き、5Rには急に手数がトーンダウン。さすがに攻め疲れか。6Rもシミンが圧倒し続けるが、もうひと押しという展開のまま試合終了。三者フルマーク、1名は60-52という大差の判定でシミンがプロ3連勝を飾るも、今回もKOどころかダウンも奪えず。
デビュー戦のハメドもどきに始まり色々とスタイルを試している感じのあるシミンだが、ダウンを取れない決定力のなさがどうにも致命的。対戦相手もほどほどのレベルのボクサーをあてがっているはずなのにこうなるということは、パンチが軽いんだろうなあ。
村田やロマチェンコの試合を見ると金メダリストは化け物ばかりだな、と思えてくるのだが、シミンを見ていると「うーん・・・まあ例外もあるのか」とトーンダウンしてしまう。シミンが出場すると中国の富裕層がマカオに巨額のお金を落としていく、という話をどこかで見たので、試合内容はともかくビジネス的には申し分のない存在なんだろうけど。
来週はいよいよ村田のプロ第2戦。人気ブログランキングへ
そして手数の選手ですから、ラウンド後半には必ず失速してしまいますし。
ネームバリューだけは抜群なんで、日本の選手が今後対戦を望んでいくのではないでしょうか。
五輪2連覇、3大会連続メダルはよほどの逸材だろうと思っていたのですが、この辺が軽量級の悲しさですかね。
>みゆパパ様
この階級で世界タイトルを視野に入れると日本人との対戦は必ず浮上してきますよね。資金力をバックにマカオで挑戦するんですかね。
あと金メダリストを少々買いかぶりすぎなのかなとは思います、今までに金メダリストはプロへ転向していますが、世界チャンピオンになれたのは半分程度です。
年齢の問題は確かにありそうですね。金メダリストに過剰な期待は禁物とは思いつつ、2大会連続金メダリストとなるとどうしても期待値も倍になってしまうもので。