反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

パッキャオ、マカオの地で完全復活

 WBOインターナショナル・ウェルター級王座決定戦、マニ・パッキャオvsブランドン・リオスを視聴。

 1Rはリオスがさすがに様子見をしたか、ガッチリガードを固める展開。パッキャオも強打が出たわけではないが、手数でリードしラウンドを終える。
 2Rに入るとパッキャオが攻勢を強め、左のダブル・トリプルを次々と打ち込んでいく。1年ぶりの試合でコンディションが心配だったが、ラッシュ力は全盛期と遜色ない感じ。ただリオスもこのラウンドは自ら前に出て手数を増やし、パッキャオを押し返す場面を作る。
 パッキャオもリオスの圧力を警戒したか、3Rからはフットワークを使って翻弄。リオスの周囲を回りながら、飛び込んで細かいパンチを入れていく。リオスも一発があるのでまだまだ気が抜けないが、4Rには突進するリオスをパッキャオが闘牛士のようにいなす場面も。やはりパッキャオにとっては相性的にやりやすい相手か。
 5R序盤、パッキャオがカウンターの左を起点に怒涛のラッシュ!リオスはこのラウンドからパッキャオを追えるだけの足がなくなり、流れが一気にパッキャオへと傾いていく。
 ここまではパッキャオの打ち終わりを狙ってヒヤリとさせるパンチを出していたリオスだが、6R辺りから手数・パンチのキレともにガクリと落ちてくる。気が付けばパッキャオのスピードについていけず相手が一方的に疲弊するという、かつてのパッキャオの必勝パターンに。
 後半戦はリオスがパッキャオのパンチをいいようにもらい続ける、完全なワンサイドゲーム。プレッシャーの強さが持ち味のはずのリオスは防戦一方で全く手数が出ず、一方でパッキャオのパンチはリオスのガードをすり抜け顔面を捉えていく。試合の焦点は完全に「パッキャオがKOできるか?」という点に絞られていくが、リオスがタフなのに加え、パッキャオもチャンスの場面で必要以上に強引な攻めにいかない。さすがに前回のKO負けもあり、不要なリスクを避けたか。
 結局パッキャオは最後までリオスに反撃の隙を与えず、一人はフルマークをつける大差の判定勝利。1年ぶりの復帰戦をほぼ完璧な内容で飾った。

 結果論として「パッキャオが勝って当然の相手に勝った試合」となったわけだが、自分自身を含め「嫌な予感はしていた」という台詞を準備しながら見ていた人も多かったはず。あのリオスに見せ場らしい見せ場を全く作らせず完封したのだから、これはもう「パッキャオ復活」と讃えるしかないか。
 超満員の会場にはパリス・ヒルトンやベッカムの姿もあり、今回の試合がビジネス的に大成功だったのは確か。マカオを拠点にアジア戦略を進めるトップランク社にとってパッキャオは必要不可欠なピースのはずで、今後どこまで厳しい相手を組んでいくかはともかく、「パッキャオ最終章」はかなり長い間続くことになるのではないか、と思えてきた。

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Commented by なちょ at 2013-11-25 02:51 x
パッキャオはいい仕上がりだったとは思うけとスピードが落ちていたし、以前のような相手を叩き潰すようなパワーも感じなかった。ギアを最後まで上げずに慎重に捌いて勝った試合という印象。それでも相性がよかったとはいえリオスを完璧に捌いてしまうのは凄かったけど。試合が終わったあとにコーナーに跪いて勝利をかみ締めているような表情が印象的でした。

次はプロボドニコフかブラッドリーの再戦が見たい、ガルシアも見たいけどプロモーションが別なので諦めるしかないのが残念。

ベッカムはマカオのホテルと契約があって、それの仕込みです。自主的にわざわざ来たわけではないようです。
Commented by みゆパパ at 2013-11-25 11:33 x
プロボドニコフも会場にいましたね。

おそらくボブアラムもパッキャオ×プロボドニコフはやりたいでしょうね。
パッキャオはマルケスへのリベンジが一番希望のような気がしますがw

試合はインタビューとは裏腹に、倒しにかかれば倒せたんじゃないですかね。慎重だったのか、いろいろ試合で試したかったのかは分かりませんが、最終ラウンドなんかはマルガリート戦同様優しさ見せてましたね。
Commented by nugueira at 2013-11-29 21:34
>なちょ様、みゆパパ様
 自分はとりあえず「復帰戦でもあり無理をしなかった」という見方にして、次の試合で判断しようと思っています。プロボドニコフはリオスほどの圧力は感じないですし、パッキャオ陣営としてもお手ごろな相手という感じがします。
by nugueira | 2013-11-24 22:31 | ボクシング | Comments(3)