反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

ドネア&ガルシア

 旅行中に録画していたボクシングの消化をようやく終了。盛りだくさんの内容でしたが感想を。

WBA世界フェザー級タイトルマッチ ニコラス・ウォータース○-×アルベルト・ガルサ(4R KO)
 ウォータースは初めて見る選手だが、パンチが良く伸びるしボディ打ちも上手い。1Rから完全にペースを掌握。
 2R以降もウォーターズが主導権を握る流れは変わらず。とにかくパンチの軌道が独特で、気づくとスッと顔面を捕えているし、この体勢から効かせられるの?というパンチを打ってくる。4Rにボディを食らったガルサがダウンするものの、レフェリーはローブローと判断。再開直後にウォータースが気を取り直すように左ボディからの右ストレートを食らわせ、ガルサは大の字にダウン。最初のボディで素直にダウン取られときゃよかった、という結末でウォーターズが圧勝。今後の試合も是非見てみたい選手。

WBO世界スーパーウェルター級王座決定戦 バーネス・マーティロスヤン×-○デメトリアス・アンドレイド(判定2-1)
 ともに五輪経験者同士の対戦。1R序盤はアンドレイドがジャブの連打で攻め立てるが、マーティロスヤンがどんぴしゃの左フックを打ち込みダウンを奪い一発で形勢逆転。しかしダメージの浅いアンドレイドは2Rに入ると再び回転力のある連打でペースを奪回。面白い試合になってくる。
 3R以降もアンドレイドが引き続き連打を出すがマーティロスヤンもワンサイドにはさせず、手数のアンドレイドに対し飛び込んでの一発のマーティロスヤンという展開。ジャッジの難しいラウンドが続く。
 しかし6Rにアンドレイドのパンチが一気に当たり始め、試合の流れが傾きだす。これ以降マーティロスヤンはジャブで先手を取られてしまい、前半のように懐に入り込めなくなってしまう。結局このままジャブでマーティロスヤンを制し続けたアンドレイドがスプリット判定をものにし王座戴冠。
 序盤はスリリングな展開だったのだが、後半は悪い意味での「アマエリート同士の対戦」という試合内容になってしまった感じ。見ていたのが夜中だったので、後半は何度か寝落ちしてしまった。

フェザー級10回戦 ノニト・ドネアvsビック・ダルチニャン(9R TKO)
 1Rは間合いの測り合いからスタートし、ラウンド終盤に両者のパンチが交錯。ダルチニャンも動きは悪くない感じ。
 2Rにドネアの右ストレートが入りダルチニャンがグラつく!しかしダルチニャンはひるまず左ストレートで反撃!序盤から手加減いっさいなしのスリリングな展開に。
 再戦となると手の内を知った両者が膠着した試合をしてしまうことが往々にしてあるが、この2人にそんな一般論は通用せず。リスクを恐れず近距離の間合いをキープすると、手数は決して多くないが一撃必殺のパンチを振るい合う。心臓に悪いぐらいの緊張感に溢れた展開のまま4Rが終了。
 迎えた5R、残り5秒というところでダルチニャンが左をヒットさせドネアが後退!ダルチニャンが怒涛のラッシュを仕掛けたところでゴングが鳴るが、あと10秒あったらドネアは危なかった。ドネアは近距離の展開はまずいと判断したか、6Rからフットワークを使うようになりペースを取り戻す。
 7・8Rと互角の展開が続くが、ドネアは手数の少なさが心配。リゴンドー戦と同じで、相手のリズムに合わせてしまう悪いパターンにはまってきたか。
 判定にもつれこんだらポイントはどうなるか・・・という雰囲気で迎えた9R、ドネアの左フックが遂に炸裂!粘るダルチニャンに再度左フックを打ち込んでダウンを奪うと、最後はコーナーに詰めて連打を入れたところでレフェリーがストップ。ドネアが激戦を制し、ダルチニャンを返り討ちに。
 まず賞賛しておきたいのはダルチニャン。完全にピークは過ぎていたはずで、正直今回も「ドネアのフェザー級初戦の試し斬りの相手」という見方しかしていなかったのだが、きっちり仕上げてきたなあ。8R終了時の採点はダルチニャンがリードしていたようで、敗れたとはいえ本当にお見事だった。
 ドネアの方に視点を移すと、リゴンドー戦といい今回といい名勝負製造機ぶりを見せているが、相手の土俵につきあってポイントを失ってしまうのは悪い癖か。とはいえそれを力ずくでひっくり返した9Rの猛攻はさすが。あまりの激闘に今回の焦点だった「フェザー級でどこまで戦えるか」という点が完全に吹っ飛んでしまったが、とにかく最高の名勝負でした。

WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ ローマン・マルチネス×-○ミゲール・ガルシア(8R KO)
 1R序盤は様子を見ていたガルシアだが、残り1分を切ったあたりから左ジャブが次々とヒット。左の差し合いでまずはペースを握る。
 2Rもガルシアが的確に左を打ち込みペースを握るが、踏み込んでワンツーを放ったところにマルチネスがどんぴしゃの右カウンター!ガルシアは尻もちをつくようにダウンし、一転劣勢に。
 しかしガルシアは3R以降、伸びる右ストレートを打ち込んですぐさま反撃し持ち直す。この後はガルシアのペースで進んでいくが、カウンターを食らった影響かやや慎重な試合運び。
 ガルシアは5Rに右アッパー、6・7Rには右ストレートを効かせるがマルチネスは持ちこたえ、またガルシアも必要以上に無理な攻めはしない。迎えた8R、ガルシアはこれまで見せていなかった左ボディを入れマルチネスを下がらせると、最後はロープ際で再び左ボディが炸裂。悶絶するようにダウンしたマルチネスはそのまま起き上がれず、終わってみればガルシアがKO勝利で2階級制覇達成。
 解説の西岡も言っていたように、ガルシアは教科書のように本当にきれいなボクシング。頼むから内山と戦ってほしい。

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Commented by みゆパパ at 2013-11-16 21:55 x
まずはフェザーうんぬんは、ダルチもフェザーの選手じゃないんで今回の試合では評価できておりません。
次戦以降、フェザー適正の選手との試合を待ちたいと思いますが、ロマチェンコとやりたいという発言もありましたが危ないのではと私は見ています。

ドネアは、やはりパッキャオのようになりたいという願望が少なからずあるのではと思うんですよね。
ダルチとの初戦や、モンティエル戦での衝撃的なKO勝利で名を上げてきた選手なので、その呪縛に自ら絡み取られているように思います。
今回のダルチ戦も、最初から足を使い右リードで試合を組み立てていれば、圧倒的に試合を支配していたのではと思います。

私たちファンも、衝撃的なKO勝利を期待してしまっていたのですが、
今後どうなっていくのか心配です。

内山×マイキーは実現したら本当に痺れますよねー
Commented by nugueira at 2013-11-23 17:01
>みゆパパ様
 フェザーではもう1試合ぐらい様子を見ないと危なそうですね。ロマチェンコはさすがに無理がありますわ。
 ドネアは引き出しは多いんですが、相手の土俵に乗っちゃうのでそのある程度追い込まれないと引き出しを開けないのが悪い癖ですね。
by nugueira | 2013-11-16 14:10 | ボクシング | Comments(2)