反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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ガルシアvsマティセ

 エキサイトマッチの生中継を視聴。やはり今回のメインとセミは一度に感想を書くには贅沢すぎるので、まずはセミまでの感想を。

 まずIBF世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、イシュー・スミスvsカルロス・モリナ。序盤からアウトボクシングをしたいスミスに対し、モリナが踏み込んでパンチを入れていく展開。L字ガードのスミスに対してモリナは右を打ち込むタイミングを徐々につかみ始め、モリナ優勢のまま中盤戦へ。スミスはアウトボクシングを徹底できないまま距離を詰められ始めるという最悪の展開。
 ただモリナもパンチが軽いのか手数の割にダメージを与えられず、9R辺りからはようやく持ち直したスミスがパンチでモリナの前進を止めるようになり、スミスが盛り返した印象で12R終了。判定は割れたものの、やはり手数が重視されたかモリナが王座奪取。スミスは序盤の出遅れが響いた。
 試合自体に見るべきところはなかったのだが、解説席に座っていた村田諒太のコメント力が抜群に良かった。海外の試合も相当チェックしているようで、知識が豊富なうえに状況に合わせてそれをコメントに盛り込む能力が高い印象。L字ガードの失敗例としてアンドレ・ベルトを引き合いに出してきたのにはシビれた。野郎、単なる金メダリストのボンボンじゃないな。

 続いてWBC世界スーパーライト級王座統一戦、ダニー・ガルシアvsルーカス・マティセ。
 1Rは前進してパンチを振るうマティセにガルシアもフックを返す予想通りの展開。両者のフックが交錯するたびに「これで終わってしまうのでは」という緊張感で息が止まりそうになる最高の空気。
 2R以降、まず主導権を握ったのはマティセ。圧力をかけて先手を取ると、鋭い左右のパンチを次々打ち込んでいく。ガルシアが巧みなディフェンスで決定打こそ回避しているものの、今にもフィニッシュシーンが訪れかねない展開に心臓が止まりそうなくらいドキドキしてくる。
 しかし劣勢になりながらも一発を狙っている雰囲気だったガルシアが、ここから反撃。序盤もマティセの突進にパンチを返していたが、4Rからその返しが2発、3発と連打になり、手数でマティセを逆転。流れが変わり始める。
 引き続きパワープレーを仕掛けるマティセ、5Rはガルシアにいなされたものの6Rは再び圧力を強めて攻勢、と一進一退の展開で前半戦が終了。迎えた7R、執拗に前に出続けるマティセに対しラウンド終盤にガルシアが連打!このラウンドから右目の腫れがひどくなり始めたマティセはこれまでブロックしていたガルシアの左フックをもらう場面が増えてくる。ガルシアの左フックを警戒したマティセは手数がさらに減っていき・・・と完全に悪循環にはまってしまう。一方のガルシアは無理にKOは狙わない安全運転の様子で、事実上勝負ありか・・・という雰囲気に。
 しかし11R早々、なおも前進を続けるマティセの右がヒット!ガルシアは一気に守勢に回り、流れが再び変わるか、というムードに。しかしこのピンチを落ち着いて凌いだガルシア、ロープ際の攻防で素早く身体を入れ替えると、逆に連打を見舞ってマティセがダウン!ピンチが一転、これで勝利を確かなものに。
 最終ラウンドも両者激しい打ち合いを見せ試合終了。判定は2ポイント差2名、4ポイント差1名でガルシアが大勝負を制し、王座統一。結果的にまさに11Rが勝敗を分けた形で、マティセがあそこでダウンせずラウンド終了まで押し切っていれば・・・と思ってしまう展開。とはいえこれは結果論でしかなく、劣勢になっても終始冷静な試合運びを続けたガルシアを誉めるしかないか。
 期待したKO決着ではなかったものの、両者が持ち味を出し切った見応えのあるシーソーゲーム。やはりこの組み合わせにハズレはなかった。

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Commented by みゆパパ at 2013-09-16 11:14 x
これまで誰も止められなかったマティセの突進力をいなし続けたガルシアのボクシング力に痺れましたね。
両者ともに完全決着と思ってないでしょうし、この二人なら再戦してもらいたいと思いますね。
そして試合後インタビューでのマティセはいい男でした。

それとヌゲイラさんも仰ってるとおり村田の解説が秀逸でしたね。
浜田さんより的確とさえ思っちゃいましたw

そして誰の試合のときだったか、現地解説者の途中採点でイーブンの人がいて、そのときのジョー小泉さん
「三者言い分(イーブン)があるようで」とサラッとコメント。
そして華麗にスルーの高柳さんに笑いましたw
Commented by nugueira at 2013-09-18 23:04
>みゆパパ様
 ジョー小泉の「イーブン」発言はある意味、今回の中継のクライマックスでしたね。これをスルーした高柳アナもUFC中継ではしょうもないダジャレを連発しているわけですが・・・。
by nugueira | 2013-09-15 21:00 | ボクシング | Comments(2)