反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

リオスvsアルバラード

 録画したままだったエキサイトマッチを消化。このGWも気づけばボクシングの記事ばかりに。

 まずはWBOインターナショナル・スーパーバンタム級タイトルマッチ、ウィルフレド・バスケスJr対石本康隆。このカードがマカオで組まれた経緯がよく分からないのだが、やはり彼の地もカジノのイベントとしてボクシングに力を入れてきているんだろうか?
 試合の方は右のパンチが冴えるバスケスに対し、石本も引かずに打ち返し序盤から互角の攻防。石本は手数・有効打ともに悪くない内容なのだが、バスケスが要所要所で強いパンチを当ててジャッジの印象を良くしている。個人的採点では1~4Rまでは全てバスケス。
 やっぱり元世界王者相手に分が悪いか・・・と思った5R、しつこくボディを当て続ける石本に対しバスケスが下がり始め、ようやく石本が明確にラウンドを取る。これで流れが変わってくるか?
 バスケスもここが勝負どころと踏んだのか、6Rに入るとギアを上げて積極的に前に出ながら手数を出していく。しかし石本はここでも打ち負けず、逆にバスケスを押し返して6R終了。これ本当にひょっとするぞ?という空気に。
 7R、バスケスは主導権を取り戻そうとなおも圧力を強めていく。しかし石本のボディ攻めが効き始め、バスケスはボディを露骨に嫌がるようになってくる。ラウンド終盤には足を止めての打ち合いとなるが、石本はここも五分以上にわたり合う。5R以降は石本が完全に流れを引き寄せている感じ。
 迎えた8R、カットで流血した石本が一瞬の隙を見せたところでバスケスが強打を打ち込み、石本はピンチに。ダウン寸前に追い込まれる石本だが、逆に打ち合いでバスケスを下がらせると、ラウンド終了間際に右のショートを打ち込みバスケスがよろめくようにダウン。大ピンチから一転、大きなポイントを取る。
 終盤も一進一退の攻防が続くが、ダメージが濃いバスケスは9Rから一気に失速し、足下がおぼつかない。結局5R以降主導権を握った石本が判定2-0で接戦を制し、元世界王者から大金星。
 
 石本はちょっとした縁があって(本人と面識はないのだが)5~6年前に後楽園ホールに試合を見にいったことがあるのだが、まさかこんな大仕事をやってのけてくれるとは。これで世界ランク入り・世界タイトル挑戦も一気に視野に入ってくるのでは?今後が非常に楽しみ。

 続いてWBO世界スーパーライト級暫定王座決定戦、ブランドン・リオスvsマイク・アルバラード。昨年10月の試合ではメインのドネアvs西岡を食う名勝負を繰り広げた両者のリマッチ。
 1Rからガンガン前に出て強打を振るうリオスに対し、アルバラードは下がりながらカウンター狙い。両者の意図がはっきりしていて、しかも噛み合いのっけからいい試合に。1Rは手数・有効打ともにリオスか。
 2Rは途中までアルバラードがフットワークを使ってうまく攻めていたのだが、2分過ぎにリオスの左がヒットし、アルバラードがよろめくように後退。前回と同じ結末になるか?
 しかし3Rにはアルバラードが右クロスをヒットさせリオスがグラつく。アルバラードが一転して反撃に出るが、タフなリオスも倒れない。4Rもアルバラードが猛攻を仕掛けるがリオスは下がらず前に出て反撃。前回に引き続きバチバチの打ち合いになる。
 5R以降もリオスの前進は止まらず、我慢比べの展開に。この流れだと最終的にリオスに分があるように思えたが、7Rに入るとアルバラードは今まで以上にフットワークを使って戦うように。足が止まった瞬間に大ピンチになりそうだが、最後までこの戦い方を貫けるか?
 8R、なおも圧力を強めるリオスにアルバラードの右のクロスがヒット。しかしアルバラードはそれでも倒れない。前回と同様どころか、前回にも増して壮絶な試合になってくる。
 途中で「アルバラードは最後まで足が持つか?」と思ったものの、アルバラードはそのプランをきっちり遂行しながら終盤戦へ。リオスはさすがにダメージの蓄積で追い足が効かず、アルバラードを捕えることができないまま試合終了。2ポイント差2名、1ポイント差1名の接戦を制したアルバラードがリベンジとともに暫定王者のタイトルを獲得。

 アルバラードは前回の敗因をきっちり修正して、準備したプラン通りに戦ってみせたという感じ。どこかでリオスにつかまるんじゃないかと思ったが、最後までフットワークが続いたのはお見事。
 終盤は少々ダレた感じもしたけど、前回とはまた違う形での名勝負になってくれた。この2人は本当に噛み合わせがいいんだろうなあ。こうなるとダイレクトリマッチでもいいので、ラバーマッチをぜひ実現してほしい。まあこっちが言わなくてもプロモーターが放っておかないだろうけど。

 そしてゴールデンウイークの最後を締めるのは内山。人気ブログランキングへ 
[PR]
Commented by みゆパパ at 2013-05-07 18:43 x
ところがどっこい、
リオスはパッキャオ戦ゲットした模様ですね。

誰得なマッチメイクではありますけど、
試合自体はなかなか魅惑的かもです。
Commented by nugueira at 2013-05-12 18:01
>みゆパパ様
 そのニュース、コメントで初めて知って驚きました。パッキャオも今後はこういう比較的与しやすい相手との試合でお茶を濁すんですかね・・・。
Commented by マラビージャ at 2013-05-12 21:23 x
この試合だけでは今後の路線は判断しかねますが、復帰戦の相手としてちょうどいいという事ですかね。確実に面白い試合になるでしょうし。

トップランク社はドル箱パッキャオ×マルケスを見据えているんでしょうけど、個人的には飛び級でウェルター級に参戦してきたブローナーとの対戦が観たいですね。マルケス×ブローナー、メイウェザー×ブローナーも。

激戦区S・ライト級でのブローナーも観たかったんですけど。。。
Commented by nugueira at 2013-05-14 23:11
>マラビージャ様
 スーパーライト級もタレントが揃っているだけに、ブローナーにはここを制圧してからウェルターに挑んでほしかったんですよねえ。まあウェルターに上げたことで「本家」メイウェザーとの対戦も現実味を帯びてきたわけですが。
by nugueira | 2013-05-06 19:13 | ボクシング | Comments(4)