反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

ジョンvs細野、ブラッドリーvsプロボドニコフ

 溜まっていたエキサイトマッチを連休中に消化。まずはWBAフェザー級スーパータイトルマッチ、クリス・ジョンvs細野悟。

 開始から積極的に前に出て手数を出していく細野。ジョンも鋭いボディブローを打っていくのでポイントが取れたかまでは微妙だが、非常にいい動き。2Rも前に出ていく細野の戦法は変わらず、ジョンも近距離での打ち合いに応じていく。ほぼ互角の攻防だが細野のパンチがジョンを捉える場面も多く、細野にとっては引き続き悪くない展開。
 しかし迎えた3R、近距離での打ち合いの最中バッティングによる負傷でジョンが2度にわたり出血し、試合続行不能に。テクニカルドローによりジョンの防衛という結末に。
 細野は非常にいい試合運びをしていただけに、この終わり方は非常に残念。再戦は組まれるのかな。

 続いてWBO世界ウェルター級タイトルマッチ、ティモシー・ブラッドリーvsルスラン・プロボドニコフ。
 手数とスピードのブラッドリーに対し、プロボドニコフは一発の重さで勝負に行く。1R終盤にはプロボドニコフが右ストレートを叩き込む、ブラッドリーはガクッと腰を落とす。クリンチやスリップでダウンは上手くごまかしたものの、ダメージは深そう。
 2Rはブラッドリーがフットワークを使って距離を取りダメージの回復を待とうとするものの、プロボドニコフはお構いなしに接近戦へ持ち込むとまたも右をヒット。ブラッドリーも打ち合いに応じるものの、ラウンド終盤にはプロボドニコフの左がヒットしブラッドリーはよろめくように後退。ロープにもたれかかるようにしてここも何とかダウンを免れる。
 ここまではプロボドニコフが完全に押しているが、大振りのパンチを連打しているのでそろそろガス欠を起こしそう、と思っていたら案の定3Rから失速。ブラッドリーも相変わらず打ち合いになると危なっかしい感じはするものの、手数で着実にポイントを盛り返していく。プロボドニコフは前に出てはいるのだが手数が全く出ない。
 このままブラッドリーが主導権を握るかと思った6R終盤、プロボドニコフの左がヒットしブラッドリーはガクンと腰を落とす。一転して大ピンチを迎えるブラッドリー、前半終了時点でポイントは五分か。
 しかしプロボドニコフはこの反撃で再び力を使い果たしたか、7R以降はまたもブラッドリーが手数でポイントを取っていく展開に逆戻り。プロボドニコフは全力パンチか何もパンチを出さないかのどちらかしかない、という感じになってくる。
 これ以上の反撃を出せそうにないプロボドニコフに対してブラッドリーは徐々に調子を上げ連打を入れるようになるが、11Rからはブラッドリーも失速。プロボドニコフに反撃を許しピリッとしない展開になってくる。
 迎えた最終R、前に出るプロボドニコフに対しブラッドリーも打ち合いで応戦。ここでプロボドニコフの左がまたもブラッドリーを捉え、ブラッドリーはよろめくように後退。コーナーに詰めたプロボドニコフがラッシュを仕掛けると、遂にブラッドリーは自らヒザをつくようにダウン。大逆転のKOチャンスをつかんだプロボドニコフだがもう時間はなく、ここで試合終了。1ポイント差が2名、3ポイント差が1名でブラッドリーが僅差で逃げ切り防衛に成功した。

 最後まで見せ場のある面白い試合だったが、印象としては完全にプロボドニコフが面白くしてくれた、という感じ。1・2Rのチャンスでそれぞれダウンを奪っていれば勝敗も入れ替わっていたのに・・・。まあでも、あの粗い戦い方でよくここまで頑張ったというべきか。一方のブラッドリーは「パッキャオに勝った男」の防衛戦としては正直物足りない内容。まあ最終Rを含め、ブラッドリーが逃げ切りを考えず打ち合いに応じてみせたからこそ面白い試合になった部分はあるんだろうけど。
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by nugueira | 2013-05-03 23:31 | ボクシング | Comments(0)