反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

ブローナーの衝撃

 WOWOWのエキサイトマッチの感想を。

 まずはIBF世界バンタム級タイトルマッチ、レオ・サンタクルス対ビクトル・サレタ。1Rから両者キレのあるコンビネーションを繰り出していく展開。サレタのアッパーも凄味があったが、2Rに入るとサンタクルスがボディから顔面へのコンビネーションを繰り返しヒット。サレタはこれを続けられると苦しくなりそう。案の定3Rになるとサレタが下がり始め、試合はサンタクルスのペースに。両者とも手数は出しているのだが、サンタクルスはガードが空いたところを綺麗に打ってくるのが嫌らしい。
 迎えた4R、サンタクルスの左ボディーをもらったサレタが遂にダウン。この後もサンタクルスは執拗なボディ攻めを繰り返し、サレタはどこまで踏ん張れるかという展開に。7Rにまたもボディーを食らったサレタが悶絶するようにダウンすると、9Rにワンツーをもらったサレタが3度目のダウンを喫したところでレフェリーがストップ。サンタクルスが圧倒的な内容で防衛に成功。
 パンチの回転力では両者に大きな差はなかったと思うのだが、一発一発の正確性や打ち合いの中での攻守の切り替えでサンタクルスが数段上回っていた感じ。こりゃ本当に強いわ。

 続いてWBCライト級タイトルマッチ、アントニオ・デマルコ対エイドリアン・ブローナー。1Rは比較的静かな立ち上がりで始まったこの試合、半身に構えたブローナーは手数は多くないのだが、デマルコが踏み込んでくるタイミングで的確に左をヒットさせていく。メイウェザーの後継者と呼ばれる由縁が最初の3Rぐらいで理解できた。
 上背では勝っているはずのデマルコが全く自分の距離で戦うことができず、デマルコにとってはイライラする展開だろうなあと思いながら迎えた4R、ブローナーがデマルコに応じるような形で密着した状態での攻防に。ところがこの体勢でもブローナーは半身の姿勢とショルダーブロックでデマルコに有効打を許さず、逆に自分は右のショートを次々とヒットさせていく。この間合いで一方だけがパンチを当て続けるという展開に、まるで特撮映像か何かを見せられているような気分になってくる。
 結局この後もブローナーが密着戦から面白いようにパンチを入れ続け、8Rにデマルコがダウンしたところでセコンドがギブアップ。ブローナーが難なく2階級制覇を達成。
 ブローナーの試合を見るのは初めてで「どんなもんだろう」と思っていたのだが、いやもう凄すぎて何が起きているのか理解できなかった。デマルコはリナレス戦の逆転KO、前回の秒殺KOと妙な底力を持っており油断できない相手のはずなのだが、ここまで一方的な内容になるとは…。
 去年リゴンドーの試合を初めて見たときに「ボクシングの試合でここまで度肝を抜かれることは当分ないのでは」と思ったが、それに匹敵する、あるいは上回る衝撃。試合を必ずチェックしないといけないボクサーがまた一人増えたな。
[PR]
Commented by tarou at 2013-02-02 08:07 x
メイの劣化コピーかなんかと思っておりましたが、格段の成長を見せましたねえ…。性格も本家顔負けで最悪らしいですがw、さらに成長していってスターへの階段を駆け上がって欲しいですな。
Commented by nugueira at 2013-02-03 09:57
>tarou様
 まあリングでのパフォーマンスが良ければそれ以外には目をつぶるということで。今後も目が離せないですね。
by nugueira | 2013-02-01 23:55 | ボクシング | Comments(2)