反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC155の感想

 WOWOWで見た感想を。

クリス・リーベン×-○デレック・ブランソン(判定)
 1Rは体格とレスリング力に勝るブランソンが早々にテイクダウンを奪い、パウンド・肘で猛攻。リーベンはいきなり苦しい展開。
 2R以降はブランソンがガス欠気味になり、リーチに勝るブランソンがパンチを当てるものの前に出るのはリーベンという妙な展開に。ブランソンは終盤は完全に逃げ切りモードだったがリーベンも逆転の一発を入れることはできず、判定でブランソン勝利。リーベンはドーピングによる1年のブランクはやはり大きかったか。ブランソンも勝つには勝ったがあまり評価は上がらない試合内容。

岡見勇信○-×アラン・ベルチャー(判定)
 UFCデビュー戦で戦っている両者だが、実に6年前の話。岡見はこれだけ生存競争の激しいUFCで6年間参戦を続けていること自体が一つの偉業と言っていいのでは。
 試合はスタンドで勝負したいベルチャーに岡見が組み付き、ベルチャーが崩されながらも上を取るものの岡見がすぐさま上を取り返しそのままポジションをキープ、という展開の繰り返し。要所要所でフロントチョークを仕掛けてくるベルチャーに対し岡見はポジションを取ってもなかなか攻撃につなげることができなかったが、3R終盤にようやくマウントからのパンチをまとめ攻勢の場面を作って試合終了。最近のUFCは上で固めているだけではポイントが入らないケースがままあるので少々ヒヤッとしたが、判定3-0で岡見が完勝。
 目立った攻撃の少ない展開に場内からはブーイングも飛んだが、今の岡見に何より必要なのは勝利という結果。ブーイング上等、ここで生き残ったのは本当に大きい。2連敗から2連勝に持ち直した岡見、次はまた勝負の一戦になりそう。

ティム・ボッシュ×-○コンスタンティノス・フィリッポウ(3R TKO)
 ボッシュはパンチの距離には付き合わず、カウンターのタックルでテイクダウンを奪う。1R終盤にフィリッポウがようやく金網に詰めてラッシュを叩き込むが、ボッシュは逆にアゴへの前蹴りでフィリッポウをグラつかせる。
 1Rはほぼボッシュのペースでフィリッポウにとって厳しい展開になるかと思ったが、ボッシュが拳かどこかを痛めたのか、2Rからいきなり動きが悪くなる。パンチの手数が減りタックル一辺倒になったボッシュに対し、フィリッポウはタックルを切り続け逆に上から鉄槌を連打。3Rにボッシュが防戦一方となったところでレフェリーがストップし、フィリッポウはこれでUFC5連勝。ミドル級のタイトル戦線はグチャグチャになってきたな。

ジム・ミラー○-×ジョー・ローゾン(判定)
 1Rから両者真っ向勝負の打撃戦。ミラーがクリンチエルボー、さらにスタンディング肩固めとローゾンを徐々に追い込んでいく。ローゾンは額をカットし尋常でない量の出血をするが、構わず打撃戦に応じていく。やはりローゾンの試合にハズレなし。
 2Rはミラーが序盤にタックルからテイクダウン。しかしローゾンは上を取り返すとラウンド終盤にヒザ十字へ移行!ここはミラーに凌がれるが、まだまだ試合を諦めていない。この時点でファイト・オブ・ザ・ナイトはほぼ確実な情勢に。
 最終3Rは再びスタンドでバチバチの打ち合い。勝つにはKO・一本しかないローゾンだが、圧力で上回るのはミラー。両者フラフラの状態で打撃戦を続けるが、終了間際にローゾンがカニ挟みからアキレス固め!さらにそれを逃れたミラーにフロントチョーク!しかし無常にもここで試合終了になりミラーが逃げ切りの判定勝利。もう「何ちゅう試合だ」という以外に感想が浮かんでこないぐらいの名勝負。年の瀬にいいもの見させてもらいました。

ジュニオール・ドス・サントス×-○ケイン・ヴェラスケス(判定)
 パンチを振るって前に出ていくヴェラスケス。一度はテイクダウンに成功するものの、ここはドス・サントスがすぐに立ち上がる。これ以降ドス・サントスは下がりながら細かいパンチを入れ、ヴェラスケスのタックルもことごとく切っていく。テイクダウンが奪えず苦しい展開かと思えたヴェラスケスだが、前進を止めずにパンチを振るい続けると右ストレートが遂にドス・サントスにヒット!フラついたドス・サントスは簡単にテイクダウンを許し防戦一方の展開に。止められてもおかしくない状況だったが、ラウンド終了のホーンに助けられる。
 しかしダメージが抜けないドス・サントスは2R以降も動きに精彩を欠き、ガードすら上げられない状態。ヴェラスケスに次々とテイクダウンを許し、一方的に攻められてしまう。
 ヴェラスケスはペース配分を考えているのか攻め疲れなのかフィニッシュまで持っていくことができずラウンド数を重ねていくが、ドス・サントスの圧倒的不利は変わらず。4Rあたりからようやく動きに回復の兆しは見えてきたが逆転の一発を入れるだけの余力は残っておらず、このまま5Rが終了。三者フルマークの判定勝利でヴェラスケスが王座奪還に成功した。
 結果こそ判定だったものの、実質的に1Rのパンチが全て。そういう意味では前回同様「どちらが先に一撃を入れるか」の勝負だったとも言える。ドス・サントスに油断の気持ちは微塵もなかったと思うが、前回の鮮やかすぎるカウンターが頭に残ってしまい、知らず知らずのうちに待ちの姿勢になってしまったのは否めないか。
 ヘビー級でこの2人が図抜けているのは間違いないので、3度目の対戦もぜひ実現してほしいところ。ドス・サントスはこれまでUFCで敗北どころかピンチらしいピンチも皆無だっただけに、今回のダメージがどう影響するかが心配だが。

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Commented by スラッカー at 2012-12-31 12:35 x
勝手にどうせJDSの勝ちと思ってただけに今回の試合を見なかった事に後悔してます…

ヌゲイラさんの言われる通りヘビーはどっちが先にクリティカルを入れるかになるんで本当予想は難しいですよね
Commented by gsp at 2012-12-31 13:14 x
今のUFCのベビー級を見ると、やっぱりPRIDEのベビー級は充実してたなぁと思います。

今は軽量級の巨大化も進んでいますし、多少体がでかくても体格のアドバンテージがないベビー級より体格のアドバンテージがある下の階級にいくケースが多いからかと勝手に考えています。
Commented by nugueira at 2013-01-08 22:21
>スラッカー様
 ヘビーは一発で流れが変わっちゃいますからね。この2人も3度目の対戦があれば、結果はどう転んでもおかしくないと思います。

>gsp様
 JJもその気になればヘビーでやれる体格のはずですしね。UFCヘビーはヴェラスケス・JDSに割って入る対抗馬はなかなかでない気がします。
by nugueira | 2012-12-30 23:32 | UFC | Comments(3)