反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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ドネアvsアルセ

 エキサイトマッチの感想を。

 まずはWBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、アブナー・マレスvsアンセルモ・モレノ。1Rは2人とも物凄いハンドスピードのパンチを応酬し、本当に目で追えない攻防が展開。距離を取りたいモレノ、間合いを潰したいマレスと互いの狙いがはっきりした展開になってくるが、モレノがあまりに露骨に距離を取るようになってしまいやや興ざめに。スプリット判定の多い選手らしいが、確かにこの闘い方だとポイントを入れないジャッジもいるわな。
 モレノもそれなりにパンチを入れているもののどうにも印象が悪い中で迎えた5R、マレスの圧力に屈するように遂にモレノがダウン。続く6Rもマレスの右フックが面白いようにモレノを捉えKO決着もあるか?と思わせたものの、後半はモレノが立て直すことに成功。モレノが連打で盛り返せばマレスがカウンター一発でさらにひっくり返す、という見ごたえのある攻防が繰り広げられる。
 後半はモレノがそれなりに見せ場を作っていた印象だったが、終始前に出て攻勢の場面を作ったマレスの優位は動かず、一者はフルマークをつける文句なしの大差でマレスが判定勝利。

 そして本日のメインであるWBOスーパーバンタム級タイトルマッチ、ノニト・ドネアvsホルヘ・アルセ。
 1Rはドネアがジリジリと距離を詰めて一発を狙う展開。手数が目立って多いわけではないものの、ドネアの一撃が入ったら試合が終わることが分かっているだけに物凄い緊張感。
 2Rにアルセはドネアのパンチの間合いを外しつつ隙を見ては突進しての連打を試みるものの、アルセが突っ込んできたところにドネアがドンピシャのタイミングで右のショートを入れダウンを奪取!あのタイミングであのパンチを打っちゃうかあ。
 続く3Rもアルセは距離を測りつつ連打のタイミングを伺うが、またも打ち終わりにドネアの右を食らいダウン。何とか立ち上がるもののアルセをロープ際に詰めたドネア、最後は必殺の左フックでアルセのアゴを打ち抜き勝負あり。4階級王者vs5階級王者の一戦は3R2分59秒、パッキャオvsマルケスを彷彿させる試合タイムでのKO決着に終わった。
 アルセの動き自体は悪かったわけではなく、むしろ間合いを測りながら手数を出していくという戦い方を上手く組み立てていたと思う。それでも終わってみればことごとくドネアがクリーンヒットを打ち込んでいき圧勝。フィニッシュも一発でガードの間をすり抜けていたし、コンビネーションではなく一撃必殺のドネアのスタイルが完璧に火を噴いたという感じ。
 西岡戦からわずか2ヶ月のインターバルでこの相手にこの勝ち方。ドネアが負ける場面がまったく想像できなくなってきた。スーパーバンタムを卒業する前にリゴンドーとの一戦を実現してほしいとは思うけど、リスクが高い割りに金にならないから厳しいのかな。
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Commented by みゆパパ at 2012-12-19 15:59 x
ドネアの、スピードとパワーを兼ね備えた強さはフェザーでも全く問題なく頂点に立つだろうと思わせますね。
脱帽です、としか言いようがありません。

マレスはローブローが多いダーティファイターなんで嫌いです。
GBPが売り出したいってことが露骨に見えちゃうのも、なんだかなぁという感じですね。
WOWOWの放送でも実況が「ローブローもマレスの強烈な武器の一つです」と言い間違えてたのには笑っちゃいました。

ドネアに叩きのめしてほしいところですが、トップランクとGBPですからねぇ。
Commented by パンプキンパイ at 2012-12-19 19:32 x
パワー、スピードだけに目が行きがちなドネアだけど、実はテクニックも超一流のドネア。(モンティ・西岡の敗因はこれだと思ってます)リゴンドーも飲み込んじゃうんじゃないかなー。西岡戦後は、西岡不甲斐なかったとか思ってたにわかの私ですが、アルセの失神見たら、ドネアにかなわなかっただけで、やはり西岡はこの階級では強かったんだなと感じました。
Commented by tarou at 2012-12-22 17:44 x
アルセは強いことは強いですが5階級制覇王者と呼ばれるにふさわしい選手ではなく、結果は十分に予想できるものでしたが、十分に警戒された左フックでの、予想を上回る鮮やかなKOでした。
ドネア強い。
Commented by J.V.N at 2012-12-22 20:49 x
ドネアはさすがパウンドフォーパウンドにランクするファイターですね。強すぎです。これでリゴンドーまでKOしちゃったら、ほんとメイウェザーと並ぶんじゃないだろうか。

日本人が10位以内に入る日はいつくるかなー。ここ最近では西岡がマルケスを完封した時にガンボアと並んで候補に挙がったってまでが最高らしいので(ソースはリング誌のサイト)、次に可能性があるとしたら、内山がガンボアに勝つ事と、井岡が次の試合勝ったらローマンと試合する事が内定してるので、それに勝った場合ですかね。いずれにせよ、何回防衛とか何階級制覇とかじゃなくて、誰に勝ったかで決まるんでしょうね。
Commented by nugueira at 2012-12-23 16:10
>みゆパパ様
 ドネアと比べるとマレスはどうやっても見劣りしますね。対戦カード実現の可否にはプロモーション同士の小競り合いという壁も超えなきゃいけないわけですね。

>パンプキンパイ様
 西岡戦といい今回といい、「相手が弱いんじゃない。ドネアが強すぎるんだ」と納得するしかないですね。リゴンドー戦が実現したら真剣で斬り合うような試合になってくれるんじゃないかと期待してるんですが。

>tarou様
 食らっちゃいけないとみんな分かっているのに食らってしまってるわけで、この辺が超一流が超一流たる所以なんでしょうね。

>J.V.N様
 井岡、ロマゴン戦が内定してるんですか・・・。正直ロマゴンはどうにかできる気がしないので、向こうが階級を上げた後を追いかけて3階級制覇するぐらいがいいと思っていたんですが。
Commented by J.V.N at 2012-12-26 11:06 x
ローマンも、井岡にはかなり口撃されてるから是非やりたいって言ってて自信もあるようです。ヌゲイラさんの「どうにかならない」発言は意外でした。ローマンは怪物で、もちろんローマン有利ですが、井岡なら勝負にはなるんじゃないかーと個人的には思ったんですが。でもやっぱり、西岡vsドネア戦みたいに「うあー、やっぱり厳しかったか・・・」と、なりそうな予感です。
Commented by nugueira at 2012-12-31 10:08
>J.V.N様
 井岡に頑張ってほしいのはやまやまなんですが、ロマゴンの試合は見るたびに「こいつに勝つの無理だよ・・・」と思わされる内容ばかりなんですよね。あの強打を12R凌ぎ続けるのは至難の業かと。
Commented by チムニー at 2012-12-31 23:40 x
さっき井岡の試合みたんですけど、井岡の強さも磐石じゃないっすか!?ぼくも上記の方と同じで、ローマンvs井岡は結構接戦なんじゃないかと思います。2:1でローマン有利くらいかなと思います。ちなみに、内山vsガンボアも2:1でガンボアかなと。ヌゲイラさんとか上記の方々の賭率も聞きたいです。(西岡vsドネアは、3:1でドネアと予想していました)
Commented by nugueira at 2013-01-08 22:23
>チムニー様
 井岡も強かったですねえ。ただ今回の試合は途中様子見をしている感じもしたので、ロマゴン相手にああいう戦い方をしちゃうと一気に攻め込まれそうな気もします。ロマゴンとやるなら当然組み立ても変えてくるでしょうけれど。
by nugueira | 2012-12-17 23:05 | ボクシング | Comments(9)