反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

UFC on FOXの感想

 パッキャオ・ショックも覚めやらぬ中、WOWOWで見たUFCの感想を。

マイク・スウィック×-○マット・ブラウン(2R KO)
 1Rはテイクダウンからギロチン・三角でチャンスをつかんだブラウンがポイントを取った印象。2Rは一転して打撃戦になるが、最後はブラウンが左右のフックを叩き込んで圧巻のKO勝利。完全にスウィック目線で見ていてノーマークだったが、ブラウンはこれで4連勝。トップ集団の下にもこういうのがゴロゴロしてるんだから、やっぱりウェルター級は層が厚いわ。

ダロン・クルックシャンク○-×ヘンリー・マルチネス(2R KO)
 突進してテイクダウンを狙うマルチネスに対し、クルックシャンクは回転力のある打撃で応戦。三日月蹴りのようなミドルを叩き込んでマルチネスの動きを止めると、一気に連打をまとめていく。
 それでもタフなマルチネスを仕留め切れず2ラウンドに突入するものの、最後は右ハイを入れて勝負あり。食らったマルチネスがその場に崩れ落ちる文句なしのKO劇で圧勝。最初は「ハーマイオニーの飼い猫みたいな名前だな」という印象しかなかったクルックシャンクだが、今後は名前を覚えておいた方がよさそう。

B.J.ペン×-○ローリー・マクドナルド(判定)
 1R前半こそペンが前に出て五分の展開だったものの、ラウンド終盤にローリーがスタンドの肘でペンをグラつかせ、一気にペースを握る。2R以降はニック・ディアス戦を思い起こさせるボディブローを交えながらローリーが一方的にペンを圧倒する展開に。ペンは完全に打つ手がなくなってくる。結局ペンは反撃の糸口をつかむこともできず3Rが終了し、ローリーが圧勝。
 この結果が予想できなかったかというとそんな事はなく、むしろ「ローリーはあそこまで攻め込んでおいてKOできなかったか」というのが正直な感想。とはいえペンが若手にここまでボコボコにされる姿を見るのはやっぱりショック。MMA生え抜きの選手生活を送ってきた20台がかつてのレジェンドを圧倒する。こういう時代が来ちゃったんだなあ。

マウリシオ・ショーグン×-○アレクサンダー・グスタフソン(判定)
 1R、グスタフソンのパンチでショーグンがダウンするが、追撃してきたグスタフソンにショーグンは足関節を仕掛けていく。スタンドの攻防はやはりグスタフソン優勢な印象で、ショーグンとしては距離を潰して組み付きたいところか。
 しかし2R以降は逆にグスタフソンが要所要所でテイクダウンを織り交ぜながら膝を入れていき、ショーグンは徐々に前に出られなくなってくる。3Rも同様の展開でグスタフソンが攻め込み、ショーグンはいいところなく完敗。
 グスタフソンはそれなりに粗さも目立ち、ジョーンズが出てきたときのような「とんでもないのが現れた」という印象まではないものの、トップ集団との初戦となるこの試合をきっちり勝ったのは大きい。このまま一気にジョーンズ戦まで駆け上がることができるか。

ベンソン・ヘンダーソン○-×ネイト・ディアス(判定)
 1Rは組み合いの展開からベンヘンがテイクダウンし、パウンドで攻勢の場面を作る。スタンドのボクシングで主導権を握りたいネイトにとっては厳しい展開か。
 2Rはローで攻めるベンヘン。ネイトの腿にローパンチ(昔MAXで城戸がやってたやつ)を入れていくとそこから顔面へのコンビネーションにつなげダウンを奪う。1・2ラウンドともベンヘンが完全にペースを掌握。
 3Rもベンヘンがテイクダウンで先手を取るものの、ネイトが足関節を狙っていく。しかしベンヘンは落ち着いて対処し、スタンドに戻すと再び優勢に。ネイトにとってはこの試合初のチャンスだったが、少々苦し紛れな感は否めないか。
 4・5Rともベンヘンがテイクダウンを繰り返し、ネイトに徹底したパウンド攻勢を浴びせて試合終了。結局ネイトにスタンドでの試合を全くさせず、ベンヘンが圧勝で王座防衛に成功した。
 ベンヘンの勝利は予想していたものの、もっと競った展開になると思っていただけにここまでワンサイドゲームになるとは意外。自分が勝つためのゲームプランを緻密に練って、それを完璧に遂行してみせたという感じ。エドガーとの試合はフィジカル差にものを言わせた印象があったけど、そういう認識はもう改めないといけない。次期挑戦者が誰なのか今のところはっきりしないけど、当分ベンヘンの長期政権が続いてもおかしくない雰囲気になってきた。
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by nugueira | 2012-12-10 22:46 | UFC | Comments(0)