反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC154の感想

 WOWOWで見た感想を。大会全体としては、最近のナンバーシリーズにしばしば見られる「メイン以外のカードが総じて弱い」という点が最大限に悪い形で目立ってしまった感じ。まあ最後の2試合がそういうモヤモヤを吹き飛ばす内容だったけど。

マーク・ホーミニック×-○パブロ・ガーザ(判定)
 上背に勝るガーザに対しホーミニックがなかなか懐に入れなかったものの、1R中盤ぐらいからはホーミニックがテイクダウンするとガーザが下からの仕掛けを見せ、スタンドに戻った後はホーミニックがボディからのコンビネーションでダウンを奪えばガーザがすぐさま反撃、と目まぐるしく展開する好勝負に。
 しかし2R以降はガーザがテイクダウンに成功すると、べったり背中をつけてガードしてしまうホーミニックをパウンド・鉄槌で削り続ける展開に。下からの仕掛けに固執して立ち上がる機会を作れなかったホーミニックが判定で敗れ、これで4連敗。総じてタイトルマッチ経験者はリリースされにくい傾向にあるけど、さすがに厳しくなってきたか。

マーク・ボチェック×-○ハファエル・ドス・アンジョス(判定)
 タックルを仕掛けてくるボチェックに対しサークリングで動き回るドス・アンジョス。ドス・アンジョスは組んでのヒザや鋭い右アッパーを入れていき、押し込まれても腰の重さでテイクダウンを許さない。2R以降は一本調子な突進を繰り返すボチェックの動きを見切ると、逆に多彩な打撃からのタックルでテイクダウンを繰り返し試合を完全に掌握。一本勝ちこそできなかったものの、ボチェックを終始圧倒し完勝。
 両者ともグラウンドが持ち味の選手だったが、そこに持ち込むまでの組み立て力に相当差があった感じ。ドス・アンジョスは次はトップ集団との対戦が見てみたい。

フランシス・カーモン○-×トム・ローラー(判定)
 両者あまり手数の出ないまま、ローラーがタックルして金網に押し込む場面が繰り返される試合展開。2Rにローラーがテイクダウンに成功すると、カーモンがえらいもっさりとした動きの三角絞め。それを外したローラーがギロチンに行くも極めきれず…というもやもやした展開のまま時間が経過。これメインカード枠で組んでいいレベルの試合じゃないな。
 結局最後まで両者決め手がなくブーイングの中試合終了。押し込んでテイクダウンを取ったローラーの勝ちかな、と思っていたら判定はなぜかカーモン。結果も含めて徹頭徹尾もやもやとさせられる試合だった。

マーティン・カンプマン×-○ジョニー・ヘンドリックス(1R KO)
 ハイを出すカンプマンにジョニヘンは突進しながら左の連打。しばし向かい合った後、ジョニヘンの右フックから返しの左フックがクリーンヒット!カンプマンが棒人形のように倒れる文句なしの衝撃KO。ジョニヘンが昨年のフィッチ戦を思い起こさせる秒殺劇を見せ、次期挑戦権を当確にした。

ジョルジュ・サン・ピエール○-×カーロス・コンディット(判定)
 コンディットに大ブーイングが飛ぶ完全アウェーの中試合スタート。1RからGSPが圧力をかけジャブを入れていくと、ドンピシャのタイミングでタックルを入れテイクダウン。パウンドと鉄槌で削り続け、コンディットは早くも流血。GSPは怪我やブランクの影響を感じさせない立ち上がり。
 2ラウンドもコンディットの打撃を見切ったGSPがパンチを入れてからテイクダウン&パウンドと、隙のない試合運びでコンディットを大流血させ試合を掌握。こりゃ強いわ・・・と思っていた3R序盤、コンディットの左ハイがヒットしGSPダウン!コンディットはさらにパウンド連打で追撃するが、ここをなんとか凌いだGSPがスタンドに戻すと逆にテイクダウンし、上をキープし続けたままラウンド終了。
 結局コンディットにとって唯一のチャンスだったのはこの場面ぐらいで、これ以降は持ち直したGSPがスタンド・グラウンドともにコンディットをコントロールし続け、大差の判定で王座統一。

 「GSPもこれだけの怪我をしちゃったら以前のパフォーマンスは取り戻せないよね。今回は王座陥落もあり得るんじゃない?」とか言っていた奴、謝れ!というわけで謝ります、すいませんでした!しかしまあ、パッキャオがウェルター級に進出したときもそうだったが、もっともらしい不安説をいとも簡単にクリアしてしまうのが真のスーパースター。GSPにはつくづく「参りました」としか言葉が見つからない。
 一方のコンディットも3Rのハイキックを含め、敗れはしたものの健闘といっていい内容。以前GSPを「名場面・名勝負なき名王者」と評したことがあるのだが、今回ここまで動きのある面白い試合になったのは、コンディットがGSPのプラン通りに試合をさせなかったからこそ、という部分が大きいでしょう。
 1年半ぶりの復帰戦をほぼ完璧な内容でクリアしたGSP、次はアンデウソンとのドリームマッチに向けて動き始めるのか?個人的にはさすがにGSPに不利過ぎる試合なのが明らかで、あまり乗れないのが正直なところなんだけど。

 次回大会はパッキャオの試合と同日。人気ブログランキングへ
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Commented by gsp at 2012-11-18 22:22 x
レミーも、スウィックもそうでしたが、何年もかけて築き上げたものは、そう簡単に衰えないということでしょうね。
ジョルジュほどになると体が覚えているんでしょうね。

コンディットは、間違いなく過去最強の相手でしたが、それをここまで圧倒してしまうと、誰がこいつに勝てるんだって思いますね。
正直、ジョニヘンがどうこうできる相手じゃないです。
Commented by スラッカー at 2012-11-18 23:30 x
>「GSPもこれだけの怪我をしちゃったら以前のパフォーマンスは取り戻せないよね。今回は王座陥落もあり得るんじゃない?」

自分もそう思っていました
本当すいません
Commented by メデス大佐 at 2012-11-18 23:57 x
GSP強し。が、シウバ戦には自分も乗れません
冷静に考えてライトヘビーでも底が見えない選手とウェルター適正選手じゃ無理がありますよね
むしろ今日の体つきを見るとライト転向いけるんじゃないかと
ということでレスラーで一発のあるジョニヘンにチャンスを
Commented by おっさん at 2012-11-19 08:39 x
GSPはやはり底知れぬ能力者。
単純にあのテイクダウン力や足抜きパスがアンデウソンにどれだけ通用するか見るだけでも価値があると思う。

ジョニヘンも凄い強いと思うし防衛戦でも充分楽しみだけど、アンデウソンvsGSPは出来る事ならやっておいた方がいい。
まあやって欲しいと思ってる人でもほとんどGSPに勝ち目が無いとは思ってるだろうけど、それでもね。
Commented by nugueira at 2012-11-25 22:00
>gsp様、スラッカー様
 GSPが負ける日があるとすれば今日だろう、と思っていたんですが、とんでもない思い違いでしたね。同階級の選手相手に負ける姿が想像できません・・・。

>メデス大佐様、おっさん様
 実際組まれたらなんだかんだで自分も楽しんでしまうとは思いますが、階級間の体重差が大きいMMAの場合、ドリームマッチに勝負論は望みにくいのが厳しいところですね。
by nugueira | 2012-11-18 22:02 | UFC | Comments(5)