反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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リオスvsアルバラード

 ドネアvs西岡のセミとして行われたWBO中南米スーパーライト級王座決定戦、ブランドン・リオスvsマイク・アルバラードが凄い試合だったので改めて感想を。

 ともに無敗で高いKO率を誇るハードパンチャー同士の対戦とあって解説も「最終ラウンドまで行くことはない」と試合前から断言していたのだが、その予想を裏切らない壮絶な試合に。
 1Rからボディ・アッパーで攻め込むリオスに、アルバラードはガードの上ではあるものの重さもキレもある連打で応戦。両者一歩も引かずガンガン前に出ての打ち合いが繰り広げられる。
 2Rも近距離での打ち合いとなり、リオスがアッパーでアルバラードのアゴを跳ね上げれば、アルバラードもアッパーを入れ返して応戦。アルバラードがフックを打ち込めば今度はリオスがフックを入れ返し、勝負の流れがどちらに傾いてもおかしくないシーソーゲーム。お互い12Rまでのペース配分だとか判定のポイント計算なんてものはさらさら頭にない感じ。
 ここまではリオスがやや押し気味な印象だったが、3Rに入るとアルバラードが距離を取って長いパンチを打ち込むスタイルに切り替える。リオスは前進は続けるもののここまでの攻め疲れもあってかパンチのキレがやや落ち始め、ガードはするもののアルバラードの連打を受けて動きが止まる場面も見られるようになってくる。
 これでペースをつかんだアルバラードは、中間距離から上下の打ち分けで主導権を握る。リオスのガードの間をすり抜けてアッパー・フックがヒットする回数も増え始め、リオスは前進こそ止めないものの徐々にジリ貧の雰囲気に。
 このままアルバラードがリオスを削り続けてフィニッシュか・・・とばかり思われた7R、なおも前進し続けるリオスの右ストレートがアルバラードにヒット。ダメージで後退したアルバラードをロープ際に詰めると左右のフックを振り回し、パンチを食らい続けたアルバラードが棒立ちになったところでレフェリーがストップ。リオスがまさかの逆転劇で大激戦を制した。

 お互いのスタイルが高いレベルでぴったり噛みあったということなんだろうけど、年に1回見れるかどうかと言っていいまさに名勝負。客観的な試合内容だけの比較で言えば完全にメインを食っちゃった感じ。
 劣勢になっても前進し続け逆転のチャンスをものにしたリオスも凄いが、アルバラードの戦いぶりもお見事。負けた方も含めて、今後の試合も引き続き見たいと思わせる一戦。一方で、仮に亀海がこの辺の相手と戦ったらと仮定すると果たしてどこまで勝負になるのか・・・。この階級が日本人にとって厳しい舞台であることも再確認させられた試合だった。
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Commented by なちょ at 2012-11-01 19:59 x
日米でテクニックが無い試合だったとバカにする声もありますが、予想を超えた激戦になりましたね。たぶんファイトオブザイヤーを獲得するでしょう。リオスは期待されながらここ2戦連続で計量オーバーと失態続き、しかもアブリル戦はヒドイ八百長判定でどうにか無敗を守った試合でしたがこれで一気に汚名を挽回出来たような気がします。

http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin/article.php?storyid=4551
前回と同じ杉浦大介記者の記事です
Commented by nugueira at 2012-11-04 06:43
>なちょ様
 負けたとはいえ3R以降のアルバラードのリズムの切り替え方は上手かったですし、技術論でこの試合を批判するのは少々的外れな感じもしますね。ファイトマネーで両者が西岡を上回っている(WOWOWの上乗せ分は除く)のも納得するしかない試合でした。
by nugueira | 2012-10-21 23:26 | ボクシング | Comments(2)