反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC153の感想

 昨日のUFCの感想を。全体的にはまあ面白かったんだけど、カード変更により勝負論が相当薄まってしまったのが残念。アンデウソンとノゲイラの試合を見れて文句を言うのは贅沢病かもしれないけど。

デミアン・マイア○-×リック・ストーリー(裸絞め)
 開始直後に片足タックルからねちっこくテイクダウンに成功したマイア。ストーリーの立ち上がり際を制し続けてグラウンドをキープすると、最後はバックに回ってチョークの体勢へ。首とフェースロックの合いの子のような状態になったところでストーリーがタップ。
 マイアはミドル級時代末期に比べてフィジカル面で優位になったおかげかテイクダウンに手間取らなくなり、持ち味の寝技がうまく活かせている感じ。この調子だと意外とすぐにタイトルマッチが視界に入ってくるかも。

フィル・デイビス○-×ヴァグネル・プラド(2R アナコンダチョーク)
 1Rからデイビスが面白いようにテイクダウンを決めていき、完全に試合をコントロール。今日び、ここまで簡単にテイクダウンが取れてしまう試合も珍しいのでは、というほどの圧倒ぶり。
 2Rもデイビスのペースで試合が進み、最後は肩固めを逃れたプラドがタックルに来たところをデイビスががぶり、そのままアナコンダチョークに捕らえて一本。典型的なレスリングベースの選手かと思っていたが、意外と器用なのね。

ジョン・フィッチ○-×エリック・シウバ(判定)
 1R、フィッチのタックルにエリックがヒザを合わせるものの、フィッチは構わずそのままテイクダウン。エリックは攻めの姿勢は見せるものの動きが粗く、そこをフィッチに上手く突かれてしまっている感じ。
 しかし2Rはエリックが逆襲に転じ、フィッチのバックを取るとスリーパーを極めかける。体勢を入れ替えたフィッチはパウンドから腕十時を仕掛けるものの、ここはエリックが身体を回転させてなんとか逃れる。フィッチがここまで動きのある試合をするとは驚き。
 一進一退で迎えた3Rはフィッチが再びテイクダウンに成功し、マウントに移行するとパウンドの連打。最後はストップして当然の状況だったが、なぜかレフェリーもセコンドも止めに入らず試合終了。フィッチが激戦を制しエリックを退けた。
 エリックにとっては勝てば大きなステップアップとなる一戦だったが、残念ながら大物食いはならず。やっぱりフィッチの壁はまだまだ高いか。フィッチがここまで面白い試合をしたのはエリックの健闘があればこそなんだろうけど。

グローバー・テイシェイラ○-×ファビオ・マルドナド(2R終了 ドクターストップ)
 開始早々左を入れたテイシェイラが、そのままダウンを奪うとマウントからパウンドの雨あられ。こりゃストップは時間の問題か・・・と思っていたらまたもレフェリー・セコンド止める気配なし。そうこうしているうちにスタンドで試合再開。マルドナドは完全に足元がフラついているが、それでもパンチを返してテイシェイラをグラつかせる場面を作る。
 2Rもダメージの濃いマルドナドをテイシェイラがほぼ一方的に攻め続け、結局2R終了時にドクターストップで試合終了。テイシェイラの完勝だったが、1R終盤に余計な一発をもらったところとか、詰めの甘さは課題か。
 それにしても一つ前の試合も含めて、レフェリーがひどすぎ。ドクターストップがかかるまで何もしないんだから、これもう「職務放棄」のレベルですよ。「勝敗を第三者に委ねてはいけない」というグレイシー一族の主張は実はブラジルでは一般的な思想なのか?

アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ○-×デイブ・ハーマン(2R 腕十字)
 ミドル中心に攻めるハーマンに、ノゲイラはパンチで応戦。何度か組み合うもののハーマンがノゲイラを投げ飛ばし、なかなかグラウンドの展開にならない。1R全体を通じてノゲイラが押し気味ではあるものの動きはイマイチで、やはり本調子ではなさそう。
 2R序盤にノゲイラのワンツーがハーマンを捕らえダウン。そのままマウントを奪ったノゲイラが腕十字へ。ここはハーマンが凌ぐが、再びテイクダウンを奪ったノゲイラが再度腕十字を狙い、遂にハーマンがタップ。ノゲイラが久しぶり(シルビア戦以来UFCでは2度目か?)の一本勝ちで再起戦を飾った。
 最後は無理やり一本取ったという感じで、正直不安の方が強くなる試合内容。とりあえずこのレベルの選手相手にチューンナップする機会を作れた、とポジティブに捉えておくべきか。

アンデウソン・シウバ○-×ステファン・ボナー(1R TKO)
 開始早々アンデウソンがスリップしたところにボナーが組み付き金網際へ。しかしアンデウソンは腰が重くテイクダウンを許さない。離れたボナーがワンツーを出していくが、アンデウソンは金網際から離れず立ち尽くしたままの体勢で、スウェーとヘッドスリップでパンチをかわしていく(一応2、3発は当たっていたか?)。最後はアンデウソンがボナーを投げ飛ばし、ボナーの立ち上がり際にボディへのヒザを突き刺して勝負あり。ソネン戦を彷彿とさせるフィニッシュでアンデウソンが圧勝。
 ここまで来ると毎度のことではあるのだが、映像を見ていない人に説明をしたら「もっとマシな嘘をついてくれ」と怒られそうな試合内容。アンデウソンは一人だけ完全に別の次元で戦ってるよなあ。
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by nugueira | 2012-10-15 23:43 | UFC | Comments(0)