反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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クリチコvsチャー

 WOWOWのエキサイトマッチでビタリ・クリチコvsマヌエル・チャーを視聴。

 ビタリが自分の間合いをキープして左ジャブから打ちおろしの右を着実にヒット、というお馴染みの展開からスタート。チャーも打たれっぱなしではなく自分から間合いを詰めに行こうとするものの、2Rには突っ込んできたところでビタリが右一閃でダウン。3R辺りからチャーは打つ手なし、というこれまたお馴染みの展開に。
 後はビタリがどうフィニッシュに持っていくかという見方しかできなくなってきた4R、ビタリの左フックでチャーが眉をカットし出血。そのままドクターストップがかかり、ややあっけない結末でビタリが4R負傷TKO勝利。政界進出のためこの試合を最後に現役引退が既定路線となっていたビタリだが、ファイナルマッチはやや消化不良の終わり方に。

 自分がビタリの試合を初めて見たのはシャノン・ブリッグス相手の防衛戦で、ジャブと打ちおろしの右だけで勝ってしまう試合内容に「史上最強のワンパターン」というキャッチフレーズを勝手に付けたりしていたのだが、結局誰もそのワンパターンを突き崩すことができないまま、王者のままリングを去ることに。

 戦績だけを見れば押しも押されもせぬ名王者の部類に入っておかしくないのだが、面白みに欠ける試合内容(もっとも「自分が勝つための技術を完璧にマスターしている」という意味では立派な技巧派であり、体格だけで勝っているという見方は的外れなんだろうけど)や明確なライバルが不在だったこともあり、後世この時代がボクシング史の中でどういう位置づけになるのかは何とも言い難い部分もある。ビタリが去った後のヘビー級は果たしてどういう時代を迎えるのか。いやまあ、残った弟の方がもうしばらく牛耳っちゃう、というのが現実的なところなんだろうけど。
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Commented by なちょ at 2012-09-21 06:34 x
ビタリは強いのは間違いないですが、all timeで考えると対戦相手の質が低いため評価は厳しくなると思います。レノックス・ルイスに完敗を喫した後に微妙な相手に防衛を続けたので評価は得づらい。
タイソンも結局強豪に勝てなかったので低い評価を受けています。
ただビタリはタイソンのように強豪選手から逃げ回ってはいなかったのでライバル不在だった事が悔やまれます。
最後の試合内容もそうですがヘビー級暗黒時代の象徴のような選手だった気がします。(それにしても暗黒時代長かった、あとなんで最後にチャーなんか選んだかな、その辺りのセンスも含めて暗黒時代と言われる所以か)
ビタリに輪をかけて強く、また体格差を生かした試合運びをするウラジがまだいますが、イギリスを中心に期待できそうな若手が伸びてきており、ここ10年近くの暗黒時代が明ける兆しが見えてきているような気がすると期待してます。

まあ二人いたのが一人に減っただけでもヘビーに流動性が出てくるでしょうし、なによりエキサイトマッチの無駄遣い生中継枠が減るのが嬉しい、これで別の選手の生中継が増えてくれることを期待してます。


Commented by nugueira at 2012-09-26 14:49
>なちょ様
 やっぱりクリチコ政権は「暗黒時代」という評価が一番しっくりきてしまうんでしょうねえ。今後の新しい動きに期待したいです。
by nugueira | 2012-09-09 23:26 | ボクシング | Comments(2)