カーンvsガルシア
2012年 08月 14日
開始早々、カーンが持ち味のスピードを活かして素早い踏み込みから連打を打ち込んでいく。ガルシアも手数を返していき、カーンはややガードが危なっかしい感じはしつつも素早いフットワークと上体の動きでパンチをかわしていく。序盤からいきなりスピーディー&スリリングな展開。
先手を取っているのはカーンなのだが、近距離での打ち合いが多いからどう転ぶか分からない…と思っていた3R、カーンのワンツーの打ち終わりに合わせてガルシアの左フックがクリーンヒット。カーンが大の字になってダウンする。ここはなんとか立ち上がる(といかレフェリーが続けさせちゃった)が、インターバル後の4Rもダメージは抜けておらず、ガルシアのパンチをもらい続けるワンサイドの展開に。結局4R2度目のダウンを喫したところでレフェリーが止め、ガルシアが統一王者に。
試合時間は短いながらも緊迫感あふれる濃密な名勝負。ただカーンは今後の選手生活に影響が出そうな負け方なのが心配。あれは3Rで止めなかったレフェリーが悪いよなあ。ちょうど先日映像を見たドネアvsモンティエルとも通ずるものがある試合だった。
来週も見ます。人気ブログランキングへ
①スター候補だった②再起戦or再戦で見事にKO負け③その後誰かを批判する、ってところで共通してて、私的「再起できなくてもOKなお二人」です(笑)
余談ですが、9月のマルチネス×チャベスJrが楽しみですねー
WOWOWで生中継のようです。
カーンはアメリカでの人気獲得は諦めイギリス国内にこもればアウトボクシングに徹しても大成功はならずとも一定の人気は確保できるはず、あの打たれ脆さで足を止めて打ち合うなど馬鹿げてます。カーンは好きな選手なので弱点をカバーした上で天性のスピードを生かしたボクシングでの復活期待しています。
ただ確かにヌゲイラさんが仰るようにあれだけ派手にKO負けをすると精神面へのダメージは心配か、今後対戦相手は多少の被弾は覚悟の上でパンチを強振してくるでしょうね。
レフェリーは残り時間を考慮して試合を続行させたんだと思いますが結果的にダメージを蓄積させるだけになってしまいましたね。
一方のガルシアは伸び白もまだまだありそうだし、人気獲得が期待できそうなプエルトリコ系というのもアメリカボクシング界にとっては良いニュースか。
(2012年7月14日、マンダレイ・ベイ 、HBO)
・入場者数:6511人
・有料入場者数:3147人
・招待券入場者数:3364人
・売れ残りチケット:737枚
・チケット価格:250-50ドル
・入場料収入:426150ドル(3300万円)
・ファイトマネー
アミール・カーン 95万ドル(7400万円)
ダニー・ガルシア 52万ドル(4000万円)
・視聴率(HBO)
95万人 フェルナンド・ゲレロvsホセ・メディナ
126万人 アミール・カーンvsダニー・ガルシア
https://twitter.com/KevinI/status/227907738561290240
いつものです。
あと来週、再来週のエキサイトマッチは色んな意味で微妙です、その翌週のバスケスは見なくて良いレベルw、あんな試合をメインに置くエキサイトマッチはどうかしてます。
やっぱりボクシングで「斬るか斬られるか」のスタイルは通用しないんでしょうね。そうなるとバダ・ハリはやっぱり…。
ドネアよりもカーンの方がファイトマネー高いんですね。完全に大赤字という感じですが・・・。
またファイトマネーは基本的に階級が重い方が高くなります。
アメリカではバンタム級は本来なら存在しなかった階級だったのですがドネアの出現によりようやく注目を浴びはじめ、HBOもドネアxモンティエルで10数年ぶりにこの階級を放送したそうです、それぐらいアメリカでは軽量級は受け入れられていません、たぶんその状況は今日も変わっておらずドネアが階級を上げていけばフェザー級以下が放送されることはなくなるでしょう。
ファイトマネー
パッキャオ、メイウェザー(20~30億円)>>>クリチコ兄弟、ヘイ(2~5億円)>>>コット、マルケス、セルヒオ、チャベスジュニア、アルバレス、カーン、ブラッドリー、ウォード、ホプキンス(1億円)>>>>ドネア、オルティス、アレキサンダー、ベルト、マイダナ、ファンマ、ピーターソンetc(5千万円)>>>>ガンボア、リオス、ブローナーなど3千万円多数
ざっくりですがだいたいこんな感じです
ただパッキャオメイウェザーの対戦相手に選ばれれば2~5億円獲得できるので何とかそこに食い込もうとみんな必死です。
格闘技を巡るお金の話は大好きなので、コメント欄にいただく情報をいつも興味深く拝見しています。基本的に思い階級ほど儲かる、というのはどの競技も同じなんですね。