UFC150の感想
2012年 08月 12日
ジャスティン・ローレンス×-○マックス・ホロウェイ(2R TKO)
メイン枠にしてはキャリアの浅い者同士の対戦。基本的にスタンドの攻防が続き、互いにスピーディーな出入りを繰り返すフェザー級らしい展開。圧力はホロウェイの方がかけている感じだが両者とも決定打はなく、このまま競り合って判定まで行くかなあ…と思った2R、ホロウェイがボディへヒザを入れ、さらに追い討ちのボディブロー。ダウンしたローレンスにホロウェイがパウンドを入れて勝負あり。いきなりのフィニッシュでホロウェイがお見事なKO勝利。
岡見勇信○-×バディ・ロバーツ(2R TKO)
岡見はガードが低いのかスタンドでロバーツの細かいパンチをもらう場面はあったものの、テイクダウンからマウントを奪い、パウンドで攻め込んだところで1ラウンド終了。2Rも同様の展開で優勢に進め、最後はバックマウントからパウンド連打を入れてレフェリーストップ。3連敗は免れた。
どちらかというとスタンドで不用意にパンチを食らっている印象があり、予定どおりカーニと対戦していたら厳しかったんじゃないか、という気が。とはいえ、求められていた結果を出すことができたのが何より。ここから失地回復へつなげることができるか。落とせない試合が続くことに変わりはない。
ジェイク・シールズ○-×エド・ハーマン(判定)
シールズは組み付きはするもののすぐに差し返されてしまいなかなかテイクダウンを奪えない。何か秋山戦にも通ずる嫌な展開。それでも2R以降はテイクダウンに成功すると、アームロック狙いやパウンドで優位に試合を進め判定勝利。ミドル級転向初戦を白星で飾った。
勝ちはしたものの相変わらずテイクダウンまでの攻防に不安があり、どちらかというとシールズが苦戦した印象の方が強い試合(というか個人的にはシールズ負けるんじゃないかと予想していたわけだけど)。今日の試合を見る限り、ミドル級トップ集団に割り込むのは相当厳しそう。
ドナルド・セラーニ○-×メルビン・ギラード(1R KO)
セラーニの打ち終わりにギラードが左を打ち込みセラーニがいきなりダウン。ダメージの残るセラーニにギラードがラッシュを仕掛けセラーニ大ピンチ。しかしここを凌いだセラーニの左ハイがギラードの頭をかすめ、グラついたギラードにセラーニが追撃の右。衝撃的な逆転KOでセラーニが地元凱旋勝利。負けたとはいえギラードも見せ場は作った。こりゃダナからロッカーボーナスがたんまり出てるのでは。
ベンソン・ヘンダーソン○-×フランク・エドガー(判定)
スタンドで重いローを放っていくベンヘン。エドガーは度々タックルを狙うもテイクダウンがとれず、1R終了にようやくテイクダウンを奪うも、逆にベンヘンがギロチンに捕らえて1R終了。
2Rはパンチの打ち合いからエドガーが右フックを入れベンヘンがダウン。エドガーがギロチンに行くものの、ここはベンヘンに凌がれる。エドガーが有利なポジションになってもそれをキープできない、という点では前回と同じ展開か。
3R以降もスタンドを軸に展開し、両者決定打はないもののベンヘンが落ち着いて試合を組み立てている印象。やはりエドガーはフィジカルの差を攻略できない。判定は2-1で割れたものの、ベンヘンが防衛に成功。エドガーを返り討ちにし再戦に決着をつけた。
個人的ジャッジとしては2Rだけエドガーでベンヘンの49-46。判定こそ僅差だったものの、見ている感じとしてはベンヘンが終始試合をコントロールしていたのでは。エドガーにとっては悔しい敗戦だろうけど、この2人は何度戦ってもこの内容でベンヘンが勝ちそうな気がする。エドガーはそろそろフェザー転向を視野に入れてほしいなあ。