反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

UFC on FOX の感想

 WOWOWで見ての感想を。

マイク・スウィック○-×ダマルケス・ジョンソン(2R KO)
 スウィックって最近見かけないと思っていたら病気で2年半も欠場してたのね。
 試合はそのスウィックが長期欠場明けとは思えないキレのいいパンチを繰り出し、右をヒットさせジョンソンをグラつかせる。しかしジョンソンもテイクダウンを奪うとマウントからパンチを連打。互角の展開だがテイクダウンを繰り返し奪ったジョンソンにポイントが入っていておかしくない内容。
 このまま長期戦になるとスウィックは苦しいかなあ…と思っていた2R、ローを出したジョンソンの蹴り足をスウィックがつかみテイクダウン。ジョンソンの背中がマットに着くのとほぼ同時のタイミングで繰り出したパウンドがクリーンヒットし、ジョンソン失神。スウィックがあまりに鮮やかなKOで復帰戦を飾った。

ジョー・ローゾン○-×ジェイミー・ヴァーナー(3R 三角絞め)
 序盤からキレのあるパンチを振るっていくヴァーナーが左ボディから右フックのコンビネーションでローゾンをグラつかせる。ローゾンもヒザ蹴りで逆襲する場面は見せるものの、ラウンド終盤にはヴァーナーの右フックでローゾンがフラッシュダウン。
 スタンドの打ち合いではヴァーナーに分がある雰囲気のまま試合が進むが、2R後半にヴァーナーのパンチをものともせず突っ込んでいったローゾンが逆にパンチ連打を入れてテイクダウン。パウンドや肩固め狙いでヴァーナーを攻め込み、試合の行方が一気に分からなくなる。
 勝負の3R、ヴァーナーがここでタックル狙いに切り替えテイクダウンを奪っていく。最後にこの引き出しを取っておいたか・・・と思いきや、グラウンドはローゾンの土俵。ヴァーナーのタックルに合わせて三角絞めを極め、見事な一本勝ち。
 互いに持っているスキルを全て引き出し、それが最終的には逆転一本勝ちという結果に結びついた文句なしの名勝負。ヴァーナーもスクランブル出場でこれだけの試合をやるんだから、評価は下がらないでしょう。

リョート・マチダ○-×ライアン・ベイダー(2R KO)
 リョートはベイダーとの間合いをキープし続けながら、ベイダーが前進するタイミングに合わせてミドルやヒザを叩き込んでいく。テイクダウンを取りたいベイダーだがラウンド終盤に一度組み付いた以外はチャンスすらなく、完全にリョートが間合いをコントロール。そして迎えた2R、突っ込んで右を放ってきたベイダーに、リョートがカウンターの右クロスを完璧なタイミングでヒット。スローで見ないと何が起こったかも理解できない一撃で、リョートが衝撃のKO勝利。
 試合前は正直ベイダー有利なんじゃないかと思っていたのだが、蓋を開けてみればリョートが王者時代を彷彿とさせる試合内容で完全復活。最終的にショーグンを押しのけてタイトル挑戦権を獲得するわけだが、それも納得するしかありませんな。まあジョーンズともう1回やって勝てるかと言ったら何とも言えないところなわけだが・・・。

マウリシオ・ショーグン○-×ブランドン・ベラ(4R TKO)
 1R早々にショーグンがベラの蹴り足をつかんでテイクダウン。この後も決定打はないがショーグンがグラウンドで上をキープし、ラウンドを取った印象。
 2Rは開始早々にショーグンがパンチ連打で猛攻。グラウンドにも飽きたので一気に仕留めに行ったか・・・と思っていたら逆にベラのカウンターのパンチを効かされ、ショーグンが後退。試合の流れが急に分からなくなってくる。
 この後も主導権を握って攻めているのは基本的にショーグンなのだがスタンドの一撃ではベラも負けてはおらず、そうこうしている内に両者消耗してグダグダに・・・という展開が続き、気づけば4Rに突入。ああっ、メインでさえなければ3Rで終わってくれたのに!
 このままフルラウンド戦っても不思議じゃない雰囲気だったが、4Rにショーグンの左をもらったベラがふらつくと、ショーグンが左右の連打で追撃しベラがようやく陥落。ショーグンが力ずくのKOで何とか勝ちをもぎ取った。
 セミがああいう試合になった時点でショーグンは勝敗だけでなく試合内容というもう一つの勝負も背負わされてしまったわけだが、こちらは言うまでもなく完敗。最近のショーグンは誰と戦ってもPRIDEっぽい試合になるな。ここでいう「PRIDEっぽい」は「粗い」に置き換えてしまっても意味が通じるわけだが。タイトル挑戦がおあずけになったショーグン、次戦はトップ集団の誰かとやることになるだろうけど、何か誰と戦っても苦戦しそうな気がしてきた。

マニー・ガンバリャン○-×小見川道大(判定)
 ここからは前座の試合。小見川は1Rこそ左を当ててフラッシュダウンを奪うもののそこから先が攻め込めず。結局これが唯一のチャンスで、2R以降は有効打を奪えないまま要所要所でガンバリャンに攻め込まれ、判定3-0で完敗。小見川は動きは悪くないのに、ポイントを取るための決定的な攻めが出てこない。
 これでUFC復帰以降1勝4敗。まあリリースは覚悟しないといけない状況でしょう。ちょうど国内でケージ大会も増えつつあるし、年末にはVTJもある。この辺りでの出直しを期待したいところではある。

ジョシュ・グリスピ○-×ハニ・ヤヒーラ(1R ノースサウスチョーク)
 序盤こそタックルを切って打撃を狙っていったグリスピだが、ヤヒーラがテイクダウンに成功するとそこから先は攻められっぱなし。最後はノースサウスでヤヒーラが一本。一度はタイトル挑戦権も手にしていたグリスピだが、気づくと相当負けが込んでいる。

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Commented by マラビージャ at 2012-08-07 01:56 x
最初の3試合は面白かったですね。特にローゾン×ヴァーナー、リョートのフィニッシュ。あと、ショーグンの印象なんですが・・・。

とあるブログでも書いてたんですが、特にジョーンズと戦いたいという気持ちはないのかなと感じます。試合自体は相手に合わせてバッチリ仕上げモード又はやんわり仕上げモードで何だかんだ取りこぼさないとは思うんですが。

魅力的な選手であることは変わりないので、ヒリヒリするマッチメイクでヒリヒリする試合を観たいですね。
Commented by at 2012-08-07 22:59 x
また修羅の門の感想も書いてくださいね(^o^)
Commented by nugueira at 2012-08-09 08:42
>マラビージャ様
 on FOXには珍しい神興業か、と思いましたが最後が締まりませんでしたね。ショーグンは試合ごとのムラが大きすぎる気がします。

>寅様
 というわけで書かせていただきました。ご覧ください。
by nugueira | 2012-08-05 22:43 | UFC | Comments(3)