反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC147の感想

ユーリ・アルカンタラ×-○ハクラン・ディアス(判定)
 1Rはディアスがトップをキープし、肩固めを狙うなど終始優勢。2Rはアルカンタラが下から腕十字に切り返す場面を作りもしや、と思わせるものの、これを凌いだディアスが1Rと同様テイクダウンから試合のペースを握る。3Rはスタンドで様子見の展開が続き、終了間際にトップを取ったアルカンタラがパウンドを強振していくも、時すでに遅し。ディアスが文句なしの判定勝利で9連勝。
 敗れたとはいえ、アルカンタラも2Rの腕十字などところどころで高い実力を発揮し、見応えのある好勝負に。正直言って日沖がこの2人のどちらかと戦った場合、果たして勝てるのかどうか・・・。フェザー級も果てしなく層が厚くなってきた。

ファブリシオ・ヴェウドゥム○-×マイク・ルソー(1R TKO)
 ヴェウドゥムが的確なパンチから首相撲へのヒザを狙っていき、序盤からルソーを圧倒。迎えた1R2分過ぎ、ヴェウドゥムの右アッパーがクリーンヒットしルソーはガクリとダウン。ヴェウドゥムが追撃のパウンドを何発か入れたところでレフェリーストップ。
 両者の実力差も当然あっただろうけど、それに加えてルソーは会場の雰囲気に呑まれてしまった感じも。ヴェウドゥムがあんな大歓声で迎えられる場面なんて初めて見た。ブラジル大会でアウェーを戦う選手は本当に大変だよなあ。

ゴドフレイド・ペペイ×-○ロニー・“ジェイソン”・マリアーノ・ベゼーラ(判定)
 TUFブラジル・フェザー級決勝。ジェイソンは感極まったのか入場の段階で涙を流している。自伝のタイトルは『泣き虫』で決定だな。
 大振りのパンチを振るっていくペペイに対し、ジェイソンは右のオーバーブローが的確にヒット。ペペイは引き込みを連発するややオールドスタイルな試合運びを試みるもうまくいかず、2Rから明確にジェイソンのペースに。終盤はペペイがローブローを連発しやや荒れた展開になったが、ジェイソンが判定勝利。UFCとの正式契約を勝ち取った。

セザール・フェレイラ○-×セルジオ・モラレス(判定)
 こちらはミドル級決勝。カポエイラ仕込みの打撃で攻めるフェレイラに、柔術世界王者のモラレスは首相撲を避けて寝技狙い。2Rにフェレイラの後ろ回し蹴りがモラレスにヒットするが、ラウンド後半にモラレスの突進しながらのパンチ連打がフェレイラを捉え、一気に逆転のチャンス。しかしモラレスはここで攻め切れず、フェレイラに回復のチャンスを与えてしまう。3Rはお互い手数の少ない展開となり、結局スタンドで優勢な場面の多かったフェレイラが判定勝利。
 TUF決勝戦の試合を見るのは今回が初めてだったのだが、2試合ともナンバーシリーズのPPV枠で見せられるには少々辛いレベルだなあ、という印象。TUFを見ていて展開を追っている人はまた違う受け止め方をするんだろうし、実際会場内は偉い盛り上がりだったけど。

ヴァンダレイ・シウバ×-○リッチ・フランクリン(判定)
 開始時には場内2万人が「イーッツ・ターイム!」の大合唱。ブラジルの観客は本当にテンションが高い。
 1R序盤、フランクリンの蹴りにシウバがカウンターの右を合わせる。その後はフランクリンが圧力をかけ続け、左ミドルやパンチを入れていく。基本的にフランクリンが自分のパンチの距離で戦っているが、シウバも返しのパンチやハイをきっちり出しており動きは悪くない感じ。
 2Rもフランクリンが左ミドルやボディブローを起点に試合のペースを作っていくが、ラウンド終盤にシウバが強引に前に出ながら左右のフックを連打。右フックでフランクリンをダウンさせると、さらにパウンド・鉄槌の連打。フランクリンは一瞬動きが止まった感じもしたし止められておかしくない場面だったと思うが、タックルなどでごまかしながらなんとか耐え続けラウンド終了のホーン。何とか命拾いをする。
 シウバはこのラッシュでスタミナを消耗してしまったか、3Rは手数が出なくなる。フランクリンのボディ攻めもここにきて効いてきたようで、ミドルやボディブローでシウバが露骨に後退する場面が増えるようになる。ラウンド終盤にはフランクリンが組み付きからテイクダウンに成功しヒジとパウンドで攻勢。2Rの失点を取り返した。
 4・5Rはフランクリンは徹底してアウトボクシング。シウバは2Rの再現を狙いたいがスタミナが残っていないか、フランクリンのジャブに押されて距離を詰められない。フランクリンは巧みな上下の打ち分けで間合いを制し続けると、5R終盤にシウバが仕掛けた打ち合いでも左フックを入れ、シウバが片膝をついたところで試合終了。三者とも49-46でフランクリンが勝利。

 フランクリンは2Rの大ピンチを耐えたのと、3R以降も落ち着いて自分の試合を組み立てていったのがお見事。まるでエドガーの試合を見るようだった。一方のシウバも敗れはしたものの、カウンターのパンチやハイキック、2Rの強引なラッシュなど動きは決して悪くなかった。それでも勝てなかったのは、やはり肉体の衰えなんだろうなあ。
 5Rならではの名勝負を堪能できたけど、結果的に2Rにマリオ・ヤマサキがストップしなかったことが勝敗を分けてしまった形に。本人がどこまで意識的だったのかは分からないが、こういう「審判が試合を作る」レフェリングは色々と議論を呼ぶと思う。

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Commented by gsp at 2012-06-25 07:28 x
全盛期ならあそこで極めていたでしょうね…

でも今までのスタイルじゃだめと感じ、30半ばで進化を遂げるヴァンダレイはすごいと思います。
Commented by ポン at 2012-06-25 08:43 x
フランクリンはアウトボクシングというより忠実に自分の距離で試合を組み立てていた感じ。
終始前に出てプレッシャー掛けていたし。
Commented by nugueira at 2012-06-25 20:42
>gsp様
 シウバは今の自分の技術をどう組み立てたら勝てるのか、という点をきちんと考えて戦っているように見えました。UFCだと楽な試合は組んでもらえないので苦しい戦いが続くと思いますが、もうひと頑張りしてほしいと思わせる試合でしたね。

>ポン様
 解説のTKが「4Rに餌を撒いて5Rにカウンターを狙ってるんじゃ…」と分析してましたが、様子を見る場面と前に出て打っていく場面の見極めが完璧だったと思います。
by nugueira | 2012-06-24 22:32 | UFC | Comments(3)