ストライクフォース・ヘビー級トーナメント
2012年 03月 08日
1回戦が始まったのが昨年2月だから、完結までに所要1年3ヶ月。これは格闘技史上最長のトーナメントではないか。とも思ったのだが、さにあらず。
・2010年7月に開始されたSRCバンタム級ASIAトーナメントは未だ決勝が行われていない。
・2006年8月に開始されたMARS83kgトーナメントはAブロックが終了したのみで、Bブロックは未だ開催されず。
どうだ、見たかアメリカ!これがジャパニーズMMAの底力だ!!
という与太話はさておき(これはこれで書きたかったネタだったけど)、「開始当初のワクワク感からの落差」という点では今回のトーナメントは間違いなくMMA史上ナンバーワンに輝くのでは。
盛り下がった要因は色々あって、順に挙げると
①ヒョードルが初戦敗退
②アリスターがヴェウドゥム相手に大凡戦
③そのアリスターがトーナメント離脱・UFC参戦
④リザーバーのコーミアがアントニオ・シウバを破って決勝進出
といったところ。①②はガチである以上仕方のない話で、ヒョードルの敗戦はこれはこれでドラマチックという見方もできたけど、③④がどうにもいただけなかった。
「この8人の中で優勝した奴は間違いなく強いし、UFCも無視できなくなっちゃうよね」というのがトーナメント開始時のファンの平均的な感想だったと思うのだが、「この8人」に入ってなかった人が決勝に残っちゃってるんだもん。しかも途中で抜けてその原因を作ったアリスターは一足先にUFC王座に挑戦しちゃうし。そりゃトーナメントへの関心も薄れますわ。(一言フォローしておくとコーミアの実力自体に不満があるわけではなく、間違いなく強い選手だとは思うけど。)
結果的にズッファに買収されていいように利用されてしまった形で、なんとか決勝を迎えられただけ良かった、と考えておくべきなのか。
と散々文句を言っておいてなんだけど、その決勝戦、勝負論的にはなかなかの好カード。実績ではジョシュが大きくリードしているけど、レスリング出身でボクシングスキルにも秀でているという「今風北米スタイル」のコーミアとの相性はどうなのかな、というのは興味深いところ。モンソン・ペザォンをなで斬りにしてきたコーミアが一気にジョシュを食っちゃう可能性も十分あると思ってます。
アリスターやヴェウドゥムを筆頭に、UFCヘビー級戦戦では旧ストライクフォース勢が一気にのしてきているところ。このトーナメントの覇者も、それこそUFC移籍・即タイトルマッチor挑戦者決定戦という扱いになって何らおかしくなさそう。
でもジョシュが勝った場合、ダナとの長年の確執を考えるとそのまま離脱もあり得るのかなあ。うーん、やっぱりこのトーナメント、無事には終わってくれなさそう。
スカパーPPVもいつの間にかなくなってた。人気ブログランキングへ