反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC144観戦記①

 9時ちょっと過ぎにさいたま新都心に到着。もう人ごみの凄さに驚き。冗談抜きでかつてのPRIDE以来の光景だったと思う。あと行きの車内も含めて外国人率の高さも特徴。UFCの海外開催って「現地在住の欧米人のニーズに応える」という面もあるのかな。

 席に着いた時点では意外と閑散としていて「本当に始まるのか?」と思ったが、9時半直前に何の前触れもなく第1試合スタート。いよいよ日本大会の幕が切って落とされる。

田村一聖○―×ジャン・ティエカン(2R KO)
 パンチの応酬から田村が先にグラつくものの、パンチを入れ返してジャンをダウンさせるとそこから上をキープ。悪くない動きで1R終了。そして迎えた2R、ジャンのパンチに合わせた田村の右がクリーンヒットし、ジャンは一撃で失神。衝撃のKOで田村が日本大会の火ぶたを切った。
 基本給6000ドル+勝利ボーナス6000ドル(推定)は田村の日ごろのファイトマネーとはケタが1つ2つ違っていると思うのだが、それに加えておそらく継続参戦もゲット。田村は試合だけじゃなく格闘技人生のワンチャンスをものにしたな。

水垣偉弥×―○クリス・カリアーゾ(判定)
 ハイキックを交えながら攻めてくるカリアーゾに、水垣は1・2ラウンドとテイクダウンを奪い上をキープ。カリアーゾは下からオモプラッタなどを仕掛ける場面はあるものの決定機にはならず、背中を着けてガードした時間が長いまま試合終了微妙なラウンドもあったものの、まあスプリットで水垣という感じかな・・・と思ったら判定は3-0でカリアーゾ。場内ブーイング。
 冷静に振り返るとスタンドで打撃をちょこちょこもらっていたのが印象悪かったのかな、という気もするのだが、やっぱりいわゆる「UFC基準」なら水垣がポイントを取ってしかるべきだよなあ。最近頻度が高い「疑惑の判定」がここで出ちゃったのは残念。

福田力○―×スティーブ・キャントウェル(判定)
 福田はパワーホールで入場!オクタゴンの「ど真ん中」に立つ!
 開始早々に福田はタックルからテイクダウンに成功するとパウンドのラッシュ。立ち上がった後はスタンドの攻防になるが、やはりライトヘビー級から落としたチャントウェルの方が一発の重さでは勝っている感じ。タックルも読まれてしまい福田には少々嫌なムードになってくるが、2ラウンド後半から攻め疲れか減量苦か、キャントウェルが一気にガス欠。終盤はボディ攻めを露骨に嫌がって下がるようになり、判定3-0で福田が勝利。疑惑の判定・交通事故と続いた悪循環を一気に断ち切った。

山本“KID”徳郁×―○ヴァウアン・リー(1R 腕十字)
 KIDの入場時には大歓声。この後の五味もそうだったのだが、やっぱり今回の観客は旧PRIDEファン等のライト層がけっこうな比率を占めてたのかな。
 軽快なステップを踏みながらパンチを入れていくKID。リーの組み付きも簡単に押し返し、ケージ際で左右の連打からヒザ蹴りを打ち込む場面を見せる。KIDペースで進むかと思っていたところに、パンチを入れられたKIDがタックルからテイクダウン。下になったリーが三角絞め、さらに腕十字へと移行するとKIDがあえなくタップ。場内が静まり返る中、喜びを爆発させるリーと、マットを叩いて悔しがるKID。
 前回のウエノヤマ戦と同様、KIDの動きは決して悪くないはずなのだが、それでも勝てない。全盛期なら序盤の連打の場面で仕留めていたはずだし、最後の場面を凌げなかったことも含めてこれが現状のKIDの実力であり限界、ということか。これで3連敗。さすがに残留を期待するのは厳しい状況になってきた。

五味隆典○―×光岡映二(2R TKO)
 スタンドの攻防では基本的に五味が圧力をかけるものの、光岡も細かいパンチを入れ五味のペースにはさせない。五味はミドルやヒザ蹴りをうまく交えて攻め込むが、1R終盤に光岡の右フックがカウンターでヒットし五味ダウン。光岡は覆いかぶさって三角を狙うが、ここはホーンに五味が救われる。
 完全に五味劣勢のムードになってくるが、五味はこれで尻に火がついたのか、2R序盤から猛然とラッシュ。パンチとヒザで光岡を下がらせると、最後は亀になった光岡に鉄槌を入れ続けたところでレフェリーストップ。なんとか生き残りへ首の皮をつないだ。
 今日の五味は「鎮火」は免れたものの、せいぜい「ボヤ」という程度。ファンの声援で無理やり炎上につながったという感じ。ミドルやヒザを出せていたのは一つの進歩だけど、スタンド勝負で光岡に追い込まれてしまったのはいただけない。今後外国人勢を相手に白星を積み上げるのはやっぱり難しそう、という結論になってしまう。

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by nugueira | 2012-02-26 22:07 | UFC | Comments(0)