豪腕、逝く。マイク・ベルナルドが死んだ日。
2012年 02月 15日
自分の格闘技生観戦デビューは2000年のPRIDEだが、K-1はそれ以前から地上波中継で観戦していて、ベルナルドの幾多の名勝負もテレビを通じてほぼリアルタイムで見てきた。観客の歓声でゴングがかき消された2001年のバンナ戦はテレビの前で手に汗握っていたっけ。
戦績だけを追いかけていく限りでは「周りに勝つことを期待されながら、最後までその期待に応えられなかった選手」という評価が客観的なのかもしれない。
グッドリッジにKO負けしたあたりから打たれ弱さが目立つようになり(グッドリッジについては別途悲しいニュースが入ってきており、こちらはこちらで胸が痛む。)、選手生命の晩年は立ち技格闘家の悪い典型例を地でいくような姿だった。
ただ、最後まで勝ちきれない詰めの甘さや脆さ・危うさも含めて、「日本人の感性に合う」選手だったのだろうな、と思う。
自殺と報じられている以上の詳細は伝わってこないし、最近のベルナルドの生活状況を知らない人間がとやかくコメントする資格はない。それでも一言言わせてもらえるのであれば、多くのファン・関係者を悲しませるこのような去り方は、やはりファンに対する裏切りであり、リング外での戦いにおける敗北である、という感想はベルナルドにとって酷だろうか。
とはいえ、ベルナルドがこのような形で最期を迎えたからといって、彼の生んだ名勝負の価値が減ずるわけでは全くない。今はただ、ご冥福をお祈りします。
確かに「リング外での戦いにおける敗北」と言うヌゲイラさんの言葉は厳しいご意見なのかもしれませんが、格闘技に勇気を貰い、大好きだからこその言葉なのかなと感じます。
自分も何かを言える立場にはないのですが、格闘技に勇気をもらっている者としてなんだか悔しいし、悲しいです。
ベルナルド氏が生んだ名勝負に感謝し、少しでも強く生きて行けたらなと思います。ご冥福をお祈りします。
これで格闘技がいかに危険か、そしてその危険な格闘技で危険な判断をする角田がいかにダメなやつかわかりました。
ベルナルドはリアルタイムで見ていたわけではないんですが、K-1四天王の中で一番好きな選手でした。
ご冥福をお祈りします。
格闘技って大げさではなく「どう生きるか」という勇気や感動をもらえるジャンルだと思うんですよね。これまで数多くの感動を与えてきたベルナルドだからこそ、こんな別れ方は見たくなかった、という思いを抱いてしまいます。
>gsp様
これまでK-1や総合のリング禍は幸い発生していませんが、こういう引退後の障害発生はこれからも増えそうで心配です。