反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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さらばミルコ

 少し間が空いたものの、ミルコ引退の報に接して思うことをつらつらと。

 今ミルコの戦績を確認したのだが、藤田戦から先日のネルソン戦まで、ミルコのMMAキャリアはちょうど40戦。驚くべきは、自分がその全てを会場観戦・もしくはテレビ観戦(コンゴ戦だけはネット動画だったけど)で目にしていたということ。

 「格闘技ブーム真っ盛りに活躍した選手なんだから当たり前なんじゃ」という声もありそうだが、一人の総合格闘家のデビューから引退まで全試合を見届けるというのは、よほど熱心に会場観戦しているかその選手の関係者でもなければ難しい話。外国人のトップ選手についてそのキャリア全てを多くのファンが見届けた、というのはおそらくミルコが最後なのでは(ブロック・レスナーも該当するけど、おそらくミルコほどの試合数をこなす前に引退しそうだし。)。

 加えてミルコの場合、そのキャリアもこれ以上無理なくらい波乱万丈だった。もともとK-1のトップ少し下の選手だったのが、「K-1対猪木軍」という時代のうねりに巻き込まれるようにMMAへ参戦。「プロレスラーキラー」として多くの日本人レスラーを葬った後、最強の外敵としてPRIDEへ本格参戦することになる。

 これであっさり頂点を獲っていたら「外敵」「ヒール」のままだったと思うのだが、ここからミルコは躓き続ける。ヘビー級暫定王者決定戦ではノゲイラに一本負け。捲土重来を期したヘビー級GPでは1回戦でランデルマンにまさかのKO負け。ここから怒涛の7連勝(うち6連続KO)で念願のヘビー級タイトルマッチにたどり着くも、ヒョードルに跳ね返されベルトには手が届かず。今のMMAではありえないハイペースで試合をこなしたことも相まって、ミルコがヒョードル戦にたどり着き、そして敗れるまでの過程は一つの「大河ドラマ」だった。

 数々の挫折を乗り越え、2006年には無差別級GPを制し念願のベルト獲得。結果的にPRIDE終焉の直前にミルコが頂点に立ったのは、運命のいたずらなのか、格闘技の神の差配なのか。
 更なる栄冠を求めて参戦したUFCでは結局4勝6敗。ケージへの対応、そもそも選手としてのピークを過ぎてしまったことなど敗因は色々あると思うが、この結果がミルコの栄誉を汚すものだとは思いたくない。

 奇しくも同日にBJ・ペンも引退を発表することとなった。純粋なMMAの歴史への寄与度ではミルコに匹敵、もしくは上回る存在だが、やはり見ている側の思い入れとしてはミルコ引退の方が印象強くなってしまう。日本の格闘技ファンがここまで歴史を共有し、感情移入ができる外国人選手はおそらくミルコが最後ではないかと思えてならないのだ。
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Commented by at 2011-11-13 15:16 x
ミルコは本当に魅力的な選手でしたね。
俺は奴の嫁以上に奴の事を考えているは凄いミルコらしいと思いました(笑)本当にヒョードルのことばかり考えていたんでしょうね。
そういえば昔ミルコの応援サイト?にメールしたら返事が来ましたが、やはりあれはスタッフが打ったのでしょうかね?
Commented by nugueira at 2011-11-15 20:57
>虎様
 ヒョードルとのキャラの対比も含めて、あの時期のPRIDEは本当に「ドラマ」としても面白かったですよね。
 サイトはさすがにスタッフが管理していたのではないでしょうか・・・。
Commented by at 2011-11-18 15:06 x
やはりそうですよね(笑)
それでも当時は数多いであろうファンに返事を出してくれたのを凄い嬉しく思いました。
総合に挑戦させた石井館長やるなあ‥‥
Commented by nugueira at 2011-11-18 20:47
>虎様
 あの時のミルコ抜擢がこういう結果につながるあたり、なんだかんだ言って石井館長も「持ってる」人間ですよね。
by nugueira | 2011-11-12 23:21 | UFC | Comments(4)