反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC136の感想

 熱戦続きだったUFC、WOWOWで視聴しての感想を。

メルヴィン・ギラード×-○ジョー・ローゾン(1R 裸絞め)
 これまで同様、軽快なステップから打撃を打ち込んでいくギラード。しかし踏み込んだところにカウンターの左フックを合わされグラつくと、タックルをガブられローゾンにバックを取られる。ローゾンのチョークがあっさりと極まり、ギラードあえなくタップ。まさかの秒殺一本負け。
 ライト級ではペティスやミラーといった王座挑戦目前の選手が取りこぼす結果が続いていたものの、まさかギラードまでこの流れに呑み込まれるとは。こうなるとベンヘンvsグイダの勝者が次期挑戦者だろうか。あるいはメレンデス?

レオナルド・ガルシア×-○ナム・ファン(判定)
 リーチでは劣るファンだが、序盤からボディー・顔面へのきれいな打ち分けを見せガルシアを圧倒。ガルシアはダメージかガス欠か2Rからパンチの大振りが目立つ。3Rにはその大振りなフックが当たってファンが失速する場面もあったものの、判定は逃げ切りでファン勝利。リベンジを果たすとともにUFC生き残りにも成功した。

チェール・ソネン○-×ブライアン・スタン(2R 肩固め)
 ゴングと同時にタックルに行ったソネン、組み合いの展開をしばらく続けた後テイクダウンに成功。こうなると完全にソネンのゲームで、サイド・マウント・バックとポジションをキープし続けながらパウンド・肘でスタンを削っていく。
 2Rもスタンの不用意なローに合わせてソネンがあっさりテイクダウンを奪うと、ブレイクの後さらにスタンをリフトするように豪快なテイクダウン。最後は肩固めでスタンをタップアウトさせ、1年2か月ぶりの復帰戦を圧勝で飾った。
 ブランクだけが不安要素だったものの、終わってみれば伸び盛りのスタンを何もさせず圧倒。やはり打倒アンデウソンの一番手はこいつか。と思ったら試合後のマイクで第一声が「アンデウソン、お前はクソ野郎だ。」。さらにスーパーボウルウイーク(来年2月?)の対決を要求し、自分が負ければUFCから去ると断言。うわあ、これで「チェール・ソネン34歳、アンデウソン・シウバに負けたら即引退!スペシャル」が決定ですよ。

ジョゼ・アルド○-×ケニー・フロリアン(判定)
 1Rはアルドのパンチの間合いをつぶしたケンフロが組み付き、ケージ際へ押し込んでいく展開に終始。アルドもディフェンス能力の高さを見せテイクダウンは許さなかったものの、このラウンドはケンフロが取ったか。
 2Rは様子見の展開が続いたものの、アルドが着実にローとパンチをヒット。ケンフロはポイントを取るためには組み付く場面を増やしたいが、アルドがその展開に持ち込ませてくれないか。
 試合が大きく動いたのは3R。アルドがローからパンチの連打を叩き込むと、ケンフロのタックルを切ってマウントを奪取。一気に試合のペースを引き寄せる。
 4R以降は懸念された減量の影響か、ケンフロは動きがガクッと落ちてくる。一方のアルドは巧みなサークリングでスッとケンフロの死角に回り込むと、リーチ差をものともせずにパンチを打ち込んでいく。結局ケンフロは最後までテイクダウンを奪うことができず、3者とも49-46の大差でアルドが防衛に成功。ライト級からの侵略者を返り討ちにした。
 正直アルドにとっては今回が最強の挑戦者のはずで、王座交代もあっておかしくないと思っていたのだが、それでもピンチらしいピンチを迎えることなく圧倒。こりゃこの階級も長期政権のムードが漂ってきたが、今月オクタゴンデビューを迎える日沖は絶対王者の牙城にどこまで迫れるか。

フランク・エドガー○-×グレイ・メイナード(4R TKO)
 序盤にいい動きを見せていたのはエドガー。軽快なフットワークからパンチを入れ、さらにはタックルを仕掛けていく。しかしラウンド中盤にメイナードの右アッパーがクリーンヒットし一気に形勢逆転。エドガーはパンチを返してはいくもののダメージの色濃く、メイナードがパンチ、さらにはタックルをガブってのパウンドで攻勢。エドガーは止められてもおかしくない状況で1R終了のホーンを聞くという、まるで1月の試合の録画再生を見るかのような展開。
 しかしここからリカバリーしてしまうのがエドガーの物凄いところ。2R以降は体勢を立て直し、軽快なステップから出入りの早いパンチを打ち込んでいく。メイナードは1Rの打ち合いでいいパンチをもらっているせいか慎重な動きに徹してしまう。2・3Rは手数でエドガーがポイントを奪いイーブンに戻すという、これまた前回の試合のVTRを見るかのような展開。
 そして迎えた4R。この辺りになるとメイナードはエドガーのスピードについていけないのが明らかになっており、完全にエドガーのペースに。エドガーのタックルをメイナードが切るものの、離れ際にエドガーが右アッパーをクリーンヒット。ガクッと腰を落としたメイナードのダメージを見逃さず、右の連打でメイナードをダウンさせると追撃のパウンドを入れたところでレフェリーストップ。逆転TKOで因縁の試合に完全決着をつけた。
 もう今回のエドガーについては「凄いものを見た」の一言。この馬鹿げた回復力とスタミナは何なんだ。2R以降の動きなんて、ダウン寸前に追い込まれた選手のものじゃないですよ。最後のフィニッシュもお見事で、これまでの「手堅い勝ち方をする地味な王者」というイメージを一気に払拭した感じ。こりゃライト級も政権交代は簡単な仕事じゃないなあ。
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by nugueira | 2011-10-09 15:48 | UFC | Comments(0)