ベラトール48の感想
2011年 08月 21日
マルロン・サンドロ×-○パット・カラン(2R KO)
序盤からパンチを積極的に繰り出して圧力をかけていくのはサンドロ。カランのパンチは上手く間合いを見切ってかわし、1Rはサンドロのペース。
2Rも同様の展開で、カランの細かいパンチをもらう場面はあったものの、サンドロも逆に踏み込んでのパンチでカランを下がらせる。全体としては引き続きサンドロのペース・・・と思ったラウンド終盤、カランのパンチをヘッドスリップでかわしたサンドロの頭が下がったところに、カランの右ハイがクリーンヒット。大の字に倒れたサンドロが起き上がれない衝撃のKO劇でカランが逆転勝利。
KOシーン直前まではサンドロが押していただけに「もったいない」という感想が真っ先に出てくるけど、ここは当てたカランを褒めるしかないかなあ。KOシーンの前にもハイを出す場面があって、狙い澄ましていた節はあったし。
しかし昨年はSRCでKOの山を築き、大晦日には敗れたとはいえ日沖と死闘を繰り広げたサンドロがこんな姿を晒すことになるとは。「北米基準」で強い選手かと言われればそれなりに穴もあるので、UFC王者になる姿を予想していたわけではないけど、ベラトールならメンツがそれほど濃いわけでもないしまあ勝ってくれるかなあ・・・ぐらいに思っていたが、今の北米MMAではそういう予想すら「甘い」ということなのか。
SRCに対して特段強い思い入れはないけど、サンチアゴといい今回といい、日本になじみの選手が負けるのはやっぱりショック。流れとしては嫌な展開になっている中、10月にオクタゴンデビューを迎える日沖。この空気をどうにか打ち払ってほしいところ。