反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

UFC132の感想

ティト・オーティズ○-×ライアン・ベイダー(1R ギロチンチョーク)
 開始後しばらく様子見の展開が続いた後、ティトが踏み込みながらの右フックをヒットさせベイダーダウン。そのままギロチンに捕らえたティトが締め上げ、見事な一本勝ち。
 今回ティトの勝利を予想した人間が、いったいどれだけいたのか?ズッファ側としては引導を渡すためのマッチメイクだったはずが、まさかのビッグ・カムバック。ティトはベイダーだけでなく会社にも勝っちゃったなあ。オクタゴンサイドでかつてのライバルであるランディやリデルが見守る中、勝ち名乗りを受けるティト。非常に画になる光景だった。

カーロス・コンディット○-×キム・ドンヒョン(1R TKO)
 序盤ドンヒョンにテイクダウンを許す場面もあったものの、コンディットが跳びヒザからのパウンドでドンヒョンを粉砕。これでいよいよベルトへの道のりが見えてきたか。

デニス・シバー○-×マット・ワイマン(判定)
 シバーがソティロポロス戦でも見せた「倒されずに殴り続ける」スタイルで、1Rはワイマンのしつこいタックルを切り続ける。しかし2Rにテイクダウンを許すと一気に防戦一方となってしまい、ワイマンの肘でおびただしい流血。3Rも決定的な場面は作れない厳しい展開だったが、判定は3-0でシバー。
 3Rはワイマンが完全に流しており、終了間際のトップからの攻撃でシバーがポイントを取った、と考えればまあ理解できなくはない判定。怒るワイマンの気持ちも分かるけど。シバーは勝ったものの、一度寝かされると弱いことが露呈してしまい、底が見えてしまった感じ。

メルヴィン・ギラード○-×シェーン・ローラー(1R TKO)
 序盤から積極的に攻勢を仕掛けるギラードが、パンチ連打でダウンを奪った後、首相撲からのヒザ・パンチでローラーを粉砕。これでギラードは5連勝。このクラスの選手が「中堅」に位置するのだから、今さらながらUFCの層の厚さたるや・・・。

ブライアン・ボウルズ○-×水垣偉弥(判定)
 1Rは打撃・組み付きともに悪くない動きを見せていた水垣だが、2Rに蹴り足をつかまれながらボウルズの右をもらいダウンすると、そこからバックをキープされる苦しい展開。3Rもボウルズにバックを取られてしまい、無念の敗北。終始場慣れした落ち着いた動きを見せていたが、上位陣の牙城は崩せず。

ヴァンダレイ・シウバ×-○クリス・レーベン(1R TKO)
 開始と同時に打ち合いになる両者。レーベンの左を食らいながらもシウバが首相撲の体勢で組み付くが、レーベンのクリンチアッパー連打を食らい、前のめりにダウン。1年半ぶりの復帰戦はわずか27秒でのKO負け。
 近年のシウバの打たれ弱さを考えれば予想できない結末ではなかったけど、それでもこういう負け方を見せられるとヘコむ。これまた今さらだけど、PRIDEがどんどん過去の世界になっていくなあ。

ドミニク・クルーズ○-×ユライア・フェイバー(判定)
 恥ずかしながらクルーズの試合を見たことがなく、「スイッチを多用する変幻自在のスタイル」という活字情報しかなかったのだが、初めて映像で見て度肝を抜かれた。相手の正面に立つことなく、ロー・ミドル・パンチを休みなく繰り出し続けるファイトスタイルは、今まで全く見たことがない種類。GSPが「MMAの完成形」なら、こちらは「MMAの進化形」といったところだろうか。
 1Rにパンチで尻餅をつかせたのをはじめ、フェイバーもビッグヒットは何度か入れたものの、終始手数でクルーズが試合を支配。終盤は消耗戦の感じもあったが、磐石の内容で判定勝利。王座防衛とともにリベンジに成功。
 フェイバーだからこれだけの名勝負になったけど、今後クルーズを追い込める選手が出てくるのかなあ。少なくとも日本人が割って入ることが全く想像できない世界になっていることだけは確かだけど・・・。
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Commented by gsp at 2011-07-04 12:28 x
水垣おしかったですね…
いい動きではあったんですが…

ヴァンダレイなんかパンチ下手になってました?
Commented by nugueira at 2011-07-04 20:02
>gsp様
 惜しいは惜しいんですが、上位グループとの埋めがたい差も垣間見えた感じもしてしまいます。
 ヴァンダレイは「どちらが先に一発当てるか」という展開だったので、パンチの技術以上に打たれ弱さが響いたかな、と思いました。PRIDE時代はああいう展開で必ず打ち勝っていたんですけどね・・・。
by nugueira | 2011-07-03 23:44 | UFC | Comments(2)