パンクラスの感想
2010年 03月 12日
鈴木槙吾×-○宇良健吾(1R KO)
しばらく様子見の展開から宇良が顔面にパンチを入れると、そのまま連打を叩き込みKO勝利。ウェルター級タイトル挑戦権を文句なしの内容で獲得。
渡辺大介○-×窪田幸生(判定)
スタンドの削り合いの展開が続いたが、ブランク空けながら軽快な動きを見せた渡辺がパンチの正確さで上回り判定勝利。
大堀竜二×-○キム・フン(1R 腕十字)
ヒザ蹴りを食らいタックルをガブられた大堀、そこからバックを奪われ攻め込まれる。リバーサルに成功するも、逆に下から十字を取られ一本負け。
廣瀬勲○-×石井拓麻(3R チョークスリーパー)
タックルからテイクダウンを取る廣瀬に対し、石井はバックを奪い返すとチョークで締め上げる。ピンチの廣瀬だがここは何とか凌ぐ。
2Rも廣瀬はテイクダウンには成功するが、際の動きが早い石井が1Rと同様にバックチョークの体勢へ。劣勢の廣瀬だが、3Rにスタンド主体の攻めに切り替えると、石井のタックルを切りバックを奪う。2Rまでのお返しのようにそのままチョークで絞め上げ、逆転の一本勝利。
ISAO○-×AB(1R KO)
下になったABをバスターで叩きつけたISAO、そのままパウンドラッシュを叩き込み1分ジャストでKO勝利。
鹿又智成○-×内山重行(判定)
上のポジションをキープし続けた鹿又が、終盤にはサッカーボールキックからパウンドを入れて2-0で判定勝利。
伊藤崇文×-○山田哲也(2R KO)
1Rからグラップリング主体の攻防。落ち着いて対処していた伊藤だが、山田の下からの蹴り上げを食らってダウンし、追撃のパウンドが入ったところでレフェリーストップ。山田は昨年の戦極の敗戦を払拭できるいい勝ち方。一方の伊藤にしてみたら、金星を献上していい時期と相手じゃなかったよなあ、という気が。
KEI山宮×-○久松勇二(判定)
山宮がフットワークを使ってパンチを繰り出す展開だが、クリーンヒットは出ず。3Rには久松も前に出て打撃戦の様相に。お互い決め手はなかったが、久松の積極性が評価されたか判定2-0で勝利。
川原誠也○-×赤井太志朗(判定)
前に出る川原に対し、赤井は上手く距離を殺してグラウンドへ引き込む。川原はこの展開からも落ち着いて上のポジションをキープし、攻勢の場面を作って試合終了。決定打はなかったが判定3-0で川原勝利。決めきれない内容ではあったものの、赤井の土俵に引き込まれつつもしっかり勝利を拾ったのは川原にとって収穫か。
砂辺光久×-○清水清隆(判定)
1Rに砂辺の左で清水がダウン。砂辺の追撃を凌いだ清水はテイクダウンを奪うが、砂辺も下から三角を狙っていく。
2Rに入ると清水がヒット&アウェイのパンチで先手を取るようになり、徐々にペースをつかむ。3Rは打撃とグラウンドがめまぐるしく入れ替わる展開になるが、主導権はやはり清水。砂辺は打撃で先手を取られてしまうのが辛い。
結局2R以降にペースを握った清水が判定2-0で勝利し新王者に。長期政権を築くかと思われた砂辺がこのタイミングで陥落したのは意外。攻め切れてるわけではないがいつの間にか主導権を握っている清水の試合運びはSKアブソリュートのお家芸といったところか。
近藤有己○-×佐藤豪則(判定)
開始早々に近藤の右フックが佐藤のアゴを打ち抜き、佐藤ダウン。倒れながらも佐藤は近藤に組み付いていくが、近藤はここから上を取って1R終了。
結局この攻防が決め手となり、近藤が判定で完勝。暫定王座を防衛し、金井との統一戦に臨むことに。
ここ1年の戦績・勢いからすれば佐藤が勝つ目は十分あると踏んでいたのだが、蓋を開けてみれば近藤が格の差を示すかのような貫禄勝ち。えらく時間はかかったが、ようやくミドル級戦線の役者が動き始めた。同門対決となる王座統一戦はどのような結果になるか。