反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

Krush「初代王座決定トーナメント ~Round.2~」の感想

 GAORAの録画を見たので感想を。

名城裕司○-×堤大輔(判定)
 1Rに名城がパンチ連打から左ハイにつなげ、堤がヒザを着くようにダウン。2Rには堤がパンチを入れるが、打ち合いから名城がワンツー後の右でダウンを奪う。名城はとにかく右のジャブが面白いように顔面に突き刺さり、これだけで主導権を取れている感じ。結局3Rにも追加のダウンを奪った名城が圧勝。70キロ王者決定トーナメントではダークホースになりそう。

山本優弥○-×渡辺雅和(2R KO)
 先手を取ったのは渡辺。パンチからヒザへのコンビネーションで序盤から攻め立てる。優弥はパンチをもらう場面が目立つが、ひるまず前に出て反撃。
 2Rに入ると優弥が徐々に圧力を強め、手数で優勢に。ロープに詰めて前蹴りを入れると、パンチ連打でダウン奪取。渡辺はなんとか立ち上がるが、優弥が追撃のパンチでマットに沈めて完勝。「打ち合い上等」の姿勢はやや目立つものの、自力の差を見せたか。

寺崎直樹×-○才賀紀左衛門(判定)
 1R終盤にラッシュを仕掛けた才賀がハイキック。ダウンにはならなかったが、転倒した寺崎は肩を痛めたか。
 才賀は決定打はないが手数を増やして2R以降もペースを握る。対する寺崎はやはり負傷のせいか動きが鈍い。最後まで間合いをコントロールして着実に攻め込んだ才賀が判定勝利。クレバーとは思うが、この試合運びはやはり好きになれない。

山本佑機×-○白濱卓哉(延長判定)
 放送は延長Rから。ほとんど差のない内容だったが、白濱の方が前に出続けた点が評価されたか、MA王者を食う番狂わせを演じて準決勝進出。

梶原龍児○-×TaCa(判定)
 序盤からパンチの応酬になるが、梶原のカウンターが度々入り、優位に試合を進める。2R以降はTaCaも踏ん張りほぼ五分の展開だったが、ペースを譲らなかった梶原が序盤のポイント差で逃げ切り勝利。やや安全運転が目立つ内容だったか。

卜部功也○-×イ・ソンヒョン(延長判定)
 本来はウェルター級の選手というソンヒョンを卜部はなかなか攻めきれず、本選は三者とも29-29のドロー。終盤にソンヒョンが追い上げる構図だったのでこのまま押し切られておかしくない雰囲気だったが、延長Rは動きの落ちたソンヒョンに対し卜部が反撃。ボディーへの攻めを効果的に使い、競り勝って準決勝へ進出。我慢比べのこの展開でしっかり結果を出したのは成長と言えるけど、大和戦の金星の後ということを考えると正直インパクト不足か。

 63キロトーナメントは面子を見た時点で「本命不在の混戦」という印象だったが、一回戦の内容を見てますますその印象が強くなった感じ。準決勝進出を優先して慎重に戦った面もあるだろうけど。梶原のキャリアがものを言うか、卜部や才賀の勢いが上回るか。全員あっさり負けそうな脆さもあるので、当日のコンディションと勢いが一番いい奴が勝つ、という展開になりそう。

佐藤嘉洋○-×シェムシ・ベキリ(判定)
 序盤からパワフルなパンチ連打と回転系の技で攻めてくるベキリ。タイプ的にはドラゴと似た感じか。佐藤はベキリの猛攻にも落ち着いて対処し、ローとヒザを入れていくおなじみのスタイル。
 2Rに入るとベキリの動きがグッと落ちるようになり、佐藤が圧力をかけて攻め込む展開が目立つ。ベキリも手数自体は最後まで衰えなかったものの、佐藤が試合をコントロールした印象で3R終了。ベキリのパンチを評価するジャッジもいたのか判定はスプリットになったが、佐藤が勝利。「第三章」を白星スタートさせた。
 個人的には票が割れたのが意外。2・3Rはベキリにポイントが入る要素はなかったと思うのだけど。こういう手数でガンガン出てくる選手は佐藤にとってやりやすいタイプじゃないと思うが、それでも自分のスタイルできっちりいなしたのはさすが。こうして振り返るとドラゴに敗れて以降の佐藤の戦いぶりは安定感というか風格が出てきてるね。アウェーの欧州遠征は決して楽な展開にはならないだろうけど、なんとか結果を出してほしいところ。
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by nugueira | 2011-01-24 23:05 | Krush | Comments(0)