反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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戦極 Soul of Fightの感想②

真騎士○―×パーキー(判定)
 真騎士が序盤からパンチを振るっていくもののパーキーはクリーンヒットを許さず、次第に両者とも手数が減り間合いを測り合う展開に。結局決め手のないまま3R終了し、マスト判定で真騎士が勝利。これは正真正銘ドローでいい内容だったなあ。ともあれ、真騎士はこれで2010年は4戦4勝。いよいよタイトルマッチが見えてきたか。

奥野“轟天”泰舗○―×長南亮(1R KO)
 ゴングと同時にパンチを振るっていった奥野が長南のアゴを打ち抜き、わずか19秒でのKO勝利。トンプソン戦に続きまたも大物食いをやってのけた。長南はASTRAのときといい、打たれ弱くなってるのかなあ・・・。

金原正徳×―○前田吉朗(1R TKO)
 打ち合いの展開から先にパンチを入れたのは金原。前田をコーナーに詰めてフィニッシュに行くが、ここで前田がフックを入れ返して形勢逆転。ダメージの残る金原にヒザ・パンチを入れ続けたところでレフェリーストップ。
 試合時間は短いながらも、濃密な攻防の詰まった名勝負。しかしまあ去年のビービ戦といい、前田はどうしてこう忘れられそうなタイミングに限って凄い試合をやってのけるのか。「前」が付くとはいえ実質一階級上の他団体王者を破っちゃったんだから、今年の敗戦はこれで帳消しと言っても過言ではないでしょう。

藤井惠○―×藤野恵実(判定)
 藤井が時おり打撃で押し込まれそうになれながらもテイクダウンを繰り返し奪い完勝。私はいわゆるジョシカクをちゃんと見るのはこれが初めてだったんだけど、そういうビギナー層にも響く試合だったかというと残念ながら合格点には達せず。フジメグ強かったとは思うが。

ブアカーオ・ポー.プラムック○―×中島弘貴(判定)
 前に出てパンチを振るっていく中島に対し、ブアカーオは前蹴りで距離を取ってミドル、距離が近づきそうになると首相撲や投げで中島をいなすというムエタイの王道的な試合運びで完勝。敗れたとはいえ、中島も最後まで前に出る姿勢を貫き続けたのはお見事。お世辞抜きでいい経験になったのでは。

三崎和雄○―×マイク・シール(1R TKO)
 三崎がテイクダウンからバックマウントを奪い、パウンド連打したところでレフェリーストップ。1分ちょっとで何の苦もなく相手を料理。まあ結果的に格下相手のイージーワークだったわけだけど、たまには三崎にもこういう景気づけの試合させてあげてもいいでしょう。試合後にコーナーに登って日の丸振るのを見たときは「そこまで喜ぶほどの相手だったか?」と思ったけど。

マルロン・サンドロ×―○日沖発(判定)
 1Rから必殺のアッパーを振るっていくサンドロに対し、日沖は前蹴りとジャブで応戦。組み付いてサバ折りからのテイクダウンを狙うが、ここはサンドロが踏ん張る。
 2Rは攻め疲れかやや勢いの落ちた感じのするサンドロだが、それでもアッパーをヒットさせ日沖を一瞬グラつかせる場面を作る。
 互いに持ち味を活かしつつも相手に主導権は握らせないシーソーゲームが続くが、試合が大きく動いたのは3R。日沖が前蹴りを効かせてから遂にテイクダウンに成功すると、ラウンド終了までパウンド攻勢。遂に流れが日沖に傾き始める。
 4Rはサンドロが再びパンチを振るい、日沖はカットにより流血。再開の後サンドロはテイクダウンを奪うが、逆に日沖が下からサンドロを絡め取ってペースを握らせない。
 最終R、日沖はサンドロのタックルをガブるとアームロックへ。限界まで絞り上げるがサンドロはタップせず、さらに日沖が腕十字でサンドロの腕を完全に極めたところで終了のゴング。文句なしの内容でサンドロを圧倒した日沖が、激戦を制しフェザー級のベルトを獲得した。

 いやもう、この試合の興奮をどうやって表現したらいいのか。この一戦はSRCのみならず日本格闘技界の切り札カードだったわけだけど、それが期待通りどころかそれ以上の名勝負になってくれるんだから格闘技ファンはやめられない。PPVでは試合後にリング下で屈みこむサンドロの顔をカメラが捉えていたんだけど、背景に勝利者インタビューを受ける日沖の姿が映っていて、まるで映画のワンシーンを見るかのようだった。
 攻略不可能とも思われたサンドロに完勝した日沖については、心の底から「すげえ」の一言。とはいえ、こうなると修斗にもSRCにも「日沖との試合を見たい」と思わせる相手がいなくなってきたのも事実。DREAMとの対抗戦を本格化させるか、それともUFC進出か。2011年の日沖の動向に注目したい。
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by nugueira | 2010-12-31 16:11 | SRC(戦極) | Comments(0)