反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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Dynamite!! の感想

 地上波のみでの視聴でしたが、各試合の感想を。

アリスター・オーフレイム○―×トッド・ダフィー(1R KO)
 アリスターが首相撲からのヒザとフック2発でダフィーを粉砕。ダフィーが緊急オファーだったことを差し引いてもインパクト満点の秒殺KO。K-1にせよMMAにせよ、しばらくはアリスターの試合から目が離せない。

青木真也×―○長島☆自演乙☆雄一郎(2R KO)
 1Rは青木が反則ギリギリのクリンチ、組み付き、ドロップキックで時間を潰し3分間が終了。批判の声もあるだろうけど、青木が勝つためには1Rを乗り切ることが至上命題なわけで、このルールで試合を組んだ以上「戦略」としてああいう行動を取ることは問題でも何でもないでしょう。個人的には見ていてものすごい緊迫感を感じたし。
 という感想を「2Rで青木が一本勝ち」という結果を前提に思っていたのですが、2Rに青木のタックルに長島がヒザを合わせて衝撃のKO勝利。青木はなんでこういうタイミングでこういう結果を出してしまうのか・・・。
 詰まるところ01年の藤田vsミルコと同じで「交通事故」の要素が多分にあったと思うのだけど、結果論としてあそこでヒザを当てた長島を褒めるべきだし、負けた青木は批判されても仕方がない。「結果を出すことでバッシングを封じ込める」のがこれまでの青木のスタイルだったわけで、その裏返しとして負けた事実に対するバッシングは受け止めなければいけないだろうし。2010年は青木にとって起伏の激しい年だったけど、最後の最後で重すぎる十字架を背負っちゃったな・・・。

所英男○―×渡辺一久(3R 腕十字)
 所に簡単にテイクダウンを奪われるものの、そこからの腕十字やチョークはパワーでことごとく跳ね返していく渡辺(当然ながらパワーだけじゃなく「寝技のディフェンスは勉強してきたんだな」と思われる節はあったけど。)。最後にようやく所が一本を取ったが、むしろ渡辺の方が株を上げたか。所は同じ技にこだわり過ぎて動きが雑になっちゃってたね。

京太郎×―○ゲガール・ムサシ(判定)
 パンチで押し込んでいくムサシに対して京太郎はローで応戦。2Rにムサシがローを嫌がり始めた気配があったけど、打ち合いから右フックを食らって京太郎がダウン。3Rに盛り返すもののダウンまでは奪えず、ムサシが08年に続きK-1ルールで勝利。
 京太郎はこのタイミングで総合の選手に負けちゃ駄目でしょう。バンナ戦の勝利は何だったんだ、という話になってくる。じゃあムサシにK-1継続参戦してほしいかといったら、特にそこまでの興味は(ムサシ本人も見てるこっちも)ないわけだし。

古木克明×―○アンディ・オロゴン(判定)
 1R・3Rに打撃でダウン寸前まで追い込まれた古木が判定負け。2R以降は寝技であわや、という場面も作っていたし、アンディという物差しで測った場合、金子賢よりは大健闘でしょう。この辺は俳優とプロ野球選手の差か(当たり前だけど)。
 とはいえ古木の動きを見ていると本当に「総合の練習始めて1年そこそこの選手が色々戸惑いながらデビュー戦やってます」という感じで、今更ながらこういう試合がテレビで流されちゃう状況が問題なんだよなあ。

石井慧○―×ジェロム・レ・バンナ(判定)
 序盤から組み付いてテイクダウンを繰り返す石井。そこから鉄槌、アームロック、足関節で攻めるものの極めきれないまま3Rが終了。
 石井の試合に漂う歯がゆさというか物足りなさというか、この空気は何なんだろう。2010年は6戦して5勝1NCと戦績としては十分なんだけど、見ていてワクワクするものが全くない。強い選手を評するときに「強さの底が見えない」という表現をしばしば使うけど、石井の場合は「その時点の強さの底を丸出しにしながらどうにか結果だけは出している」という感じ。そう思うと格闘技転向直後の吉田は「プロ」としても最上級のパフォーマンスを見せていたんだなあ、というのを改めて再確認。石井は結局1年かけても吉田の壁を越えられなかった、ということなのか。

ミノワマン×―○泉浩(3R TKO)
 最終Rのみの放送だったけど、泉がテイクダウンからパウンド連打でミノワマンを粉砕。面白みに欠けるのは石井と同じなんだけど、自分なりの勝ち方を固めつつある感じ。今年のSRCで勝負論のあるマッチメイクをどこまで組むことができるか。

ビビアーノ・フェルナンデス×―○高谷裕之(判定)
 前回の対戦でお互いの手の内を分かっていることもあってか、スタンドの間合いの測り合いが続き、ビビアーノが時折テイクダウンは取りかけるものの高谷もすぐに立ち上げる、という展開に終始。サンドロ対日沖が「互いの持ち味が真っ向から激突した熱戦」ならば、この試合は「互いの持ち味を徹底的に潰し合う激戦」という感じ。評価は分かれる、というか客観的に見て日沖・サンドロ戦の方が面白かったと思うけど、個人的にこの緊張感ある展開は大好き。会場でこの空気を味わいたかった。
 両者決め手がないものの、テイクダウンを何度か取りかけたビビアーノ有利か・・・と思われた3R残り3分、ビビアーノが高谷を引き込み自ら下に。結果的にこれが致命的なミスとなり、試合終了までパウンドで攻め続けた高谷が接戦をものにし、フェザー級王座を奪還。TBS的には願ったとおりの大団円となった。それにしても、この試合を地上波でノーカット放送したのが驚き。TBSは高谷にそこまで入れ込んでたのか。

 川尻vsトムソン、宮田vs宇野といった勝負論的に興味のあったカードがダイジェストになってしまったのは予想通りではあるけれど残念。桜庭までダイジェストかと思ったら、確かにあの結末じゃ地上波には流せないよなあ。耳取れ事件は去年パンクラスでもあったけど、レスリング出身の選手にはしばしば起こり得る事故なんですかね。
 大会全体としては随所にいい内容はあったけど大爆発はしなかったかなあ、という印象。今年の大みそかはどうなるんだろう、という点は気にはなるけど今から気にしても仕方がないか、と割り切ってます。大みそか以前にK-1やDREAMの先行きが不透明な状況だし、逆に言えばK-1やDREAMが足腰を建て直せれば、大みそかイベントは自然についてくる話でしょう。というわけで谷川さん・笹原さん始め、FEGの奮闘を期待しております。

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Commented by ヒロヒ at 2011-01-01 18:38 x
逃げ得になってしまうルールにそもそも問題があるとは思いますが、こういう試合を受けた以上青木も立ち技で打ち合うまでいかなくともそれなりのものを見せるべきだったでしょう。噛ませならともかく青木の場合は勝てば格が上がるわけでもなかったでしょうし。
世間に対する反抗心を歪んだ形で見せつけて一部のファンを喜ばせようとしているようで腹立たしかったです。実力に対して意識が低くて幼稚な感じがします。
Commented by 五味ぼーなす at 2011-01-02 11:21 x
アオキはスポーツマン的には最悪ですね
ヒールというか嫌われ者というか
ちなみに川尻の相手はカルバンじゃなくトムソンです(笑)
Commented by うりゃ at 2011-01-02 14:47 x
青木は最低。あんな1Rの緊張感も何もない。ただの茶番でしょう。魔裟斗の言う通り本当のプロなら出来ない仕事は受けるな!KOされてホントいい気味だ。
Commented by 骨骨 at 2011-01-02 15:09 x
青木と渡辺の試合ですっかり笑いっぱなしでした
まぁでも青木vs自演乙はルール自体が糞すぎるので同情する点も少なからずはありますね
Commented by gsp at 2011-01-02 23:20 x
青木批判が多いですが、一番批判されるべきなのはこの意味の無いカードを組んだ主催者だと思います。
青木は顎を破壊されたし、自演乙が負けた場合はどこか破壊されるということを想像できなかったんでしょうかね?
Commented by nugueira at 2011-01-05 00:38
>コメントを頂いた皆様
 コメントありがとうございます。レスが遅くなり申し訳ありません。
 やはりコメントは青木に集中、青木への批判の方が多数ですね。個人的には擁護派ですが、本文にも書いたとおりこの結果になった以上青木への批判が集まるのは仕方ないと思っていますので、個別のご意見へのレスは控えさせていただきます。
by nugueira | 2011-01-01 15:31 | Dynamite!! | Comments(6)