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by nugueira
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PRIDE回顧録~PRIDE.10~

 予告をしたきりしばらく放置状態になっていた連載企画「PRIDE回顧録」ようやくスタートします。

 スタイルは書きながら考える感じになると思いますが、まあ各大会の試合結果は今さら逐一書いても意味がないので、当時見ながら考えていたこと、現在の視点から各大会を見返しての感想などを適宜列挙していこうと思います。大会によって濃淡が出てくると思いますが、まあそれも一つのやり方ということで。

PRIDE.10 (2000年8月27日 西武ドーム)

 というわけで第1回で取り上げるのは、先日書いたとおり私にとって初の格闘技生観戦でもある10年前のPRIDE.10。

 PRIDEはこの年5月のPRIDE-GPで行われた桜庭-ホイス戦によって大ブレイクし、それを受けての第一弾興行(実際にはこの前に名古屋でPRIDE.9があったけど)となったのが本大会。
 全10試合が行われ、第1試合のビクトー・ベウフォートvs松井大二郎こそ判定決着だったものの、これ以降の9試合はいずれもKO・一本決着。しかもその内容も

・ギルバート・アイブルの衝撃秒殺KO
・ケアー、ボブチャンチンといった強豪外国人が貫禄の勝利
・佐竹が村上に勝利、小川との因縁発生(ちょうどアンディ・フグが急逝した直後で、勝利後に佐竹がマイクで「押忍!アンディ、見てるか!」と叫んだ場面は少し格好良かった。)
・藤田がケン・シャムロックを撃破(シャムロックが体調不良で事実上試合放棄してしまう消化不良な結末ではあったが)
・新日本プロレスから満を持して参戦の石澤常光がハイアン・グレイシーのパンチ連打を浴びてKO負け
・メインでは桜庭がヘンゾに一本勝ちし、またもグレイシー狩り

 と、興行の流れとしても完璧といっていい内容。2000年のPRIDEはメインイベンターたる桜庭がきっちり勝って興行を締める、という構図が本当に完成されていた。

 前にも書いたように私はこの興行を見て一気に格闘技にのめりこんでいったわけだが、もしこの興行が凡戦続きに終わっていたらどうなっていたか、と思うと少々怖くなってくる。格闘技の世界では「オールスター戦、必ずしも当たり興行ならず」というのはよくある話なわけだけど、こういう勝負興行できっちり大当たりを出せるかどうかに団体の勢いが現れてくるわけで、そういう意味でもこの興行はブレイク直後のPRIDEをよく象徴していると思う。

 そんな大ヒット興行だった今大会だが、PRIDEが西武ドームを会場として使用したのはこの1回限り。まあアクセスが決していいとは言えないことに加え、実質屋外なので汗で滑って関節技が極まりにくい、と選手からも不評だったという話もどこかで見た記憶がある。

 また、この大会の出場メンバーを見ると、第2試合にヴァンダレイ・シウバが出ている辺りに時代の流れを感じるのだが、それ以上に出場選手20人のうちジャイアント落合、ハイアンの2名は既に故人。10年という月日のなんと長いことか・・・。

 今後も不定期連載してきます。人気ブログランキングへ
by nugueira | 2010-09-01 23:29 | PRIDE | Comments(0)